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【機種解説】ウイリー・メッサーシュミットとロベルト・ルッサーを中心に設計され、1935年9月はじめに原型機Bf109 V1が初飛行しました。パイロットはクノッケ大尉でした。トータルでおよそ33000機が生産された飛行機です。 第二次世界大戦の全期間を通じて活躍し、改良が続けられた飛行機です。遅れて実用化されたフォッケウルフFw-190と、このBf109がドイツの戦闘機の双璧です。 メッサーシュミット社の飛行機なのにMe109よりBf109と呼ばれることが多いのは、メッサーシュミット社の前身であるバイエルン飛行機製作会社(BFW)時代に開発されたからです。 この飛行機のコンセプトは、最小の飛行機に最大出力のエンジンを搭載し、胴体は楕円断面の全金属製モノコック構造、主翼翼端前縁に自動スラット、後縁にスロッテッドフラップ(隙間フラップ)装備、引き込み式主脚など、当時の最新技術を可能な限り採用するというものでした。 当時の空中戦は複葉機で一騎打ちの格闘戦というスタイルでしたが、独空軍はBf109の高速を活かした急上昇と急降下(ズームアンドダイブ)による一撃離脱戦法を確立しました。 主脚の間隔が狭いため、着陸の難しい飛行機で事故が多かったようです。 終生のライバルである英国のスピットファイアと英国本土防空戦(バトル・オブ・ブリテン)で死闘を演じました。最終的には英国本土防空戦は英国の勝利に終わり、ドイツは侵攻を継続することができなくなる訳ですが、その大きな要因は、航続距離の小さいBf109はドーバー海峡を越えて英国の上空では20分程度しか戦うことができず、同様に航続距離の小さかったスピットファイアは燃料を気にせず戦うことができたからだと言われています。 4096,4282,4349/13-No156-9 2005.07.02 |
ユンカース・ユモ210エンジンを装備していたB、C、Dシリーズに対し、ダイムラーベンツのDB610Aに換装(1100hp)したのが"エミール"の名で知られたEシリーズです。DB601Aはフロート式の気化器ではなく、燃料直接噴射式で、また、過給器が油圧駆動の可変速度式という最先端の機構を持っていました。プロペラは2翅の2段可変ピッチプロペラから3翅の無段階の可変ピッチプロペラに変更されています(自動でピッチを調節する定速プロペラではなく、パイロットがピッチ角を指定したようです)。 滑油冷却器のエアインテイクは機首下部に移動し、ラジエターのエアインテイクは機種下部から両主翼の下面に移動しました。 Bf109E-4は機首に7.92mmX2と主翼に20mmX2の武装を装備しているタイプです。E-3型にはプロペラ軸に20mm機関砲を装備する機構がありましたが廃されています(E-3でもほとんど実用できなかったそうです)。またE-4から操縦席に防弾版が追加されています。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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Bf109E-4の胴体下面に爆弾架を装備した飛行機です。このような戦闘爆撃機型は末尾に/Bが付きます。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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エンジンがDB601AかDB601Nか分からないのですが(DB601Nを装備したBf109E-7/Nという型があったらしいので、標準はDB601Aだったようです)、増槽を装備できるように改造された型です。しかし、必要とされた英国本土防空戦では既に手遅れでした。末尾にBが付いているので、爆弾を搭載することができる戦闘爆撃機型です。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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エンジンにGM1酸化窒素噴射装置を装備した飛行機です。これは定格高度以上で酸化窒素を過給器の吸気口に噴射する装置で、高高度での出力を維持する装置です。装置は有効でしたが、Bf109E-7/Zではこの装置の装備により重心が後方に移動して操縦性が悪化したということです。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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FシリーズはエンジンをDB601E(1350hp)に換装した飛行機で、誘導抵抗減少のために主翼端を丸く整形(翼幅は9.92mへ5cm延長、翼面積は75cm2減少)し、ラジエターの形状を変更しています。また、フラップを内外に2分し、内側のフラップを上下に分割、この上下のフラップを可変面積式のノズルとしてをラジエターから放出される加速空気を噴射する機構を追加しています。 その他にも、水平尾翼の支柱の廃止、尾輪を引き込み式に変更、カウリング形状の変更、コクピットの再設計など、さまざまな変更が加えられています。Fシリーズではプロペラ軸から発射する機関砲の機構がようやく実用化されました。このため主翼への機関砲の装備は廃止されました(これはパイロットの批判の種になったようです)。 このF-2型では、DB601Eエンジンが間に合わなかったため、DB601N(1200hp)エンジンが装備されています。プロペラ軸には当初15mmが装備され、後に20mmが装備されるようになりました(分かりにくいのでまとめると、武装は機首に7.92mmX2とプロペラ軸に15mmX1または20mmX1となります)。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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エンジンをFシリーズの本命であるDB601E(1350hp)に換装した型です。武装は機首に7.92mmX2とプロペラ軸に20mmX1でした。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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Gシリーズは、基本的にはエンジンをDB605シリーズに換装した型で、"グスタフ"と呼ばれました。コクピットが与圧されている型もあります。 Bf109G-2はエンジンをDB601A(1475hp)に換装した型で、武装は20mmX1+7.92mmX2でした。コクピットは与圧されていませんでした。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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Bf109G-6はエンジンをDB605Aに換装しており、機首上面の機関銃が7.92mmX2から13mmX2に強化されています。13mm換装によるコクピット前方のふくらみが形状的な特徴です。コクピットは非与圧で、ちなみに、G-5が与圧キャビン装備であとは同じ仕様の飛行機でした。 30mm機関砲も装備可能とされ、実際に少数機が装備したようです。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
