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こうすれば農水省は廃止できる
2007-09-03
/
Economics
遠藤農水相が辞任した。その原因は3年前の100万円あまりの補助金水増しで、辞任するほどの大事件のようにはみえないが、この問題の根は深い。象徴的なのは、会計検査院から2度も指摘を受けながら、返還していなかったことだ。つまり、この手の不正は、それぐらい当たり前なのだ。
私はかつて、「農民ひとりあたり補助金受給日本一」という愛媛県の農協を取材したことがある。その農協(豪華な高層ビル)は、二つの町の境界をまたいで建っており、すべての補助金を二重取りしていた。組合長は、いかに制度の裏をかいて補助金をだまし取るかのテクニックを自慢げに語ってくれた。補助金制度が、もう普通の人には理解できないぐらい複雑化しているため、役所にもチェックできないのだ。
この複雑怪奇で政治的利権のからんだ制度を「改革」することは不可能である。長谷川熙氏もいうように、農水省そのものをいったん解体し、ゼロからやり直すしかない。その方法は、具体的には次のようなものだ:
農水省は廃止し、いまの大臣官房企画室などごく一部の機能をもつ「農業政策庁」を設置する。現在の職員はいったん解雇し、なるべく多くの民間人を採用する。
農業政策庁の機能は、農業のグローバル化に対応した食料の安定供給と安全確保である。そのためには、オーストラリアやカナダなどの農業国とのFTAやEPAの締結を積極的に進め、穀物・食肉などについて品質管理も含む長期契約を結ぶ。
現在の農地の集約や中核農家の養成、雇用対策などの業務は、すべて地方自治体に移管する。
水産庁は独立させ、林野庁は廃止する。林野行政は環境庁に移管する。
これが長谷川案だが、私はGDP比で1%にも満たない農業を独立の官庁で所管する必要はないと思う。かつてNHKにも「農林水産番組部」というのがあって「明るい農村」という番組を長年やっていたが、農業の衰退にともなって「農林水産産業部」となり、「科学産業部」、最後は「サイエンス部」になって農業番組というジャンルは消滅した。同様の発想でいえば、農業は経産省のどこかの「課」にするぐらいが妥当なところだろう。最終的には、経産省も廃止することが望ましい。
追記:4日の朝日新聞で、この種の問題を分析した名著『補助金と政権党』が紹介されているが、その著者、
広瀬道貞氏
は今、民放連の会長として地デジへの補助金を総務省に要求している。
コメント (
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コメント
また農業ネタですね
(
通りすがり
)
2007-09-03 20:37:56
>この複雑怪奇で政治的利権のからんだ制度を「改革」すること
農水省に限ったことではないでしょう
Unknown
(
大輔
)
2007-09-03 21:29:39
http://www.kantei.go.jp/jp/link/server_j.html
農業の雇用対策と農産物の安全確保は厚生労働省、FTAは外務省、水産は国土交通省、林野は環境省、農地集約は地方自治体にやらせればいいです。農林水産省解体の出来上がり。
文化庁と特許庁を統合、資源エネルギー庁を環境省に統合、中小企業庁を廃止。これで経済産業省も解体できます。
Unknown
(
DEK
)
2007-09-03 21:32:43
農水省解体には賛成なのですが,安倍内閣では不可能なのではないかと悲観しています.小泉内閣の間にやって欲しかったなあ・・
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-03 22:00:53
農水省解体?
そんな事したら農水省が解体する前に自民党が消滅してしまいますわな。
Unknown
(
藤井 まり子
)
2007-09-03 22:03:10
農業での補助金の話だけでも、これほどの反響があるのですから、私学助成金の削減の話になれば、もっともっと大反響が起きて、「混迷」するのでしょうね。
助成金が削減されたら、即座に授業料として、多くの国民の懐をダイレクトに直撃します。
文部省はまだまだ安泰ですね。
民主党が政権をとっても、自民党が私学助成金へメスを入れたら、自民党もすぐ政権を取り戻せるかもしれないですね。すると、政治が混迷する限り、霞ヶ関だけが安泰で、形だけの「霞ヶ関」だけが存続することなるでしょうかね。
補助金や助成金は、一度制度として導入すると、有権者も官僚も政治家も「既得権益化してしまうのでしょうね。、甘い蜜の味を知ってしまった人々から熱烈支持されてしまうのでしょうね。
ところで、山崎 元氏が『「ベーシックインカム」を支持します』という、とても興味深いブログ記事を書いていらっしゃいます。
http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/d/20070828
ベーシック・インカムを導入しないと、今の日本ではどんな行政府改革も無理なんじゃないでしょうか?
けれども、誰が「ベーシックインカム」を今の日本で導入すると言うのでしょうか???
農協の解体なら賛成です
(
野分権六
)
2007-09-03 22:07:58
農協は農家の保護、育成には役立っていないと
思うから、農協の解体なら賛成です。
農水省をいったん解体し、編成しなおすのも一案かと
思います。
しかし、日本の農業、農家の保護・育成は、非常に
重要な国家の仕事であり、池田さんの考えには賛同
できません。
詐欺では?
