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北京オリンピック Beijing olympics 2008
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【番長・杉山茂樹の観戦記】北京五輪にみる不健全な日本人気質

 4位に終わった星野ジャパンに対し、インターネット上では、厳しい内容の書き込みが目立っているという。僕の周囲でも、野球好きほど、怒っている。「良くやった、お疲れサン」と、優しく労う人を見かけることは難しい。

 ところが、そうしたムードは、テレビの画面からいっこうに伝わってこない。「申し訳ない」と、星野監督自ら非を認め、頭を下げているというのに、突っ込む人はほとんどいない。普段なら何か言いだしそうな、お笑い系のタレントも、見事なほど黙っている。叩くよりかばう傾向が強く見られる。

 星野ジャパンは、他の競技のメンバーとは立場が違う。他の大方がアマチュアなのに対し、彼らはプロ。高額のギャラを手にしているうえに、潜在的に多くのファンを抱えている。不成績に対して、真っ先に叩かれるべき存在だといえる。

 中でも監督の采配は一番になる。野球はサッカーとは違い、全てのプレイにサインが関与している。監督の指示通りに動くのが、野球選手の宿命だ。監督の責任は極めて重い。実際、今回の星野采配には、突っ込み所が満載だったというのに、評論家と言われる人たちが、キチンと論じているようには見えないのだ。

 インターネットへの書き込みが活発になる原因だ。野球好きはその徹底的な分析を望んでいる。咽の仕えを取ろうと、一部のファンが書き込みに走る気は分からないでもないが、それが健全な姿にはとても見えない。中には行き過ぎた中傷や、罵詈雑言も飛び交っているに違いない。

 かねてから、人の悪口を言わないところが、日本人の良いところだと言われてきた。外国では平気で起きる監督批判が、日本で起きにくいことに対して、こちらが異を唱えれば、そうした日本人気質を持ち出され、まあまあ、そんなに怒りなさんなと、宥められたものであるが、昨今のインターネットの書き込みを見る限り、人の悪口を言わないところが日本人の良いところだという、その気質の分析は誤ったものに思える。しかし、その一方で解説者は、古き良き日本人をしっかり貫いている。

 表の社会は嘘臭く、裏の社会は本性剥き出し。悪循環とはこのことだ。まさに大人不在。良識不在。これではスポーツは育たない。金メダル9個、銀メダル6個、銅メダル10個。日本は今回、計25個のメダルを獲得したが、日本のスポーツを取り巻く社会が、もう少し健康的であるなら、成績はもっと上がっていたはずだ。

 星野ジャパン、そして反町ジャパン。不成績の背景には、共通した問題を垣間見ることができる。勝ったときは大喜び。負けたときはガックリ。これが人間のナチュラルな姿だとすれば、それぞれの今回は、ガックリする番だ。キチンとガックリする姿勢が、問われている。

 反町ジャパンに至っては、すっかり過去のチームだ。その3連敗は、なでしこの活躍や、星野ジャパンやマラソンの不振の陰に追いやられ、存在感はもはやゼロ。それで世の中がオッケーなら、最初からチームを編成する必要などない。前回の山本ジャパンもそうだが、思わず五輪チームって何? と訊ねたくなる。こうした疑問に、キチンと答えなられない社会というのは、やっぱり問題だ。日本サッカーが、ダメな理由はここにある。僕はそう思う。

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