【諸元(実機)】 |
全幅 | 9.92m | 全長 | 9.02m | 全高 | 3.2m | 翼面積 | 16.05m2 | 自重 | 2260kg | 全備重量 | 3196kg |
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エンジン | ダイムラー・ベンツ DB605AM | 最大出力 | 1475hp | ||||||||
武装 | 20mmX1,13mmX2 | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 630km/h (高度6000m) | 上昇時間 | 6000mまで6分 | 実用上昇限度 | m | 航続距離 | 990km |
後期型というのがなにをさすのかよく分かりませんが、エンジンをDB605Dに換装した飛行機かもしれません。また、後期型には視界の良い風防(エルラ・ハウベ)を装備しているとする資料もあります。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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大型過給器をつけたDB605ASエンジンを装備した型だと思われます。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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DB605Dシリーズエンジンを標準装備とした型で、DB605D(1850hp)、DB605DB(1800hp,96オクタン燃料使用)、DB605DC(2000hp)のいずれかを装備していました。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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G-14型はDB605AまたはDB605ASエンジンを装備し、G-6後期型から採用された視界の良い風防が標準となった型です。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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DB605DB、DB605ASCM(96オクタン燃料使用)、DB605DCMのいずれかのエンジンが装備され、武装は機首に15mmX2、プロペラ軸に30mmを装備していました。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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C3とは96オクタンのC3燃料の事のようです。87オクタンのB4燃料を使っていたエンジンの飛行機もあったようなので、それとの違いと言うことでしょうか。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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2機のBf109Fを新主翼と尾部で結合した飛行機です。30mm機関砲5門を装備した駆逐機型と、爆弾1000kgを搭載可能な戦闘爆撃機が計画されました。原型機1機が製造されましたが、飛行前に爆撃で破壊されたため、飛行はしなかったということです。 ちなみに、型式の末尾のZはドイツ語で「双子」を意味するZwillingから取られたとの事です。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
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【機種解説】1936年5月12日に原型機Bf110 V1が初飛行しました。パイロットはルードルフ・オピッツでした。トータルで6170機が生産された飛行機です。 長い滞空時間と航続力、単発戦闘機と同等の速度性能を持つ重武装の双発戦闘機として開発されました。Bf110は、加減速や運動性は単発戦闘機には劣るものの、その他の性能では単発戦闘機を凌ぐ性能を持ち、その実用性に多少の懸念はあったものの、独空軍に大きな期待をかけられた飛行機でした。 しかし、英国本土防空戦(バトル・オブ・ブリテン)では、総数278機のうち120機を失うという結果となり、戦闘機であるにもかかわらず戦闘機の護衛が必要であるという皮肉を言われるまでになりました。 これは、低速飛行中の運動性が悪く、中高度の爆撃機を低速で護衛する際に、スピットファイアやハリケーンの攻撃を回避することができなかったことによります。Bf109も本質的には同様だったのですが、Bf109よりも加速性能が悪いBf110にとっては挽回の余地がありませんでした。本来の速度域で戦闘を行っていればまた違った評価をされた飛行機ではないかと思います。 昼間戦闘機としては落第とされたBf110ですが、夜間戦闘機に転用され、夜間戦闘で121撃墜のエースを輩出するなど、それなりの実績を上げた飛行機です。 4283,5104/16-NoX-X,5478/17-No196-18 2005.07.03 【諸元(実機)】 ※下の参考スペックはBf110E-1のものです。 |
全幅 | 16.2m | 全長 | 12.1m | 全高 | 4.12m | 翼面積 | 38.5m2 | 自重 | 5200kg | 全備重量 | 6750kg |
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エンジン | ダイムラーベンツ DB60N X2 | 最大出力 | 1200hp | ||||||||
武装 | 7.92mmX4, 爆弾1200kg | 乗員 | 2名 | ||||||||
最大速度 | 560km/h (高度7000m) | 上昇時間 | 6000mまで9.2分 | 実用上昇限度 | 10000m | 航続距離 | 1400km |
CシリーズはDB601Aを装備し"駆逐機(Zerstor)"と呼ばれ、Dシリーズは増槽装備を可能として"長距離駆逐機(Langstreeken Zerstor)"と呼ばれました。EシリーズはDB610Nエンジンを装備し、FシリーズではDB601F(1350hp)に換装されました。 GシリーズはDB605B(1475hp)エンジンが装備されています。胴体下面の機関砲は20mmX2で、後席旋回機銃は7.92mmX2を装備していました。 Bf110G-2は駆逐・戦闘爆撃機型で、よく分かりませんが機首に7.92mmX4を装備していたのではないかと思われます。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