(
猪口冷斗
)
2007-09-03 22:13:38
例え100万円でも、他人を欺いて財物を交付させたんだから詐欺罪成立でしょう。
雪印食品のときは立件したんだから、今回の問題も同様にすべきと思いますが…
Unknown
(
松の介
)
2007-09-03 22:25:35
根拠はないのですが、民主党のバラマキマニフェストの財源は省庁の解体・再編が前提になるのではないでしょうか。
こうした省庁解体案を民主党があるタイミングで出してくるのを期待しています。
Unknown
(
藤井 まり子
)
2007-09-03 23:25:38
池田先生の農水省の力作2連絡への感想です。↓
『「帰属意識」と「自壊する行政府」と「バーシック・インカム」』。
http://diary.jp.aol.com/applet/uvsmfn2xc/20070903/archive
民主党の勝因
(
池田信夫
)
2007-09-04 00:00:52
自民党にも、麻生氏のように参院選で民主党が勝ったのを「バラマキが受けた」と解釈する向きがあり、総選挙に向けてバラマキ合戦が始まるおそれがあります。ただ与謝野氏(つまり財務省)は、こういう動きを警戒しており、安倍氏がどっちに傾くかが鍵でしょう。
ただ今度の改造で「小泉派」がほとんどいなくなり、バラマキ派の額賀氏が財務相になり、経済財政諮問会議もほとんど無視されるようになったので、情勢は悲観的ですね。
Unknown
(
風雲
)
2007-09-04 01:54:26
>バラマキ派の額賀氏が財務相になり
額賀氏が財務官僚をアゴで使って、バラマキを飲ませるのは無理でしょう。
むしろ、この人事は、バラマキ派である津島派を押さえつける為の一手と考えます。
津島派としても自派のプリンスが総裁候補となる為には重要閣僚を経験させる必要がありますから、ここはあえて、財務大臣の椅子を掴み取ったのでしょう。
政権運営は安倍総理の手を既に離れ、麻生-与謝野-官僚ラインで動かされています。安倍さんの判断はほとんど重要視されないでしょう。
麻生氏も多少のバラマキはするかも知れませんが、安倍総理が官僚に手痛いしっぺがえしを食っているのを目の前で見ていますから、財政再建路線を崩すような政策は、次の総理の椅子を狙う人間としては、出来ないはずです。
戦後農政の総仕上げ
(
わお
)
2007-09-04 03:34:38
農水省を解体するまでもなく、道州制の進展に応じてその主要機能は地方移管されるでしょう。
でも、そうなったら、農業政策の一貫性を保つのが、ますます難しくなるかと思います。地方には、農協の応援団みたいな県議さんとかたくさんいますから。
農水省を解体するにしても、地方移管するにしても、農協を解体ないし弱体化させてからでないと、農協の大爆走が始まります、
そういう意味で、農水省には農協解体という最後の一仕事を仕上げて欲しいですね。
高齢農家へのケア
(
ひろりん
)
2007-09-04 03:40:37
高齢農家、それも年金とかのアテのない農家に
対するケアさえ、しっかりすれば、農家からの
抵抗はないと思いますよ。(キレイなばら撒き)
それで、抵抗すれば、まさしく農家への寄生虫。
山間部などの限界的農地で外部効用があれば、農業
公社を自治体毎につくってもいいと考えます。
水産資源に関しても、キレイなばら撒きをやって、
一時的に漁業を抑制しないと、わが国近海の水産
資源は枯渇しかねません。
いっそのこと
(
田中健
)
2007-09-04 08:43:28
赤城氏の事件あたりで農水省の官僚には不正追求チームらしき存在がいると確信していましたが、こう立て続けだとすごいですね。
しかも事件の度に規模が小さくなっているところを見ると、立件できる事件で規模が大きい物から順番にという感じでしょうか。
もういっそのこと、閣僚になるには一度農水省を経験しないといけない、みたいなルールを作れば面白いのに。
どうせ大臣の仕事なんて官僚の作った書類に判押してるだけだろうし、そもそも業務自体が不要なんだし。
民主党嫌いはわかりますが
(
通りすがり
)
2007-09-04 08:50:57
> 民主党が勝ったのを「バラマキが受けた」
バラマキの対象となる、農家の民主党に対する支持率が増加したという統計はあるのでしょうか。
民主党に対する、次の選挙に向けたネガティブキャンペーンではないですか?
バラマキが受けるは勘違い
(
blog49
)
2007-09-04 10:43:25
バラマキは実行するまでの公約としてはやっぱり有効だと判断する人も多いんでしょうね。実行するとなると財源と本当に意味があるのかが問われるのだと思います。その意味でまだ本当に政権をとる気はないというか外野の野次になっている感は否めません。
ただ「首相支配」でも読みましたが、経済財政諮問会議を無視する流れは一時のゆり戻しであって、内閣の力が強くなっていることは事実だと思います。現政権ではそのゆり戻しがきているわけですが、大勢は変わらず、省庁はさらに再編されるでしょうし。ただすぱっとなくならないのが省庁でしょう。生物と同じで存続が最大の目的ですし。
学生運動ごっこかな?
(
1980年代生まれの者
)
2007-09-04 11:03:13
何で40代から50代の「おやじ世代」は、我々のような「ファミコン世代」よりも何でもかんでも「0にリセットしてからスタートだ!」とかすぐに言い出すんでしょうね。何かあるとすぐに「廃止」「解体」。
大蔵省を叩き、外務省を叩き、そして社会保険庁と農林水産庁まで叩き始めて「廃止・解体」ですか。その結果、日本は結果論として良くなったのかどうか。例えば財金分離とか大騒ぎしてやった大蔵省解体。これで日本の金融は正常になりましたかね(苦笑)。外務省だってこのザマじゃないですか。
学生運動の延長じゃないんで。そこんとこよろしく。
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-04 12:04:50
「制度の裏をかいて補助金をうまくもってくる」というは、農業分野に限らず、どの分野でも「重要」な仕事でしょうね。
地方自治体は国から。病院や診療所、薬局は保険組合から。大学は文部省やグラントから。中小企業はいろんな助成制度から…
官邸のガン
(
池田信夫
)
2007-09-04 13:16:18
朝日新聞によれば、いまや「麻生・与謝野政権」だそうすが、問題は的場官房副長官と井上秘書官というガンが切除されなかったことですね。霞ヶ関とのゴタゴタは的場氏が原因、人事の失敗は井上氏が原因なので、彼らがいるかぎり、こういう事件は続くでしょう。
学生運動じゃない
(
田中健
)
2007-09-04 13:16:53
そうです
政治は学生運動ではありません
国民から徴収した税金を公正に再分配するのが仕事です
国会は学校ではないので、出来の悪い子にコストをかけるような事をするべきではないですし、税金から給料が支払われている役人が税金の無駄遣いをしているのでは存在理由がないどころか有害です
意図的なものだろうか?
(
とおりすがり3
)
2007-09-04 15:19:54
ひとつ前のエントリーも含めてコメント欄を見て…。
農家の保護と農業の保護は分けて考えるべき。農家の過保護が農業をダメにしているのではないか?
Unknown
(
ぷぅ
)
2007-09-04 15:37:53
農業する人が減るわけじゃないんなら、農水省廃止とかには、特に文句は無い。
ただ普通に地域でできたものを食べたい。
何でもかんでも市場経済至上主義みたいなのには賛成できない。
本能的に危険を感じる。
そーゆーのには知恵とか分別ってモノが感じられない。
てか、傲慢で浅はかな感じさえする。
日本の農業が衰退・絶滅しない方法で考えて欲しい。
Unknown
(
てんてけ
)
2007-09-04 18:21:21
神奈川県で、
初めて起業する人を対象にした助成金制度がありますが、
現行の社長が友人や従業員に子会社・グループ会社を起業させて助成金をとる人がいるんですけどね。
まぁよくあることでしょう。
R>学生運動ごっこかな?
(
まさき
)
2007-09-04 20:37:01
違います。
ゼロベースというのは最近ではないにしても、40代から50代の「おやじ世代」が君たちのころにはありませんでした。
消費集団(国家)の予算は基本的にはゼロベースではなく、ゼロが良い。
食の安全と品質問題
(
ういうい
)
2007-09-04 21:19:55
最近は食品自給率の問題より、食べ物そのものの「安全と品質」について、
それをどう維持していくがが、世の関心の俎上に上がっているかと思います。
そういう意味でいえば、たしかにGDP比でいえば1%にすぎない国内の農業
生産率ですが、単純に経済性の問題だけで論じることは、少し性急な論法だと
思いました。
それは単純な流通の問題であり、他国に日本並みの「品質と安全性」を
徹底すれば済むのかもしれませんが、隣大陸の現況を見るにつけて、
それはかなりの困難な道であり、場合によっては他国の食の価値観に、
こちらが渋々合わさなければならないというこが、起こりうるかも
しれません。
偶然?
