今日「A to Z」奈良美智＋grafという本が送られて来ました。
今年の７月から１０月まで弘前で行われた奈良美智＋grafの展覧会、
A to Zの記録とも言える一冊です。
「会場で予約した人のみサイン入り」というのにつられそうになり
ショップにて散々迷った挙げ句一度はぐっとこらえたのですが
結局最後の移動日に弘前から青森空港へ行く前にそのためだけに
駅からちょっと離れた展覧会会場まで駆けて行って
とにかく予約だけしてきたという代物です。

これが届いた時まるで一日早い誕生日プレゼントが届いたように感じました。
（もちろん自分で買ったんですけど）
実はそんなに期待しないで記念にというつもりで買ったのですが
ページをめくると会場での興奮や感動がよみがえって来るようでした。
写真を見るとあの煉瓦倉庫の中のひやりとした空気や窓から差す光や
小屋が建ち並ぶ景色、そこに現れた街の灯り、それを楽しむ人々の様子、
小屋の中に入って行く時のわくわくとした気持ちや
一つ一つの作品の色合いまで鮮やかに立ち上るようでした。
見ているだけであの高揚した気持ちがよみがえるようでした。
まだまだ全部読んではいないのですが読めば読むほど
またさらに深くあの展覧会を体験出来るような気がします。
そして多分あそこまで足を運ぶことが出来なかった人も違った形で
あの展覧会を体験出来るような本になっていると思います。
素晴らしい！

実はあの展覧会を見たことは本当に私にとって大きな体験となっており
「あれを見る前と見る後では自分が違う人間になってしまった」
と感じるほどなのです。
何かの体験がそういう風に人を変えてしまうことがあると思うのですが
それほどに大きくて深い体験でした。
まだうまく言葉には出来ません。
そして私はこの体験を大事に自分の中に抱きかかえながら行くうちに
少しずつそれが何なのかわかっていくかもしれません。
わからないかもしれません。
わからないなりにもそれは私の一部になっていくでしょう。
どちらでもいいのです。
奇跡を目撃するというのはそういうことなのかもしれません。



奈良さんのサイン。「なら　06」と書いてあります。
やっぱり予約してよかった！

屋号印を作りました。
７月に制作をお願いして４ヶ月近くかかったわけですが
由緒正しい印相学宗家の先生に作っていただいた印はさすがに違います。
今日受け取りに行ってその迫力に驚いてしまいました。
ダイナミックで躍動感に溢れています。
いろんなものにどんどん押して使うようにと言われました。
「陽窯」という窯の名前を売るための印なのだとか。
本当にいろんなところに押したくなるハンコです。
これから私が送るDMやら仕事にまつわるものには
ベタベタ押されていると思いますので楽しみにお待ち下さい。

今日は制作の合間を縫ってこちらの印鑑の受け取りと
引き出物のための梱包材（箱や包装紙、その他もろもろ）を買いに東京へ。
相当量の買い物をしてそれをそのまま持って帰ろうとしたところ
とにかく重い！歩き続けられるのか？というほどの重さ。
それでもえっちらおっちら持って歩いていたのですが途中で
「なんで配送してもらわなかったのだ？？」と思いつつも引き返す時間もなく
そのまま妹と待ち合わせている田町へ。
結局用事が済むと妹の家の車に全部詰め込み持って行ってもらうことに。
明日ちょうど妹宅を訪ねることになっているので
そこで梱包して宅急便で発送することにしました。
バカみたいですね〜ホント。
それでもそういう解決策があって本当によかった。
あのままではまっすぐ帰ることすらままならぬ位の重さでした。
身軽になってからさらに必要なものを買いに銀座に行き買い物続行。
街はクリスマスムードが漂いなんだか少しわくわくしてきました。
いよいよ年末だな〜と実感。
それにしても週末の繁華街ってなんでこんなに人がいるのでしょう。
たまに人混みに出るとたくさんの人にちょっと酔いそうになります。
それでも東京は本当に便利だな〜。



とにかく美しい印面です！