市町議会議員の意見を県政に反映させる初めての「県自治体議会交流連携会議」が、伊賀市で開かれた。県議会と伊賀、名張両市議会の正副議長ら計23議員が参加し、地域医療対策と議会改革をテーマに意見を交わした。
会議は県内各地で開かれる予定で、伊賀地域が第1回。冒頭、萩野虔一・県議会議長は「活発な意見を出していただき、政策提言につなげたい」とあいさつ。この後、医療問題について討議した。
参考データとして、県内各地域の医師数の推移と入院・外来患者の流出入状況が示され、伊賀地域は入院患者の流出率が33・9%と、東紀州地域に次いで県内で2番目に多いことが報告された。
伊賀・名張市の市立病院は医師不足による診療体制の縮小や経営難が深刻となっており、両市の市議からは「県としての解決策を示してほしい」「伊賀は冬に雪で閉ざされ、地域完結型の医療体制が必要だ」など県の施策充実を求める声が相次いだ。
他県では閉鎖に追い込まれた公立病院も出ており、福田博行・名張市議会議長は「500床をめどに独立行政法人化を考えるべきではないか」と、統合による両市立病院の経営効率化を提案した。
萩野議長は「地方自治体にとって、医師集めは限界にきている」として「1、2次医療のすみ分け徹底や住環境をよくするなど、医師に好かれる地域をつくることも必要だ」と述べ、市民レベルでの取り組みの重要性を訴えた。【渕脇直樹】
〔三重版〕
毎日新聞 2008年8月29日 地方版