(
0083
)
2007-09-04 21:29:41
何の偶然か、今月の論座での「伝統メディアの可能性」という座談に広瀬氏が出ておられるようで。
http://opendoors.asahi.com/data/detail/8332.shtml
今回、池田様の過去記事を読み、「なるほど、やはり」と納得した次第です。
既に御存知でしたら、どうぞ削除なさってください。エントリーとは直接関係無いコメント、失礼しました。
Unknown
(
困ったもんだ
)
2007-09-04 22:06:30
>農業政策庁の機能は、農業のグローバル化に対応した食料の安定供給と安全確保である。そのためには、オーストラリアやカナダなどの農業国とのFTAやEPAの締結を積極的に進め、穀物・食肉などについて品質管理も含む長期契約を結ぶ。
農業を取り上げる気ですか?
国内の1次産業をどうやって守っていく気ですか?
離農
(
ひろりん
)
2007-09-04 22:59:04
日本の農業のあり方は、今後の宿題にするべきです。
まずは、離農したい農家が安心して、離農できる
仕組みづくりが一番な課題です。
昔、NHKブックスに離農というタイトルの本がありました。離農は不幸ではないと書いてあります。
食料問題と農家の問題は、いったん切り離す時期です。
玉石混交
(
Inoue
)
2007-09-04 23:37:24
ネットいなごと言われても仕方のないレベルのコメントが多くなってきたので、いい加減にこの話題はやめたいのですが、比較的議論が可能な「安全性」について。
簡単な話、検疫業務の人員増やして、輸出国との連携も強化すれば済むことです。
日本の安全基準に従わない輸出国の産品は輸入禁止というペナルティを課せばいいわけです。相手の安全基準に従う必要はない。
短慮だと思います。
(
元米屋
)
2007-09-04 23:56:15
不正や補助金漬けなのどの問題は解決すべきですが、国の根幹である農業を統括する農水省を廃止するというのは乱暴だと思います。
食料なくして人は生きていけません。
極論を言えば科学技術や経済が存在しなくても、水と食料があれば生きて行ける。
これは国以前の問題ですが、人が国を形成する以上農業という手段で効率的に農産物を生産するのは必須です。
それを統括する農水省を、ただGDPうんぬんで廃止するというのは短慮と思います。
食糧庁が無くなったように、縮小、効率化はあるべきですが、農業を統括するしかるべき省は必要と私は思います。
Unknown
(
農学部卒業生です
)
2007-09-05 01:00:32
農協・農水省は解体したほうが良いですね。彼らは、国内農産業(と補助金利権)を守るために存在しています。
ただし、食糧安定供給政策に携わる省庁は必要です。人が生きるのに必要なのは、食糧安定供給であり、国内農業ではありません。
パラダイス鎖国
(
江戸川アダモ
)
2007-09-05 01:53:14
私は今回の長い議論を通して、現在の日本にまだ中世、いや石器時代から脳が進化していない人たちが存在することを知りました。
人間は食料が無くては生きていけない⇒農業を守れ、自由化は反対!と。すばらしく一次元の論理です。
こちらが幾ら、市場のメカニズムについて説明しても、理解できないししようともしない。
どうやら、テクノロジーや経済など、自分たちに理解できないもの⇒本能的に嫌い⇒必要ない、とすばらしくシンプルな自己防衛システムが作動しているようです。
こういう人類が一人一票持っているんですから、そりゃあ政治もおかしくなりますわな。池田さんの農水省解体プランも夢のまた夢。
そんなに農業信奉しているのなら、自分でどこかに土地買って、原始生活でも何でも勝手にやっててもらえませんかね。
電気もガスもテレビもネットもあらゆる物資も絶って、自給自足の暮らしをしたらいいじゃないですか。
そうしたら、誰も文句を言わないし、嫌いなよそ者も入って来ませんよ。
こっちは、人の金(税金)で自分たちの嗜好を満足させようとするな、と言ってるだけですから。
どっちかというとむしろ農協解体を
(
うみゅ
)
2007-09-05 10:17:01
とゆーか、解体して欲しいのは農水省というよりむしろJA・・・。九州地区で農作物の輸出に対して足を引っ張りまくった前科とか、無農薬野菜栽培に対して農薬の売上が下がるからと干渉したりとか・・・。
農業に関しては、高価格はある意味質を求める上での必然という話を受け入れられるかという話でしょう。日本は中国農作物に品質保証を求める代償として、2倍の値段を支払っているという韓国の新聞の報告があります。中国でも安全な食材は高いんですよ。
http://www.chosunonline.com/article/20070819000017
>衛生的な設備を備えれば、その分だけ補償してくれる。
>日本は餃子用のニラを1トン800ドル(約9万3000円)で買ってくれるが、韓国ではそれが400ドル(約4万6000円)になってしまう
中国産野菜を求めたのは一般消費者もありますが、むしろ飲食店が求めた要素でもあります。チェーン店は一年に一回メニューを設定して全店統一食材を使う関係上、どうしても大量生産と規格化した食材を求めますので。なので日本の農作物は、大規模チェーン店の外食産業が盛んな限り競争上は不利な立場におかれます。フランスの農家がマクドナルドでテロをやるのも、そこに問題の本質があるからです。
農家に必要なのは、補助金より何より、「営業部隊」であるとおもいます。
Unknown
(
INAGO
)
2007-09-05 12:33:26
>人の金(税金)で自分たちの嗜好を満足させようとするな、....
補助金をもらっているのは、農業者だけではないでしょう。企業ももらっているのではないですか? 補助金をもらっている企業の製品を買って自分たちの嗜好を満足させている人はどうなのでしょうか?
企業ならば、補助金をもらったり優遇税制を受けるのは、問題ないのでしょうか。
充分な競争力が無いところを補助金で補うことに問題はないと思いますよ。
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-05 13:50:23
>そんなに農業信奉しているのなら、自分でどこかに土地買って、原始生活でも何でも勝手にやっててもらえませんかね。
知恵も分別も無く、浅はかで傲慢。
代表選手出た…。
Unknown
(
大輔
)
2007-09-05 13:55:16
INAGOさん。補助金を受けたり規制に守られている産業は確かに農業だけではありません。
しかし、その産業の多くが国際競争力を失い低迷しているか、独占による超過利潤を得ているのが日本の現状なんです。
ですから農業に限らず生存権を直接脅かさない規制はすべて撤廃するのが望ましいんです。
生存権を保障する為に所得と富の再分配は必要ですが、それを各産業ごとにやるのは効率が悪いといわざるを得ません。
Unknown
(
南の原っぱ
)
2007-09-05 17:39:49
そもそも、農水省にしろ経済産業省にしろ運輸省にしろ、日本国内の行政に関わる部門は、昔風に言うなら「内務省」に一括すればいいと思います。どこの国でも、そうらしいし。
実際、内務省の復活は戦後のかなり早い時期に検討されて、実現寸前までいったのですが、建設官僚に説得された社会党が直前に姿勢を変えたため、おじゃんになり(社会党はいつもこうだ)、今のように、諸官庁が独立して、巨大な利権を手にするようになったんだそうです。中公新書かなにかの「内務省」という本に出ていたことです。
Unknown
(
よこ
)
2007-09-05 18:20:00
農業が国として必要かどうかの話でしょうね。
現在は必要と判断されているので、それを支えるための政策を立案する農水省があるわけで。
ほっておいたらつぶれる産業を支えるわけですから政策としてもきわめて難しく、省クラスでないとという理屈ではないでしょうかね。
Unknown
(
地方在住
)
2007-09-05 20:57:18
>現在の農地の集約や中核農家の養成、雇用対策などの業務は、すべて地方自治体に移管する。
国に全てをまかせるわけではなく、創意工夫、気概をもつことは、大事なこととおもいます。
Unknown
(
リリー
)
2007-09-05 22:49:59
農協がある限り 農水省はなくならないでしょう。
隣が 農家なのに野菜は、農協を通さなければいけないし決められた量しか出荷できない 残りは自分の家で処分です。
最近は、残った野菜はご自由にどうぞなんて書いてありますけど10年前は、それもできなかったんです。
農協 漁協があるから農水省があるんです。
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-06 00:21:17
農学研究の資金は農水省?文科省?