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【機種解説】クルト・タンクとルドルフ・ブラザーを中心に設計され、1938年6月1日に原型機Fw190 V1が初飛行しました。パイロットはハンス・ザンダーでした。トータルで20087機が生産された飛行機です。 メッサーシュミットBf109と並び称される独空軍の代表的な戦闘機です。開発当初は、既にBf109が活躍していたため、独空軍からは注目されていませんでしたが、当局が高性能を認め大量生産に踏み切る経緯などは、P-51ムスタング等に似ていて不思議な感じがします。 この飛行機も強力なエンジンを小型の機体にというコンセプトで設計されましたが、Bf109のように速度一辺倒ではなく、運動性のバランスが考えられています。また、量産性に優れ、苛酷な環境でも運用できるように配慮されています。Bf109とは異なり主車輪の間隔が広いこともこの一端を示しています。 ダイムラー・ベンツのDB601系列のエンジン(液冷式)がBf109にまわされて採用できなかったため、BMW社製の空冷式のエンジンを搭載しました。液冷式の方が前方投影面積が小さく、空気抵抗の小さな飛行機ができるのですが、反面、ダメージに弱いという欠点があります(太平洋戦線で長距離を飛ぶ飛行機が空冷エンジンを装備した理由でもあります)。Fw190が空冷式のエンジンを採用したことも本機の頑丈さを増す結果になりました。結局D型では液冷式のエンジンに換装することになりましたが。 実戦に配備されたころは、高高度以外では全ての性能でライバルのスピットファイアに勝っていると言われ、英国は何とかしてFw190を鹵獲しようとしたという話が伝えられています。また、第二次世界大戦で最高とうたわれたP-51ムスタングに比肩しえたのはFw190だけであったとも言われています。 運動性ではロール(横転)性能が卓越していたようです。ただ、ドイツ人はあまり気にしなかったようですが、やや前方視界の悪い飛行機だったようです。 3022,3425/11-No123-9,5048/16-No191-18 2005.07.04 |
Fw190A-4に至るまでの量産型の変遷を簡単に記すと、
Fw190A-4は、BMW801D-2(1700hp)にMW50水メタノール噴射装置を装備した飛行機で、垂直尾翼のアンテナ取付部の形状が変わり、無線機もFuG16Zに変更されています。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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A-4型までの改修で重心が後ろに移動したため、機首を延長してエンジンを15.2cm前に前進し、全長を8.95mとした型です。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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1.65AtaのAtaは絶対圧力という圧力の単位だと思われます。多分1.65気圧の過給器を装備した飛行機という意味ではないかと思いますがよく分かりません。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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性能が悪く不評だった外翼部のMGFF 20mm機銃を、MG151/20 20mm機銃に換装した飛行機です。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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Fw190A-8は、機首の機銃を7.92mmX2から13mmX2に換装し、爆弾または増槽を装備可能なETC501ラックを標準装備したw190A-7の大量生産タイプです(ETC501ラックの位置は前方に20mm移動しています)。8300機が生産されました。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】 ・離陸速度:175km/h ・着陸速度:160km/h ・戦闘時エンジン回転数:2500RPM ・巡航時エンジン回転数:2100RPM ・経済巡航時エンジン回転数:2000RPM ・プロペラピッチの制御は自動。 ・混合比の調整は自動。 ・緊急出力なし。 ・スーパーチャージャーなし。 ・Fw190は低速での失速特性が悪いので、速度計をよく見て慎重に操縦すること。 【諸元(実機)】 |
全幅 | 10.5m | 全長 | 8.84m | 全高 | 3.96m | 翼面積 | 18.3m2 | 自重 | 3170kg | 全備重量 | 4900kg |
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エンジン | BMW801D-2 | 最大出力 | 1700hp | ||||||||
武装 | 20mmX2,13mmX2 | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 654km/h (高度6000m) | 海面上昇率 | 714m/min | 実用上昇限度 | 11400m | 航続距離 | 805km |
エンジンをBMW801/TS/TH(2000hp)に換装した飛行機ですが、試作のみで量産には至りませんでした。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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エンジンを液冷式のユンカース・ユモ213Aに換装した飛行機で、Fw190A-1、A-7、などを改造して試作が行われました。Fw190D-9は"ドーラ9"と愛称された量産型です。エンジンの換装により機首が0.6m長くなり、それに伴い尾翼直前の胴体を0.5m延長し、垂直尾翼を大型化しています。エンジンにはMW50水メタノール噴射装置も装備されていました。 外翼部の20mmは廃止され、20mmX2(内翼部)+13mmX2(機首)の武装で、爆弾架を3個備えていました。また、多くの機体は頂上が丸みを帯びたキャノピーでした。Fw190D-9は米国のP-51Dに匹敵する優れた性能の飛行機でしたが、ドイツでは燃料不足が深刻化し、また、優秀なパイロットも少なくなってきており十分な働きをすることができませんでした。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
【諸元(実機)】 |
全幅 | 10.5m | 全長 | 10.24m | 全高 | 3.35m | 翼面積 | 18.3m2 | 自重 | 3590kg | 全備重量 | 4850kg |
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エンジン | ユンカース ユモ213A-1 | 最大出力 | 1776hp | ||||||||
武装 | 20mmX2,13mmX2, 爆弾500kg | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 685km/h (高度6500m) | 上昇時間 | 4000mまで2.1分 | 実用上昇限度 | 12000m | 航続距離 | 837km |
