桑名市は27日、新型インフルエンザ対策の一環として、感染防御服や医薬品を独自に市民病院などに備蓄する救急医療対策事業を進めていくことを発表した。9月3日開会の市議会定例会に事業費536万9000円を提案する。
説明では、新型インフルエンザが流行した際、原則として必要な資材は国や県が備蓄しているものを使うことになるが、初期段階で国や県の資材が届く前の対策が必要な場合もあるとし、市独自の備蓄をすることにした。
新たに購入する主なものは、感染予防のガウンとマスクのセット864セットやエプロン9500枚、専用マスク4750枚など。感染症治療薬は入院・外来患者用、医師・看護師用など計約900カプセルを備蓄する。
年内に備蓄を完了させる予定。市の健康推進室では「いつ流行するか分からないのが新型インフルエンザ。万が一に備え、素早く対応できるようにしたい」と話している。【沢木繁夫】
〔三重版〕
毎日新聞 2008年8月28日 地方版