農水省管理でなくても大丈夫じゃないですか?
自由化されれば、農業国に行って帰ってくるのも簡単になるのではないかと。日本の気候に合わせた研究だけではなくなるので幅が広がりそうです。カナダの北方で日本で品種改良されたお米は作れないのかな。
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-06 02:00:46
農協にしても、農水省にしても、解体されたら所属している職員はどうなるんだろう。
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-06 10:43:25
農林水産省を廃止にしただけで、
公務員である職員を解雇クビにできるのでしょうか?
何かの法律に違反はしないのでしょうか?
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-06 11:08:53
温暖化の影響なのかどうなのか、九州あたりでは暑さのせいで稲穂の中の米粒が割れたり白く濁ったりする現象が近年多発しているとか。そうなってしまうと加工用としてしか売れないそうです。
将来的には北海道が米どころの本場になりそうですなあ。
九州の農家は米づくりをやめてバナナかパイナップルを作ってはどうでしょうか。
バナナやパイナップルの自給率も上がって民主党も万歳三唱ってことでOK牧場!
加工用米
(
Unknown
)
2007-09-06 12:19:25
加工用でも農協が買い取ってくれさえすれば、農家は米作るのやめないでしょうね。わざわざノウハウのない果物作るなんて冒険しないでしょう。
そういう体質を改めることを、政治家と農水省には考えてもらいたいものです。
安定的に輸入する難しさ
(
minaho
)
2007-09-07 07:34:42
前回とあわせた2つのエントリーと、そのコメントを拝見して。
日本の農業というのは、すでに崩壊しているんだろうなぁと思いました。
農業を理解するような教育がなされてこなかった結果がこういう状況を生んでしまったのでしょう。
将来を考えると、暗澹たる思いです。
農業が、明らかに別の産業と違うという点が理解されていませんよね。
別の産業と違うから保護されているわけなのですが、保護されているということに関して、否定的攻撃的な意見ばかりです。
自分が所属している経済体系に当てはめること自体が無謀なんですけど、その無謀な論理が正論のように聞こえてしまう。
やはり、農業を理解する教育がなされてこなかった弊害だと思います。
農産物は、増産したくてもすぐに対応できるものではないです。
株価や企業の増収のように、短いサイクルでは動きません。
農地の整備を含め、数年単位。
場合によっては5年以上10年程度の余裕が必要なんですよね。
とにかく農地に何かを作って、農地として使用可能な状態にしておかなければ、次に作物が作れなくなる。
筋力トレーニングを1年間さぼったら、すっかり衰えてしまった、というのと同じような状況になります。
3年から5年放置されたら、回復困難です。
だから、農産物は輸入すればいいんだという考え方は一見合理的に思われますが。
社会全体がこういう流れに変わったときに、食材費の高騰がやってくると思います。
世界的に考えても、現在の発展途上国が経済的に潤ってきて、食料構成を基にした食材供給バランスが変わってくる時期と重なるのではないかと考えられるからです。
人為的な原因だけでないにしろ、事実として地球温暖化は進行していますから、小麦生産量が激減するでしょうし。
#すでにその兆候があらわれはじめてますが。
前回エントリーで、各国の自給率が伸びているという数字が出されていましたが、国家がそういう現状をきちんと分析して、すでに対応を始めているのだと思います。
幸い日本は南北に細長いので、いざとなれば北海道で穀物が作れるでしょうが、作物が安定生産できるようになるには10年近くかかると予想できます。
そのためには莫大な費用もかかるでしょう。
開墾とタネの開発が必要になります。
その間輸入に頼ればいいかというと、発展途上国の生産体系がどのようになっているのかは不明です。
農産物輸出中心でやっていこうという国がどれくらいあるか、温暖化にもかかわらず安定生産できる国がどれくらい残っているのか・・・。
新たに農産物の輸出国となる国を作ろうとしても、何年もかかるんです。
例えすでに農地があったとしても、日本人向けの作物を作るためには、その国の気候に合ったタネを作らなければいけないわけで。
その間、農家の収入はマイナスになります。
そういう農業をやる国があるのか?ということです。
ODA使いますか?
