福島放送局

2008年8月29日 13時10分更新

大雨で列車や橋に被害


県内は浜通りを中心に降り始めからの雨の量が200ミリを超える大雨になっており、各地で土砂崩れが起きて鉄道の一部が運転できなくなるなど被害が出ています。このあと30日にかけても大雨のおそれがあり、気象台で引き続き土砂災害などに注意するよう呼びかけています。

停滞している前線に向かって南から湿った空気が流れ込んでいるため県内は引き続き大気の状態が不安定になっています。
28日の降り始めから午前11時まで雨の量は▼川内村で222ミリ▼いわき市の川前で199ミリ、▼古殿町の大辷山で182ミリなどとなっています。
この雨でいわき市などで住宅が一時、水に浸かる被害が出たほか各地で土砂崩れが起きています。
このうちJR磐越東線はいわき市のJR川前駅付近で線路に土砂が入り込んでいるのが見つかり、小野新町駅といわき駅の間の上下線で始発から運転できなくなっています。
また、いわき市遠野町では入遠野川にかかっていた木製の橋が橋げたごと流されました。
現在、県内で強い雨が降っているところはありませんがこれまでに降った雨で地盤が緩んでいる可能性があります。
また夕方以降、再び雷を伴った強い雨が降るおそれがあり、あす昼までに予想される雨量は多いところで120ミリとなっています。雨はその後も断続的に降り続く見込みで福島地方気象台では引き続き土砂災害や河川の増水に注意するよう呼びかけています。