福島県立大野病院事件についての福島地方裁判所無罪判決に対する
検察当局の控訴断念について
このたびの検察当局の控訴断念は、被告人に過失が無かったとする福島地方裁判所の無罪判決を尊重するものであり、医療現場の混乱を収束する上で産婦人科のみならず医療界全体にとっても妥当な判断であると考えます。
日本産科婦人科学会は、今後も医学と医療の進歩のための研究を進めると共に、関係諸方面の協力も得て診療体制の更なる整備を行い、重篤な産科疾患においても、母児ともに救命できる医療の確立を目指して最大限の努力を続けてゆくことを、あらためて表明致します。
平成20年8月29日
社団法人 日本産科婦人科学会
理事長 吉村 泰典