日本の状況が刻一刻と変化しているのと同様に、諸外国でも状況は刻一刻と変化しています。
農産物の安定した供給が必要だと考えるなら、農産物生産地としての植民地が必要になるかもしれません。
こういう切羽詰った時期、農協、農水省の抜本的な改革には大賛成です。
農業に対して国民にマイナスイメージしか与えられなかったという罪は重い。
Unknown
(
山田
)
2007-09-07 21:50:11
コストだけで考えるなら、食料を輸入にすべてを頼ってもしばらくは大丈夫でしょう。自国民が飢えても金のために農産物を輸出する国はありそうです。
でも、アフリカの現在の漁業のあり方を考えたら判りますが、多数の漁獲物の中からヨーロッパに高く売れるものだけ収穫し、残りは捨てると言う、壮大な無駄が行われています。その結果漁場は荒れ、現地の人にとって唯一の動物性タンパク源だった魚を手に入れることが出来ない地域が増えています。漁場の使い捨てのような状況が起こりつつあります。
ですから、日本が農産物をすべて輸入するとなると、このようなことを引き起こすことが容易に想像できます。日本向けの農産物を生産するために現地の人々が飢える。死のうがどうしようが勝手と考えるのもありだし、安定供給が無理な時は、パンがなければケーキを食べるというのもありでしょう。
でも、農協ー農政は農家をと税金を食い物にするだけだから駄目、これだけは明白です。
Unknown
(
minaho
)
2007-09-08 06:53:40
>山田様
そうですね。
しばらくは持つかもしれない。
農・水・畜産物、それぞれに違う問題を抱えていると思います。
確かに水産物に関しては、アフリカ地域が残っているので、手段を選ばなければ、なんとか確保できるのかもしれません。
世界レベルで漁獲高制限がかけられないかぎりは、なんとかなるかもしれませんね。
しかし、安値で安定供給ということになると、難しくなってきていると考えています。
日本人が、どちらかというと寒冷な海域に生息する魚を好むことが、問題を深刻化させる可能性を孕んでいるように思います。
まぐろについては、すでにニュースなどでは取り上げられていますが・・・。
ノルウェー鯖も高騰していますし、鮭はアラスカからチリの養殖モノにシフトしましたが、欧米・中国などからの引き合いも増え、高値になってきています。
安値で供給するために、脂肪分の少ない鮭に油を注入して、日本人好みに仕上げるというような方法を取るケースもあるようです。
ミートホープの魚版というところでしょうか。
寒冷水域に生息するタラなどは、各国の引き合いが増えているので、高騰しています。
かまぼこ・さつま揚げなどの製品も企業努力では追いつかなくなってくるような気配です。
>、安定供給が無理な時は、パンがなければケーキを食べるというのもありでしょう。
まったくその通りだと思います。
好みにこだわらず、ケーキを食べればなんとかなるんですから。
その覚悟をしておけばいいっていうことです。
それに加えて。
この先引き合いに加わる国が増えたり、海水温の変動によって漁獲量が減少することがないように願う、というのも必要だと思いますが・・・。
Unknown
(
さく
)
2007-09-08 09:20:12
>補助金制度が、もう普通の人には理解できないぐらい複雑化
県の農政関係職員でも理解できないくらい複雑だと言っていますね。。。執行権限のある立場じゃないとは言え。。。
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-08 23:06:37
「パンがなければケーキを食べる」ですか…。
米の代わりにバナナを主食にする覚悟ができますか?
農業問題の解決は簡単ではないですねえ。トホホ
無知が通れば道理が引っ込む
(
江戸川アダモ
)
2007-09-09 02:59:03
まだ、1次産業は特別だとか言ってるんですか。布教活動もいい加減にしてくださいよ。
工業製品なら、今売れるものだけを簡単に作れるとでも思っているのですか?
一旦撤退したら、再参入が難しいのはどんな産業も同じ。巨額の研究開発費や、設備投資を回収しようと思えば、本来は同じものを多量に作り続けるのが有利に決まってるじゃないですか。
そこを不断の企業努力によって、なんとか現在のような多品種少量生産を実現しているのです。
そんなことも判らないということは、実社会を全く理解していない証拠。「自分たちだけは特別大変なんだ。だから助けろよ。」と言う、規制(寄生)産業従事者の戯言です。
また、「農産物のグローバル化が途上国の食料危機を招いている」という議論もよくありますが、これも筋違いです。
途上国の人は何故商品作物を作り始めたんですか?それは、伝統的な自給自足のスタイルよりも、商品作物を売って得たお金で、必要な食べ物を購入した方が豊かな暮らしが出来ると考えたからでしょう。
もし、そうならなかったのなら、見通しが甘かったか、やり方がまずかっただけの事です。それを市場経済のせいにするのはおかど違いです。自給自足が本当に最適なら、それで通せばよかったのです。
途上国の貧富の差
(
Inoue
)
2007-09-09 16:11:29
「飢餓と飽食」(講談社選書メチエ)という本があります。過去の大飢饉の原因と考察、食料の生産と配分の矛盾など、コンパクトにまとまっていますので、どうぞ。
思い切りかいつまんで言うと、途上国にも貧富の差があり、ケーキを食べている階層と、パンすら買えない層に二極分化しているので、飢餓がおこるということです。食料の絶対量が足りていても、平等に分配されない。
足らないのは食料じゃない。富の再分配を行う、清廉潔白で有能な政府が足らないんです。
江戸川さん
(
山田
)
2007-09-09 20:40:28
まず第一に、農産物のみ第三世界と同じ土俵にいます。彼らは江戸時代の暮らしをしていたりします。日給¥500だったりします。そして第2次産業は技術蓄積、大資本が要求されるので競争がある程度限られ、第三世界と同じ土俵で競争しているわけではありません。そして第3次産業は国境に寄って守られています。アメリカだって同じ土俵で競争できる農産物は非常に限られています。
>途上国の人は何故商品作物を作り始めたんですか?それは、伝統的な自給自足のスタイルよりも、商品作物を売って得たお金で、必要な食べ物を購入した方が豊かな暮らしが出来ると考えたからでしょう。
あなたはマリーアントワネットですか?パンがなければケーキを食べる?彼らは自分の土地なんか持っていないですよ。中米のバナナ農園なんて外国人資本だったりします。自分でどの作物を作るなんて決定権なんてありません。大多数は単なる農業労働者です。
>自給自足が本当に最適なら、それで通せばよかったのです。
これまた、現状あるいはその過程をご存じないようですね。自分で好きこのんで商品作物に転換したわけで刃に。そうじゃなくて、自給自足の生活を破壊して農場労働者に転換させ市場経済に取り込んだんだよ。少しだけで好いから何か本を読んでみて下さい。そして事実に基づいた話をしましょうよ。
商品作物を作らねば国全体が飢える
(
Inoue
)
2007-09-10 04:01:25
>そして事実に基づいた話をしましょうよ。
いや、まったくそのとおりで(笑)
同じ農地と労働力を投入して、商品作物を作って食料輸入するのと、自国消費用の食料を作るのと、どちらが多くの食料が得られるかを計算すれば、自分がどれだけ的外れなことを言ってるかわかるでしょうに。
前者の方が、より多くの食料が得られるんです。自給自足経済では、GDPが減少し、国民のさらに多くが窮乏化します。GDPが増えても飢餓がなくならないのは、貧富の差が激しいからです。
日本だって餓死する人が少数だけどいるでしょう。あれは自給率が低いからですか?
はたまた勘違い
(
江戸川アダモ
)
2007-09-10 06:08:45
山田さん。あなたはアフリカに行ったことがありますか?
私は仕事で何カ国か行きましたが、空港の職員は何かというと金をせびってきますし、ホテルの従業員や路上の子供まで同様です。しかも、必ず米ドルをよこせと。自国の金はホテルの支払いですら拒否されることがあります。
ようは、完全に経済が破綻しているのです。その元凶はInoueさんも仰っているように、ODAを食い物にする政府役人連中です。彼らは何もしないのに援助は自分の手柄みたいにやたらと威張っています。ばら撒きは人間を堕落させると言う見本ですね。
と言うわけで、私の言いたかったのは、彼らの貧困の原因はそういう国内事情であって、市場経済そのものではない、ということです。我々が農作物を輸入するのはむしろチャンスなのに、それを生かせない国家が悪いのです。
次に「農産物のみ第三世界と同じ土俵にいます」ってまた出ましたね。どれだけ世間知らずなんですか。
IT企業がインドでエンジニアをアウトソーシングしたり、中国に工場を建てて車や服を作ったり、日本の自動車工場に中南米から出稼ぎに来たり、そういうのって聞いたことありませんか?
