西日本新聞

熊本市 産院廃止を提案へ 9月議会に 市民病院と統合 市長 「機能を充実」強調

2008年8月28日 02:09 カテゴリー:九州・山口 > 熊本

 熊本市の幸山政史市長は27日の記者会見で、市立熊本産院(同市本山)を2009年3月に廃止し、市民病院(同市湖東)と統合する条例改正案を9月市議会(3日開会)に提案する方針を明らかにした。市長は廃止の理由として施設の老朽化と財政難を挙げており「市民病院と統合して、産院の機能を充実させる」と述べた。

 市健康福祉局によると、熊本産院の廃止に伴い、医師、看護師、助産師ら36人は、09年度に市民病院や市内5カ所の保健福祉センターに異動。市民病院に来年5月、妊産婦支援などを行う外来窓口を設け、同10月をめどに未熟児などのケアに当たる新生児集中治療室(NICU)を3床増やすとしている。

 熊本産院をめぐっては市が05年12月議会に廃止条例案を提出。市議会は「2年後をめどに年間赤字額が3000万円を超えれば廃止する」とした条件を付けていた。07年度の赤字は約2600万円だったが、幸山市長は6月に「今後の安定的な運営の見極めが難しい」としていた。

 女性市議らでつくる「熊本産院存続を求める女性実行委員会」は同日、市役所前で座り込みを始めた。同会の北口和皇(かずこ)市議は「赤字は減少している。なぜ、母親たちの気持ちを理解できないのか」と、怒りをあらわにした。

=2008/08/28付 西日本新聞朝刊=

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