型は上と同じD-9で、年が1945年となっています。どこが違うのかよく分かりません。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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Fシリーズは戦闘爆撃機(ヤーボ)型で、F-8型はA-8型をベースに、カウリングおよび胴体下面に装甲版を追加し、ETC501ラックX1およびETC50ラックX4を装備しています。また後方視界の良い天井部が丸みを帯びた「ガーランド・キャノピー」を装備しています。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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【機種解説】クルト・タンクを中心に設計され、1944年7月12日に原型機Fw190 V33/U1が初飛行しました。 Fw190の高高度性能を改善する計画により開発された戦闘機です。フォッケウルフ社の飛行機なのに型式の頭がTaになっているのは、設計者タンクの頭文字で独空軍がクルト・タンクに敬意を表したためだと言われています。 翼幅を大きくした新設計の主翼が採用されており、胴体も延長されてコクピットは0.4m後方に移されました。これらに伴って垂直尾翼も増積されています。 試作機の一つであるFw190 V29/U1は高度9000mで750km/hの速度を記録し、レシプロ戦闘機としては最高の性能を持つ飛行機の一つです。 しかし、量産型が生産され始めた1945年頃、ドイツの戦闘機の主力はジェットエンジンに移行しつつあり、活躍の場は殆どなく、メッサーシュミットMe262ジェット戦闘機の離着陸時の上空援護などという任務に就いています。 5338/16-No191-18 2005.07.06 |
Ta152の量産型で、エンジンはユンカース・ユモ213Eで、長さ14.44m、翼面積23.30uの主翼が装備されています。また、主翼に燃料タンクが追加されました。武装はプロペラ軸から発射する30mmX1(90発)と、内翼のMG151/20 20mmX2(各175発)でした。150機以上が生産されたと言われています(資料によっては67機)。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
【諸元(実機)】 |
全幅 | 14.5m | 全長 | 10.8m | 全高 | 4m | 翼面積 | 23.5m2 | 自重 | 3920kg | 全備重量 | 5220kg |
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エンジン | ユンカース ユモ213E | 最大出力 | 1750hp | ||||||||
武装 | 30mmX1,20mmX2 | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 750km/h (高度9000m) | 海面上昇率 | 1050m/min | 実用上昇限度 | 14800m | 航続距離 | 1540km |
Ta152のCシリーズは、エンジンをDB603に換装した飛行機で、全て11mの翼幅の主翼を装備していたとされます。武装は機体によって違いましたが、例えばMG151 20mmx4+MK108 30mm機関砲x1のような強力な武装が施され、主に迎撃機として試作されました。量産はされなかったという資料と、数機がロールアウトしたとする資料があります。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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【機種解説】クラウディウス・ドルニエを中心に設計され、1943年10月26日に原型機Do335 V1が初飛行しました。トータルで37機が生産された飛行機です。 2機のエンジンを前後に配置して尾部を推進式のプロペラとした非常に珍しいレイアウトの飛行機です。この方式は左右にエンジンを配置した通常の双発のレイアウトに比べて、エンジンナセルが不要なことによる空気抵抗が少なくてすみ、片方のエンジンが壊れても飛行機が真っ直ぐ飛ぶのに支障がないなどの利点があります。 全般的な性能的は申し分なく、旋回性能は非常に優れており、最高速度、加速も傑出していました。機首エンジンを停止した状態でも560km/hの速度を記録しています。パイロットが脱出時に尾部のプロペラに巻き込まれないように射出座席を装備しており、胴体着陸時に後部垂直尾翼を破壊する装置を装備していました。 プファイルは矢と言う意味ですが、その特徴的な機首形状からアマイゼンベア(大アリクイ)とも呼ばれました。 戦闘爆撃機型、偵察機型、夜間戦闘機型も計画、試作されたことがコンセプトの優秀さを証明していますが、結局のところ、戦局の悪化によりDo335の量産はほとんどはかどらず、実戦配備はされなかったと言われています。 4694/5-No168-18 2006.10.21,2464 【諸元(実機)】 ※下のスペックは参考でDo335A-1のものです。 |
全幅 | 13.8m | 全長 | 13.85m | 全高 | 5.0m | 翼面積 | 38.5m2 | 自重 | 7400kg | 全備重量 | 9610kg |
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エンジン | DB603E-1 x2 | 最大出力 | 1800hp | ||||||||
武装 | 30mmX1,15mmX2,爆弾Max500kg | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 763km/h (高度6400m) | 上昇時間 | 8000mまで14.5min | 実用上昇限度 | 11400m | 航続距離 | 1380km |
A0は生産型の試作機で10機製造されました。これらの飛行機は実用評価のための特別任務部隊に引き渡されました。 |
V-13は試作13号機で、駆逐機Do335B-1のプロトタイプとして改造されました。Mk103 30mm機関砲2門が主翼に、機首の15mm機関砲がMG151 20mm機関砲に増強されています。また、胴体の兵器室のあった場所は燃料タンクとされました。 |
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【機種解説】ハインケル社で計画された飛行機です。 ゲームに出てくるのとほぼ同じ形状のレルヒェUという飛行機のペーパー・プランは実際に有ったようで、DB605エンジンを対向させて、2重反転プロペラとして環状に配置された主翼?の内部に配置しています。 ロケットのように立った姿勢が地上での姿勢で、テイル・シッターと呼ばれます。そのまま垂直に離着陸し、飛行中は水平になるという、まるっきりサンダーバード1号的な飛行機です。テイル・シッタータイプの垂直離着陸機(VTOL)は戦後も各国で研究されましたが、結局実用化されることは無かったようです。 レルヒェUでさえ非常にマイナーでほとんど資料が無いのに、ゲームに出てくるのはV型で、しかもB-2(笑)。開発陣は相当楽しんだのではないかと思われます。 ちなみに、レルヒェはドイツ語で「ひばり」という意味のようです。 XXXX/XX-NoXXX-XX 2007.03.12 【諸元(計画値)】 |
全幅 | 4.0m | 全長 | 10.0m | 全高 | -m | 翼面積 | 12.00m2 | 自重 | -kg | 全備重量 | 5690kg |
