県立中央病院(金沢市)の医師削減計画を巡り、削減対象の医師を送っている金沢大皮膚科と金沢医科大形成外科が公開質問状を出すなど強く反発している問題で、山田哲司院長は質問状への返答書を27日付で両科あてに提出した。山田院長は「内部的な検討案。今後のあり方について県の担当部局と協議したい」とし、回答を留保した。
両科のトップである竹原和彦・金沢大教授、川上重彦・金沢医科大教授は「地域医療からの撤退」と抗議し、20日に質問状を山田院長に渡し、回答を求めていた。両教授は「新たな再編案が提示されるまで従来通り医師の供給体制を整える」としている。【野上哲】
毎日新聞 2008年8月29日 地方版