もはや労働市場の国家障壁は崩れ去ろうとしているんですよ。日本の2次3次産業の労働者も国際競争にさらされているんです。
また、農業だから大資本も技術蓄積も必要ないって?そんなはずは無いでしょう。
それはむしろ堕落した日本の農業の実態を言ってるだけじゃないですか?だから、途上国と競争して勝ち目が無いと。そりゃそうです。
つまりあなたの要求は、日給500円の国の人と同じ仕事で、一般の日本人並みの収入をくれと。そんな虫の良い話は無いでしょう。
あなたは、一見途上国に同情的な事を言っていますが、彼らが仮に真っ当な政府になって、農作物を日本に輸出しようとしても、拒否するんですよね。
自給自足なんて優雅な暮らしだと思いますか?安い労働力を武器に一次産品を輸出するのが、貧困から抜け出すための最初のステップです。なのに、あなたはそのチャンスを与えないといってるんですよ。「お前ら、市場経済とか余計なことはせずに、中世と同じ自給自足してれば良いんだよ」と。
ようはあなた方農業信奉者は、第3世界の貧困を憂いているわけでもなければ、日本人の食生活を心配している訳でもない。何かともっともらしい理由を見つけて自分たちの利権を守ろうとしているだけなのです。
江戸川様
(
minaho
)
2007-09-10 06:52:43
工業製品を作るのが簡単だとは思っていません。
工業と、農業は全く違う分野の産業で、それを同じ収益体系で考えることに問題があるということなんです。
産業分類というものをご存知ですか?
小学校や中学校の社会科で、おおよその分類方法を習ったと思うのですが・・・。
これについてはwikipediaがわかりやすいので、ご参考までに。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A3%E6%A5%AD
命題としてあげていらっしゃる根拠が間違っている場合、どんなに論理構築が正しくとも、出てくる答えは間違いなのです。
収益構造が違う産業を並べて比較してみても、正しい答えは導き出せません。
産業分類というのは、国別で多少の違いはあるものの、世界共通の考え方ですから、一個人の考え方で勝手に動かすことはできません。
学術レベルの根拠と行政レベルの根拠で決定されているものです。
農業と工業の産業形態や収益体系、また管理の方法についてはそれぞれ個別に対処しなくてはならない。
つまり、1次産業、2次産業、それぞれに特別な事情があるということです。
農業礼賛とか布教活動ではなくて、社会科の話なんですけど・・・。
>自給自足が本当に最適なら、それで通せばよかったのです。
自給率という言葉が、「自給自足」という言葉を連想させてしまったんでしょうね。
自給率ってなんだかご存知ですが?
算出方法には3つあり、以下に算出方法のURLを貼り付けておきますね。
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyuuritsu/011.html
本来注目すべきは品目別自給率なんですが、これについては以下のURLをご参考までに。
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyu/report14/refer4.pdf
なぜ、前回のエントリーを含めてカロリーベースの自給率ばかりが問題にされているのか?
これについては、前回のエントリーで、WTOやGATTの問題について書かれているブログが紹介されていましたが、アレを読んだときにお気づきになりませんでしたか?
農水省の政策に問題があるのです。
WTOやGATTで、日本の主張を通すには、カロリーベースの自給率に頼るしかないということです。
数字を出して正当性を示すには、カロリーベースの自給率が最適だったというだけです。
大きく政策転換して諸外国と足並みをそろえれば矛盾は解消されるのでしょうが、それもまた難しい。
農業について、国民が理解できるような教育をしてこなかったですから。
ここでの論議を見ても、農業保護という言葉に、コレだけ否定的攻撃的な発言が続くようでは、諸外国のような農政に転換するのは、無理でしょうね。
反発が強すぎる。
ごちゃごちゃしているが故に利権もあれこれ発生していると予想できますから、そういう意味でも政策転換は難しいでしょうし・・・。
合理的な農政が不可能な以上、数字で誤魔化すしかないんですよ。
誤解する人が出ても、根拠のない感情論ばかりだから、なんとかやりすごせる。
現状は、農家のための農政になってないと思っています。
「違う」理由がどれ一つとして説得力がない
(
Inoue
)
2007-09-10 12:53:15
>農業について、国民が理解できるような教育をしてこなかったですから。
別エントリでコメントしている元塾講師さんは逆だと言ってますよ。国語も社会も、農業礼賛、反市場原理、ポストモダンばかりだと。私も、義務教育を受けながらそう感じてました。義務教育は、稲作は教えるくせに、金融業の資金調達の仕組みや金利すら教えない。
あなたの言う「農業はほかの産業と違う」論は、総論は賛成ですが、「工業はほかの産業とは違う」「金融は」「医療は」「教育は」・・・と同様のことを言っているに過ぎません。違うのは当たり前、取り扱いも違って当たり前です。
しかし、ここで問題になっているのは、農業の個別の取り扱いが、著しく不当だということです。
だって、
>現状は、農家のための農政になってないと思っています。
こんな発想自体、おかしいと思わないんですか?どうして農業だけ農業従事者を保護するんですか?そこに何か合理的理由があるんでしょうか?
金融危機のときに、金融安定化は日本に不可欠だという理由で、膨大な公的資金がつぎ込まれましたが、銀行員を保護しようとか、街金を保護しようなんて話はありませんでした。
よこからですが
(
Ueno
)
2007-09-10 15:47:29
Inoueさん、ドイツ、フランスなどの先進諸国でどうしてあれだけの自給率が実現されているのか、合理的な理由を聞かせて頂けませんか?前に
>同じ農地と労働力を投入して、商品作物を作って食料輸入するのと、自国消費用の食料を作るのと、どちらが多くの食料が得られるかを計算すれば〜
とおっしゃられてますがどういうことなのでしょう?貴方にすらわかる、私ですら理解できたことを前述の国々の偉い方々にはわからないのでしょうか?