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エンジン | DB605D X2 | 最大出力 | 2000hp X2 | ||||||||
武装 | 30mmX2 | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 750-800km/h (m) | 上昇時間 | -mまで-秒 | 実用上昇限度 | -m | 航続距離 | -km |
機種解説を参照してください。 【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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【機種解説】アレクサンダー・リピッシュを中心に開発され、1940年6月3日に原型機DFS194が初飛行しました。パイロットはハイニ・ディトマーでした。トータルでおよそ330機くらい生産されたのではないかと思われます。 ロケットエンジンを無尾翼グライダーをに装備するというコンセプトで開発された飛行機です。過酸化水素(T剤と呼ばれました)とヒドラジン(C剤と呼ばれました)を燃料とする液体ロケットエンジンを搭載していましたが、飛行の度に必ず機体から液体を抜き出して水で洗浄しなければならないという扱いにくいものでした。 台車を使用して離陸し、台車は離陸後に破棄されました。着陸装置は橇で、着陸は風に完全に正対して行う必要があり、多数の手順を完璧にこなさなければならず、しかも方向舵は低速では役に立たず、やり直しをすることも出来ませんでした。着陸に失敗して転倒などを起こした場合、爆発を免れたとしても、パイロットは劇薬である燃料をかぶることになり、腐食性の重症を起こすことになりました。 ロケットエンジンの燃焼時間は僅か7分30秒でした。爆撃機を9機撃墜したそうですが、14機が撃墜されたとの事です。また、戦闘による喪失は全体の僅か5%に過ぎず、80%は離着陸時の事故、15%は飛行中に遷音速に達して操縦不能に陥ったものでした。 4284,1554/14-No163-19 2004.07.07 |
生産型の迎撃機です。試作機から引き続いた離着陸時の問題はまったく解消されていませんでした。1/4コードラインの後退角は23.3度、武装は、初期の生産ではMG151 20mmX2の武装を装備し、後にMK108 30mm機関砲(60発)X2となりました。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【諸元(実機)】 |
全幅 | 9.32m | 全長 | 5.92m | 全高 | 3.06m | 翼面積 | 19.6m2 | 自重 | 1505kg | 全備重量 | 3885kg |
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エンジン | ワルターHWK509A-2 | 最大出力 | - | ||||||||
武装 | 30mmX2,20mmX2 | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 960km/h (高度3000m) | 海面上昇率 | 3600m/min | 実用上昇限度 | 14800m | 航続距離 | 80km |
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【機種解説】バルデマール・フォークトを中心に開発され、1941年4月18日に原型機Me262 V1がピストンエンジン装備で初飛行しました。ジェットエンジンを装備して初飛行したのは1942年7月18日でした。パイロットはフリッツ・ベンデルでした。トータルで1433機が生産された飛行機です。 世界初の実用ジェット戦闘機です。ドイツは当時の技術では難しかった軸流圧縮機式のターボジェットエンジンを開発していました。軸流圧縮機は遠心圧縮機より性能がよいため現在では主流となっています。 後退翼で前輪式の降着装置を装備しています。現在のジェット戦闘機の祖先となるデザインですが、翼端が丸く整形されているため、レシプロ戦闘機時代の雰囲気がまだ残っています。後退翼が臨海マッハ数(主翼表面の一部が音速を超えるマッハ数)を大きくする効果はまだ知られておらず、単純に重心位置を後退させるために採用されたものです。 武装はMK108A-3 30mmX4で、90mmの強化ガラスと十分な防弾鋼板、一部の機体にはジャイロ式の照準器が装備されていました。高度8000mで855km/hというレシプロ戦闘機では追随できない速度で飛行できました。旋回性能はあまりよくなかったようですが、通常の飛行中に撃墜されることはまれで、撃墜されたのは運動性の悪化する離着陸時や低速時でした。550機以上の戦果をあげたと言われています。 シュワルベは燕という意味らしいのですが、この名前を記載していない資料も多く、一部で使われただけの愛称だったかもしれません。 4310,998/3-No36-998 2005.07.08 |
最初の量産型で、MK108 30mm機関砲を4門装備した標準迎撃戦闘機型です。revi16B射撃照準器またはEZ42ジャイロ安定照準器を装備しています。また、R4M空対空ロケット弾を12発装備可能でした。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
【諸元(実機)】 |
全幅 | 12.5m | 全長 | 10.6m | 全高 | 3.83m | 翼面積 | 21.68m2 | 自重 | 4000kg | 全備重量 | 6775kg |
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エンジン | ユモ004B-1/-2/-3 X2 | 最大出力 | 900kgf X2 | ||||||||
武装 | 30mmX4 | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 868km/h (高度7000m) | 海面上昇率 | 1200m/min | 実用上昇限度 | 11000m | 航続距離 | 845km |
武装を50mm機関砲1門に変更した飛行機で、試作機が2機生産されたのみです。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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Me262A-1aをベースに250kg爆弾を搭載するためシュロス503Aまたはビーキンゲルシフ爆弾架を2個装備した標準爆撃戦闘機型です。ただ、この標準型には爆撃照準器は装備されていませんでした。機首の機関砲が30mmX2に減らされた機体が多かったようです。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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HG-IIは、高速化を目指して計画された機体の一つで、35度の後退角とV字尾翼を持っています(通常の尾翼形式だったとする資料とプラモデルもあります)。同時に計画されたHG-IIIは45度の後退角と通常の尾翼形式でした。両方とも計画のみで終戦を迎えています。 ちなみに、HGは「高速」を意味する(らしい)ドイツ語のHochgeschwindigkeitから取られています。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
