またまた
一昨日の記事の続きです。
今回は2.受診先が見つからない,という場合。
これまでの記事にも書いてきていますが,とにかく児童精神科医は少ないし,足りていない。
そして児童精神科の専門診療機関がいくつもスラスラと思い浮かぶような地域はごく稀だろうと思います。
でも,発達障害のこどもたちがいない地域はきっとないし,困っているこどもたちや親御さんはきっとどこかに受診しているはず…。
その受診先は,数少ない児童精神科の専門診療機関か,専門ではなくこっそりひっそりと診てくれる先生のいる病院か,だろうと思います。
専門機関は数ヶ月とか半年とかの予約待ち,という状況。
専門機関でなくても発達障害のこどもさんを診療できる,診療したいと思っている精神科医はぱらぱら存在すると思うのですが,専門機関に勤めていない場合は「こどもさんを診ます!」と宣言すると結局専門機関並みに患者さんが押し寄せてしまうので他の業務に支障が出る,だからどうしても「こっそり,ひっそり」診ざるを得ないのです。
「受診先が見つからない」という場合,とりあえず通える範囲内に専門機関があるなら,専門機関に予約を入れて根気よく初診の日を待つのがひとつの方法。
専門機関が身近にないなら,あっても半年も待っていられないと思われたら,本腰を入れて「こっそり,ひっそり」の先生を捜さなくてはなりません。
どうすれば見つかるか?
やっぱりクチコミがいちばんなのではないかと思います。
同じようにこどもさんのことで悩んでいるお母さん同士の情報網で名前の挙がる医師だったり,学校の先生,特に養護の先生が頼りにしている病院の医師だったり,かかりつけの小児科の先生がよく知っている精神科医だったり。場合によっては,評判のいい一般の(大人向けの)精神科へ電話して,こどもの発達のことで受診してもいいかどうか,もしダメならどこか受診先の心当たりを教えてもらえないかを尋ねてみる,というのもよい作戦かもしれません。
受診先選びはとても大切だと私は思います。
少なくともお母さんのこれまでの養育態度を責めたり,「こどもさんの努力不足」と責めたりするような医師のところへは訪ねていただきたくないので…。
発達障害をもつこどもさんとこれからの人生を過ごしていくことは,ただでさえいろんな困難がつきまとうこと。
受診することが余計なストレスの源にならないように,受診することで親御さんもこどもさんも元気になってこれからのことに前向きに取り組む気持ちになれるように。
そんな受診先選びをしていただけたらな,と思います。

↑ ランキング参加中!よろしければクリックお願いします♪
コメント
コメントはまだありません。
コメントを書く