ヨーロッパなどの先進諸国における「国防」という概念は日本の軍事的なそれのみとは違い、それこそエネルギー、食糧、文化、伝統など多岐にわたるものだという話を聞いたことがあります。前にこのブログ内で農業と文化について言及された書き込みに対しカルト宗教だのなんだのといった猛烈な反論がありましたが日本よりずっと前から先進国をやっていた国ではそうしたことこそが当たり前らしいですし、私も同感です。
書き込みを見てると確かに効率や経済などという面などでは農業を保護する合理的な理由は難しそうですね。外国輸入でやっていけそうです。ですが私個人としては「有事(戦争のみに限らず、何らかの非常事態)に備えて」、「文化を守るため」で充分だと思うのですが。
Inoue様
(
minaho
)
2007-09-10 16:22:26
う〜ん。
>銀行員を保護しようとか、街金を保護しようなんて話はありませんでした。
銀行員を保護するのではなく、銀行を保護したわけですよね。
個人商店は保護されませんでしたが、ダイエーは保護されました。
社会的影響が大きいからというのが、その理由だったと記憶しています。
結果として個人の救済につながり失業者がでないようにするため、会社単位で保護するということでしたよね。
農業は個人事業ですから、1戸あたりの保護が行われるということではないでしょうか。
1戸あたりの規模が小さいですし、個人的に保護されているというような流れに近くなってしまうことはやむを得ないのかもしれませんが・・・。
>現状は、農家のための農政になってないと思っています。
これは、誤解を生みやすい文章でした。
国として農業を保護するためには、ストレートに農家に届く保護でなくては効果が薄い。
現状の農政(農協システムを含む)では、どうしようもないだろうということが書きたかったんです。
誤魔化して、その場しのぎを繰り返して、ムダが多く、効果が薄い援助をしているように感じられます。
その意味では、
>農業の個別の取り扱いが、著しく不当だということです。
他業種にこう感じさせてしまう要因になってしまうと思いますし、正当性を示す根拠を行政側がもっと説明すべきですよね。
カロリーベースの自給率を示すだけでは、ダメだと思います。
私も他業種に属した人間なので、農政には問題を感じます。
そして、教育の件ですが。
>義務教育は、稲作は教えるくせに、金融業の資金調達の仕組みや金利すら教えない。
教育する過程の中で、単元として扱っていれば教育したことになるか?ということだと思いますね。
最近では稲作を実際に行ってみたりしているようですが、稲作だけ教えるというのもヘンだなぁと思っています。
金融業については、学校預金(現金は扱わないようですが)などを行って、預金・金利・貸し出しなどを実地教育している話もよく聞きます。
学校によっては、教育用オンライントレーディングを利用した教育を始めたようです。
参加校は中学校以上が多いようですが、増加しています。
単元で扱うかどうかということだけが教育ではないと思いますし、内容について、教え方について、そういうことの方が重要ではないでしょうか。
農業保護には、金と農地の両方が必要
(
Inoue
)
2007-09-10 16:35:49
>ドイツ、フランスなどの先進諸国でどうしてあれだけの自給率が実現されているのか
農業保護政策に加えて、農地が多いからです。パンを作れる小麦を栽培できる農地があり、畜産のできる草地がある。少々、保護をすればカロリー自給率は維持が可能です。
途上国には国内農業保護をするだけの予算がない。
日本は予算はいくらでもありますが、農地が絶望的に少ない。国産小麦ではパンは作れませんし、放牧に向いた草地も少ない。
(国産小麦で作ったパンってのもありますが、コストは高い上に、必要量が確保できません)
Unknown
(
MU
)
2007-09-10 18:04:06
農業を保護する理由付けとしては、日本の伝統的な文化や風景を守るためというのが、最もマシな印象を受ける。そういったものが崩壊することにより、社会の構成員全体の効用が失われるのであれば、ある程度国際競争を規制するのも合理的な選択かもしれない(もちろん効率性は犠牲になるが)。
文化や風景を守りたいという人々が社会の中に一定量いるのは間違いない。
農業以外にも例えば、地方に大型店が次々に出来て、商店街が「シャッター通り」と化したとき、それを嘆く人がいる一方で、豊富な品揃えで安い大型店の商品が買えるからよかったという人もいる。
ただし、農業を保存することによる社会全体の効用をどのように測ればいいのかは、難しい問題だろうと思うので、どの程度保護するかを決めるのも難しいと思う。どちらにせよ、農業のためというよりは、社会全体のためという視点が重要であると思われる。そもそも、農業だけが特別であるという主張には合理性が感じられない。
食の安全保障や安定供給のために保護するという主張もあるが、保護するための後付の口実という印象しかない。
中国産の作物が本当に危険ならば、産地や生産者の特定できる日本の安全な作物を買えばいい。消費者が食の安全に気を使うならば、危険な作物は淘汰されるはずだ。また、日本の耕地面積を考えれば、世界中に食糧の調達先を分散させたほうが安定供給できるに決まっている。
なるほど
(
Ueno
)
2007-09-10 18:28:03
>農業保護政策に加えて、農地が多いからです。パンを作れる小麦を栽培できる農地があり、畜産のできる草地がある〜
なるほど。効果的に機能している政策と元来から農業に向いた地理的な条件などから無理なくああいった自給率を実現でき、市場としてもちゃんと成立するわけですか。確かに日本とは少々違いますね。
同時に少し安心しました。農業保護政策と農地があってこそ「あれだけの自給率が実現されている」んですね。国の保護無しで、それこそ市場経済に任せていて、今のドイツの農業があるのではないのですね。保護政策がなければどうなっていたのでしょう。そして時の政府がそのような政策を打ち出そうと考えた動機についてはどう思われます?「ドイツが国内の農業を保護しようと考えた合理的な理由」です。貴方のこれまでの書き込みによるなら食糧は輸入すればよいではないですか。
>同じ農地と労働力を投入して、商品作物を作って食料輸入するのと、自国消費用の食料を作るのと(中略)
>「前者の方が、より多くの食料が得られるんです。」
ドイツなどでは輸入するより自国で作るほうが「より多くの食糧が得られ」たのですか?おそらく違うでしょう。
金融安定化のためなら膨大な公的資金の投入もある程度やむをえませんね。国民の生活に直結します。非常にわかりやすい。ですが農業は…どうなんですかねぇ。
少々情けないのですが今の私には「先達の先進諸国の歴々がそうしてらっしゃる。自国の農業を公的に保護してらっしゃる。きっと貴方にも私にも納得できるような理由があるに違いない」としか言えませんね。ちょっと調べてみます。
ただ、私自身には農業に対する何となく大切で尊いものであると言うような観念が根底にあり、そうしたものに突き動かされてこうした拙い書き込みをしているということは素直に認めます。
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-10 20:55:09
主張は同じじゃないですか??