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【機種解説】ジークフリート・ギュンターとカール・シュベルツアーを中心に設計され、1944年12月6日に原型機He162 V1が初飛行しました。トータルで275機が生産された飛行機です。 小型で、製造が簡単で、運用コストがかからず、敵機より旋回性が優れてかつ高速、パイロットは数時間の飛行経験しか持たないヒトラー少年団の少年たちという、「国民戦闘機計画」と呼ばれたでたらめなプロジェクトにて開発された飛行機です。 サラマンダー(トカゲの姿を持つ火の精霊)は実際には飛行機の名前ではなくプロジェクトの名前でした。フォルクスイエーガーは国民戦闘機という意味で、ドイツ国内では後者の愛称が使われたようです。またハインケル社ではシュパッツ(雀)という名前もつけられています。 ジェットエンジンポッドが背面に配備されているという珍しいレイアウトの飛行機です。機首に強化合板が配され、円形断面のセミモノコックの胴体を持っています。また、キャノピーのデザインは現代の戦闘機でも採用されている先進的な形状でした。車輪のレイアウトは前輪式です。 武装は30mmX2でした。He162は実戦部隊に配備されましたが、戦闘を経験しなかったようです。ただ、連合軍とのコンタクトはあり、そのときの報告では、旋回と上昇力はムスタングと同等で、加速と速度はムスタングを上回ったとのことです、もちろん、最高速度は、連合軍の最速の戦闘機よりさらに150km/hは速かっただろうといわれています。 3611,5394/17-No193-19 2005.07.10 |
He162の量産型で、原型機は最大出力800kgfのBMW003A-1エンジンでしたが、量産型のエンジンはBMW003E-1またはBMW003E-2に換装されました。これらのエンジンは通常の最大出力は800kgfでしたが、30秒間の間であれば920kgfの緊急推力を得ることができました。ただし、エンジンは通常でも過負荷状態であり、寿命はただでさえ短く、緊急出力を数回使えば、そのエンジンは交換しなければなりませんでした。 緊急出力を使用した場合、最大速度は900km/hを超えたと伝えられています。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
【諸元(実機)】 |
全幅 | 7.2m | 全長 | 9m | 全高 | 2.55m | 翼面積 | 11.5m2 | 自重 | 2700kg | 全備重量 | 6775kg |
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エンジン | BMW109-003E-1/E-2 | 最大出力 | - | ||||||||
武装 | 20mmX2 | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 835km/h (高度6000m) | 海面上昇率 | 1290m/min | 実用上昇限度 | 11000m | 航続距離 | 1000km |
大型化された燃料タンクを持つ強化され胴体に後退翼とV字尾翼を持ち、ハインケル・ヒルトHeS011AエンジンとMk108 30mmを装備した計画機のようです。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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Cシリーズの主翼を前進翼に変えた計画機です。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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【機種解説】ホルテン兄弟によって開発されました。試作機3機が製作され、うち2機が実際に飛行したようです。 尾翼の全くない全翼機と呼ばれる先進的な形態の飛行機です。後退翼は、縦(ピッチング)、横(ローリング)および方向(ピッチング)の静安定が正であるため、翼だけの飛行機が実現できます。尾翼や胴体は、飛行機が宙に浮くという目的では不要のものですから、非常に効率の良い飛行機になります。 明らかに効率が良いにもかかわらず、この形状の飛行機が殆ど存在しないのは、やはり安定性の確保が難しいからであると思われます。姿勢を制御するコンピューターが存在しなかった当時、Go229が戦闘機として、仰角や横滑角の大きい状態で安定して機動することができたかどうにかはやや疑問が残ります。 翼には、片側3枚の操舵翼面が配され、外側と中央は縦(ピッチング)と横(ローリング)の制御に、内側は着陸時のフラップとして使用されました。方向(ヨーイング)の制御には翼端に装備された大小二つのブレーキフラップを使用しました。 試作1号機であるHo\ V1はグライダーとして初飛行しています。2号機のHo\ V2にはユンカース109-004B-1ジェットエンジンが装備されました。初飛行では800km/hを記録したということですが、着陸時に破損しました。試作3号機のGo229 V3はユンカース109-004C(1000kgf)エンジンを装備しましたが、完成したところで米国が徴収しました。3号機が飛行したかどうかは不詳です。 下の参考スペックはGo229A-0のものです。Go229A-0は実際に飛行していないと思われますので、性能については計算値か試作機データの転記かのどちらかだと思われます。 【諸元(試作機/計画値)】 |
全幅 | 16.78m | 全長 | 7.47m | 全高 | 2.8m | 翼面積 | 51.5m2 | 自重 | 4600kg | 全備重量 | 8500kg |
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エンジン | ユンカース ユモ004B-1/-2/-3 X2 | 最大出力 | 1962kgf | ||||||||
武装 | 30mmX4, 爆弾1000kg | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 1000km/h (高度6100m) | 海面上昇率 | 1319m/min | 実用上昇限度 | 16000m | 航続距離 | 1000km |
独空軍は量産型の評価用として、戦闘爆撃機型のGo229A-0を20機発注しました。この飛行機は30mmX4と爆弾max1000kgを装備可能でしたが、実際には生産されなかったと思われます。 このゲーム中のGo229A-1はGo229A-0の量産型ようですが、この飛行機も存在しなかったのではないかと思われます。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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【機種解説】ハンス・ムルトホップとクルト・タンクを中心に開発されましたが、結局は計画のみで終戦を迎えました。 ユモ004Bより先進的なHeS011ジェットエンジンの装備を予定したジェット戦闘機で、機首にエアインテイクを持ち、胴体最後部にジェットエンジンを装備、後退角40度の後退翼とT字尾翼を持つ飛行機でした。このレイアウトは、後にロシア(旧ソ連)の傑作戦闘機MiG-15の参考になったと言われています。後退翼の後縁にはエレボンが装備されたいました。 フッケバインといのは「いたずらカラスのハンス(著者ウィルヘルム・ブッシュ)」という絵本に登場する運の悪いカラスの名前から取られたらしいです。 XXXX/XX-NoXXX-XX 2007.03.12 【諸元(計画値)】 |
