総務省消防庁は09年度から「119番」に代わる救急相談用の新電話番号を全国3カ所で導入する。緊急性のない傷病で救急車を呼ぶケースが増え、救急搬送に支障が生じている事態を重視し、別ダイヤルを設けることで搬送者を事前に選別する。09年度予算の概算要求に整備費3億8000万円を計上した。
新設する救急相談窓口に医師、看護師、救急隊OBなどが24時間体制で年中待機し、通報内容に応じて救急車の出動を手配するシステム。10年度以降も順次拡大する方針だ。
消防庁によると、06年の救急出場件数は524万件で、10年前の1・6倍。救急搬送した489万2593人のうち、軽傷者は52%の254万6250人だった。【石川貴教】
毎日新聞 2008年8月29日 東京朝刊