作品

リーマン兄弟's  
四神戦隊メイデン・フォース
 『メイデン・フォース』は、巫女の神凪瑠璃を後見に、朱雀、青龍、玄武、白虎、それぞれの力に守護された4人の巫女を主軸とし、対『邪』作戦を特務とする戦闘集団である。
 彼女達の敵である『邪』は、太古の昔から人間界に侵攻を図ってきた闇の勢力である。
洗脳、調教、改造
第1話 メイデン・フォース  闇夜の埋立地。
 だが今そこでは人知れず、妖魔と人類の戦いが繰り広げられていた。
第2話 濫觴  長距離輸送の冷凍車の合間を縫い、一台のバイクが光の矢のように走り抜けてゆく。
 沙夜子は深夜の首都高を、愛車で疾走していた。
第3話 追憶(前) 「邪水晶よ、此度の作戦は如何様ぞ?」
 邪水晶は、邪淫皇の御前に召しだされていた。
第4話 追憶(中) 「瑠璃・・・」
 遠くで誰かが、自分を呼ぶ声がする。
 それはどこか暖かく、悲しげな声。
第5話 追憶(後) 「グヘヘ、上級退魔師サマの締め付けは中々のもんじゃねぇか」
「ああんっ、お、お願い、もうやめてぇ・・・」 
 肉体を改造されてからの日々は翡翠にとって、ただ、地獄であった。
第6話 汚染(前) 「司令、そろそろ出発のお時間です」
「わかったわ、三島さん。でも、平時は『社長』って呼んで頂戴。普段からこっちの呼び名に慣れていないと、外でボロが出そうだわ」
第7話 汚染(後)  ぬるま湯の中に漂うような感覚に雪は、その身を委ねていた。
 気怠く、それでいて心地良い感覚。
 だがそれをかき乱すように遠くで、何か不快な音がしていた。
第8話 逆臣 「ククク、ブラックに続きホワイトまで堕とすとは・・・邪水晶よ、貴様に任せたのは間違いではなかったようだな」
「はっ、ご期待に添え、嬉しゅう御座います」
 邪淫皇の御前で、邪水晶は恭しく臣下の礼を取る。
第9話 捕食 「おかしいわね・・・どうしてこの成分が・・・』
 皐月は、心中でそう呟く。
 このところメイデン・ホワイトの回収分子だけが、『微量』分子を大量に含んでいた。


 

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