全幅 | 10.0xm | 全長 | 9.20m | 全高 | 3.86m | 翼面積 | 22.5m2 | 自重 | 2380kg | 全備重量 | 5100kg |
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エンジン | ハインケルHe.S011 | 最大出力 | 1590kgf | ||||||||
武装 | 30mmX4,爆弾max500kg | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 962km/h (xm) | 海面上昇率 | 1240m/min | 実用上昇限度 | 14000m | 航続距離 | -km |
機種解説を参照ください。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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【機種解説】ヘルマン・ポールマンを中心に設計され、1935年春に原型機が初飛行しました。トータルで5709機が生産された飛行機です。 ドイツの有名な急降下爆撃機で、ドイツ語で急降下爆撃機を意味する言葉シュトルツカンプフルークツォイクを略してシュツーカという愛称で呼ばれました。 逆ガル翼(前から見るとWに見える翼)と大きな垂直尾翼が特徴的な飛行機です。胴体は金属製ですが、主車輪は引き込み式ではありません。90度で垂直に急降下して爆弾を投下することのできる飛行機でした。 B型からは自動急降下制御装置が装備されています。主翼下面のダイブブレーキを展開すると自動的に急降下に入り、操縦桿のノブを押すと6Gの引き起こしで水平飛行に戻す機構でした。 第二時世界大戦の開戦時の基準でも、やや旧式の飛行機でしたが、緒戦では伝説的な活躍をしました。しかし、低速で、敵戦闘機に対する防御力はきわめて弱く、制空権のない空域での作戦では壊滅的な打撃を受けることになり、次第に夜間に運用される飛行機となっていきました。 3788,1083/4-No39-19 2005.07.12 |
Bシリーズはエンジンがユモ211Da(1200hp)に換装されています。また、機種解説にも書きましたが、自動急降下制御装置が装備されています。また、"ジュリコ・トロンボーン"サイレンが降着装置に取り付けられ、急降下時に有名な笛の音を出すようになりました。 資料では、Ju87B-2は1000kgの爆弾を運ぶことが可能なタイプとなっています。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
【諸元(実機)】 |
全幅 | 13.8m | 全長 | 11m | 全高 | 3.9m | 翼面積 | -m2 | 自重 | 2750kg | 全備重量 | 4250kg |
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エンジン | ユンカース ユモ210Da | 最大出力 | 1200hp | ||||||||
武装 | 7.92mmX2, 7.92mm装旋回機銃, 爆弾max500kg | 乗員 | 2名 | ||||||||
最大速度 | 380km/h (高度-m) | 上昇時間 | 3717mまで12min | 実用上昇限度 | 8000m | 航続距離 | 600km |
Dシリーズはエンジンをユモ211J-1(1400hp)に換装して木製のVS11プロペラを駆動したタイプで、max1800kgの爆弾を搭載することができました。主翼には500kg爆弾、20mm機関砲X2か7.92mmX6といった搭載物を吊ることができました。後部座席の武装は7.9mm 2連装機銃に強化されています。 D-3型は近接支援の任務増加に伴い防弾が強化された型です。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
【諸元(実機)】 ※下のスペックはD型とされているものです。 |
全幅 | 13.8m | 全長 | 11.5m | 全高 | 3.9m | 翼面積 | 31.9m2 | 自重 | 3900kg | 全備重量 | 6600kg |
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エンジン | ユンカース ユモ211J-1 | 最大出力 | 1410hp | ||||||||
武装 | 7.92mmX2, 7.92mm装旋回機銃, 爆弾max1800kg | 乗員 | 2名 | ||||||||
最大速度 | 410km/h (高度-m) | 海面上昇率 | -m/min | 実用上昇限度 | 7300m | 航続距離 | 1500km |
Ju87D-5は度重なる改造に伴なう重量増加への対応として、翼端を延長した飛行機です。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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対戦車用に特化された型がGシリーズで、Ju87G-1は、主翼下面の着陸脚の外側にBK3.7 37mm機関砲(もともとは高射砲として使用されていたもの)を吊り下げた飛行機です。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
【諸元(実機)】 |
全幅 | 15m | 全長 | 11.5m | 全高 | 3.9m | 翼面積 | 33.69m2 | 自重 | 4400kg | 全備重量 | 6600kg |
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エンジン | ユンカース ユモ211J-1 | 最大出力 | 1400hp | ||||||||
武装 | 37mmX2, 7.92mm2連装旋回機銃 | 乗員 | 2名 | ||||||||
最大速度 | 314km/h (高度-m) | 海面上昇率 | -m/min | 実用上昇限度 | -m | 航続距離 | 650km |
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【機種解説】エルンスト・ツインデルを中心に設計され、1936年12月21日に原型機Ju88 V1が初飛行しました。パイロットはキンダーマンでした。トータルで14780機が生産された飛行機です。 基本的には双発の水平(または緩降下)爆撃機ですが、その高性能から、重戦闘機、夜間戦闘機、対戦車攻撃、対艦攻撃、対潜水艦攻撃、輸送機、グライダー曳航、偵察機、練習機、試作機としてを含めた多様な任務に就きました。試作機を含めたバリエーションは100以上となるそうです。 平滑外板の応力外皮構造を持つ近代的な飛行機で、試作5号機は2トンの重量物を搭載して平均時速517km/hで1000kmを周回飛行するという世界記録を樹立し、大々的に世界に公開されました。 頭でっかちでおたまじゃくしのような形状が特徴的な飛行機です。量産後も初期にはさまざまな小さな問題が発生し、最初の量産型A-1型では曲芸飛行は禁止されていました。主翼後縁は全幅にわたって2重隙間フラップが装備されており、外側はエルロンとして動作します。 Ju88は、Bf109やFw190等の戦闘機を背中に乗せ、戦闘機のパイロットに目標近くまで操縦されてから、切り離されて目標に命中するミステルと呼ばれるミサイルにも改造されています。 4096/4-No147-8,3779 2006.10.21 |
翼幅を18.37mから20.0mに長くして、構造を強化して搭載量の増強を図り、エンジンをユモ211J-1(1350hp)に換装した飛行機です。防御力不足から機銃も増強されています。この型が後の多様なバリエーションのベースとなりました。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【急降下爆撃照準器の使用方法】
【諸元(実機)】 |
全幅 | 20.0m | 全長 | 14.4m | 全高 | 4.85m | 翼面積 | 54.5m2 | 自重 | 9860kg | 全備重量 | 14000kg |
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エンジン | ユンカース ユモ211J-1 x2 | 最大出力 | 1350hp | ||||||||
武装 | 前方:13mmX1または7.92mmX2,操縦席後部旋回銃:7.92X2,胴体下後方射撃:7.92mmX2,爆弾max2000kg | 乗員 | 4名 | ||||||||
最大速度 | 470km/h (高度5300m) | 海面上昇率 | -m/min | 実用上昇限度 | 8200m | 航続距離 | 2700km |
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【機種解説】ジークフリートとワルターのギュンター兄弟を中心に設計され、1935年2月25日に原型機が初飛行しました。パイロットはゲルハルト・ニチュケでした。トータルで7536機が生産された飛行機です。 開発された当時は、戦闘機より高速の爆撃機という夢を追っていた時代でもありました。開発が先行した旅客機型は高速で運動性にも優れ、戦闘機に勝る性能の旅客機といわれました。 旅客機型の生産からコスト高が指摘され、エンジンの換装や、主翼を楕円翼から翼端の丸いテーパー翼に変えるなどの改修が実施されました。この当時としては珍しい、前縁の後退角が大きい主翼の平面形が特徴的です。 第二次世界大戦の緒戦では活躍しましたが、英国本土防空戦の頃には敵戦闘機に対する防御力が低いことが露呈しました。それでも、Do17等より生存性は高く、後発のJu88と共に終戦まで主力の戦略爆撃機として運用されました。またフィーゼラーFi103巡航ミサイル(V1)の発射母機となったことでも有名です。 3609,5244/16-No188-8 2005.07.12 【諸元(実機)】 ※下の参考スペックはHe111H-16のものです。 |
全幅 | 22.6m | 全長 | 16.4m | 全高 | 4.0m | 翼面積 | 86.50m2 | 自重 | 8680kg | 全備重量 | 14000kg |
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エンジン | ユンカース ユモ211F-2 X2 | 最大出力 | 1350hp X2 | ||||||||
武装 | 20mmX1, 13mmX1, 7.92mmX7, 2000kg爆弾X1+500kg爆弾X1または250kg爆弾X8 | 乗員 | 5名 | ||||||||
最大速度 | 440km/h (高度600m) | 海面上昇率 | -m/min | 実用上昇限度 | 8500m | 航続距離 | 1900km |
He111Pより、それまでの段つき風防から流線型の滑らかな全面ガラス張りの機首に変更されています。Hシリーズはユンカース・ユモ211エンジンが装備された飛行機で、He111H-2はユモ211A-3エンジンを装備しています。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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ユンカース・ユモ211F-1エンジンを装備を装備して760kgのLTF5b魚雷X2を搭載可能としたモデルです。武装は20mmX1,7.92mmX6を装備していました。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
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【機種解説】ワルター・ブルーメとハンス・レベスキーを中心に設計され、1943年6月に原型機のAr234V1が初飛行しました。トータルで260機以上が生産されたと思われます。 2200kmの航続距離を持つ航続距離高高度長距離偵察機として開発が始められましたが、爆撃能力が付加されたため、世界初の実用ジェット爆撃機とされる飛行機です。 元々が偵察機ということで、さほど大きい飛行機ではありませんでした。胴体内に爆弾を搭載するスペースはなく、全て機外に装備します。エンジンの供給が遅れたため、機体が出来てから1年半も据え置かれていたと言われています。 試験飛行の結果、飛行性能、信頼性共に申し分ありませんでしたが、降着装置が橇だったために着陸後に滑走することができず、多数機での作戦が困難で、B型以降は車輪を装備するように変更され、生産された数機のAシリーズは試験飛行に供されました。 B-1型が高高度偵察機型、B-2型が爆撃可能な飛行機で、生産されたのはほとんどB-2型です。片翼のエンジンポッドに2基ずつエンジンを装備した4発機のCシリーズもわずかに生産されたとのことです。 爆撃機形の多くにはパイロットがコクピットからRF2Cペリスコープ照準器で照準できる20mm機関砲が2門後ろ向きに固定装備されていましたが、連合軍には実質的にこの飛行機を補足できる戦闘機がなく、不要な装備だったのではないかと考えられています。離陸時用の補助ロケットエンジン(RATO)を装備した飛行機もありました。ブリッツというのはドイツ語で「稲妻」を意味するとのことです。 3882/XX-No139-18 2007.02.18 |
爆撃可能な量産型です。 【1946の航空機ガイドの機体解説】
【諸元(実機)】 |
全幅 | 14.1xm | 全長 | 12.6m | 全高 | 4.3m | 翼面積 | 26.4m2 | 自重 | 5200kg | 全備重量 | 9850kg |
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エンジン | ユモ109-004B X2 | 最大出力 | 900kgf X2 | ||||||||
武装 | 20mmX2,爆弾max1500kg | 乗員 | 1名 | ||||||||
最大速度 | 742km/h (6000m) | 海面上昇率 | 762m/min | 実用上昇限度 | 10000m | 航続距離 | 1600km以上 |
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