前のコメント江戸川さんのコメント
>その時々の需要に対して、最適な生産者が供給するには、市場(それも出来るだけ大きな)が必要なのです。
ヨーロッパの自給率が上がったのはユーロが導入されたために市場が拡大したからだろうと単純に思ってしまいましたよ。まぁつまり儲けるからかと。
それと日本は人口密度が高いです。面積はフランスと同じぐらいだけど人口が倍です。
たぶん、米の代賛は芋になるんじゃないかな?バナナはきついですね(笑)
ODAと言い、農水省の政策と言い、やっぱり自民の政治家は問題があるんじゃないかと強く感じますよ。
まぁヨーロッパは税金も高いみたいですが。給与の半額は持っていかれるし、結婚しないと税は免除されないし。
非現実的な主張は理解してもらえない
(
Inoue
)
2007-09-10 21:13:51
先進国でも途上国でも、さらに日本でも、国内農業保護策には経済合理性なんかありません。政治的な事情があるからそうしているだけです。
日本に米議員がいれば、欧米には小麦議員がいるわけです。
但し、日本が特殊なのは、農業保護の理由に「食料安全保障論」を主張するところです。食料自給なんて、農地面積の問題で絶対に不可能なのに、それをWTOで主張したって、通るはずがない。
Uwenoさん、逆でしょ。
(
wood
)
2007-09-10 23:05:11
Uenoさん、逆でしょ。何故ドイツが農業保護政策を施しているのかを論理的に説明しないと負けまっせ。合理的であるかどうかはもう貿易で調達した方が合理的だと帰着したようですから。「合理性だけではない」というのが自給率向上の論点である事は理解しています、でも論理性がないので理解できないのです。
この論争は何故「食料自給率」を上げなくてはならないかという合理的・論理的な説明が一切行われないからだと思います。一方、規制撤廃派・自由貿易推進派は合理的な理由を述べています。
食料を海外に依存する事への安全面からの指摘も論破されていますね。商社などが海外に出資して、日本規格で作ればいいし、それでも不安であれば日本で調達すればいい、ただしその場合は高付加価値製品を求める事と同意でありカロリーベース自給率は下がる方向に向かいますが。(安全性を国内に求めれば金額ベースとカロリーベースは相反します。カロリーベースを求めるという事は収量重視で食料の多様性や収益を否定する事という論理矛盾が生じているので論破してください)
産業ごとの技術的な事や、反論の揚げ足取りをしていても納得できるとは思えません、また個別の政策(権益分配方法等)も大筋とは違うはずです。文化的・政治的な主張でもいいから論理的な主張を期待します。(貿易が途絶えたときを想定している事はなんとなく想像できますが、そのためのコストを払うことと、国内の農業を育成する事をごっちゃにしているように見えます。)
EUの憂鬱
(
江戸川アダモ
)
2007-09-11 03:29:31
もう大分コメントが付いた後ですが、12:53:15のInoueさんのコメントにお礼を言っておきます。私の言いたかった事をそのまま代弁してくれましたから。
山田さんは、散々農業は他の産業と違う(だから保護すべきだ)と言って来ましたが、そのでたらめさを指摘されると、しらーっと論点をそらしてきましたね。
で、最後に何を言い出すかと思えば、「第一次産業とは?」「自給率の算出方法」…って、それの何処が農業保護しなきゃいけない理由なのかと。
結局、農業ロビイストの言い分を突き詰めてみれば「途上国の連中と競争なんて出来ないよ、助けてくれよ」ということのようですね。EUだって北米だって、みんな農業は保護されてるじゃないか(うらやましいぞ)と。
最初「安全保障」たら「産業の特質がどう」たらもっともらしい大儀を掲げるから、こちらが真面目に反論してるのに、結局「ぐうたら」だったのかよと。
そこで諦めの手助けになるかどうか判りませんが、EUだって保護主義路線を変更しつつあるようですよ。
あの保守的な「農業大国」フランスですら、市場原理路線のサルコジが大統領に選出されましたしね。「文化」を理由に保護を正当化しても、何も問題は解決しないとようやく悟ったようです。
事実確認が必要なのでは?
(
minaho
)
2007-09-11 05:48:47
そうか、自由貿易派の合理的・論理的な説明がなされているという認識の方もいらっしゃるのですね。
私には、全くそう感じられなかったんですが・・・。
>この論争は何故「食料自給率」を上げなくてはならないかという合理的・論理的な説明が一切行われないからだと思います。
この点について合理的・論理的な説明をするのは、両者ともに難しいと思っています。
自給率が下がってもいいという主張をされている方達からは、将来に渡って安定的に輸入できるはずだという話がでているだけで、その根拠は何も書かれていませんから。
何を根拠に安定的な輸入が保証されていると言えるのか、それを説明しないと論理的な説明にならないですよ。
安定的な輸入が約束された文書などが存在しているのなら、提示していただければと思います。
オーストラリアと小麦輸入について交わされていた文書も変更されましたよね。
低価格で安定的に輸入できていたものが、昨年より変動価格制で不安定高価格になってしまいました。
このように、海外の状況は刻一刻と変化しています。
ちなみに、小麦生産と輸入相手国の資料は以下の通りです。
http://www.teikokushoin.co.jp/statistics/map/index02.html
この状況で、将来に渡って安定的に輸入できるのかどうか、根拠をもって論理的に説明できますか?
つまり、これについては、双方ともそうそう簡単に説明できるはずはないということです。
根拠について資料提示まで行なわないと、論理的とは言えないですよね。
>食料を海外に依存する事への安全面からの指摘も論破されていますね。
これって、論破されてましたか?
>商社などが海外に出資して、日本規格で作ればいいし
昨年だか一昨年だか、某大手商社がすでに中国でプロジェクトを開始しています。
ご存知だったら、申し訳ないですが・・・。
結果については、今のところ目にしていないのですが、そうそう簡単に答えは出ないだろうと予想しています。
何か、結果をご存知でこのような主張をされているのでしたら、教えてください。
大手商社が中国にプロジェクト先を選んだということは、それ以外の発展途上国ではコスト高につながったり、その他メリットが出ないということの証明です。
日本が海外出資して技術指導までしても、メリットが出る国はそうそうないのだという事実もあります。
もう1つ大切なことは、食料は生ものなので輸送のために長時間かけていると劣化が始まるということです。
細菌・ウィルス・害虫などについても、国内に持ち込まれる前に排除しなくてはなりません。
これを防ぐためには安全性をある程度犠牲にする覚悟は必要です。
現在の基準で十分だと思いますが、国産の物と全く同じ条件ではないということは理解すべきです。
>カロリーベースを求めるという事は収量重視で
カロリーベースについてのマジックですよね。
カロリーベースを上げたければ、油脂の自給率を上げるのが一番手っ取り早い。
日本で小麦を作るよりも、ナタネ栽培や畜産を行うほうがずっと自給率アップに貢献できます。
小麦については、産地・品種によってかなり特性が違いますので、目的栽培なども必要です。
そうそう簡単に自給率を上げられる作物ではない。
このような事実が、食料の多様性や収益を否定することにつながるかどうかはじっくり検証してみないとわかりませんので、申し訳ないですがここで言及できません。
woodさんだけではないですが、産業としての特性を理解しないと、議論になりませんよ。
それが納得できなければ、枝葉末節での論議しか出来ないということなんです。
まず基本的な部分について、正しい理解をする必要があると思います。
納得できるとかできないとか、個人的な感情はともかく、違うものは違うとしか言いようがないです。
逆ですね
(
Ueno
)
2007-09-11 10:58:29
>何故ドイツが農業保護政策を施しているのかを論理的に説明しないと負けまっせ。
そうですね。う〜ん、何故なんでしょう。まぁ上でInoueさんがおっしゃっておられるような政治的な事情というのが一番大きなところであろうと、かつ、このブログ内と異なり、ヨーロッパ諸国ではその政治的な事情に対し、"国民から一定程度の支持を期待できる"と言うのが理由であろうと思います。
ヨーロッパはイタリア産のスローフードという言葉はあまり日本では定着していないようですが、というか体に良い有機野菜を食べようという意味としか知られていないようですが、実際はファーストフード文化に対する批判から来ているそうです。
伝統的な食品を守ろう、小生産者を守ろう、消費者に味の教育をしようというもので、「人とその人が生きる郷土は密接な関係にあるものであり、別々に存在するものではない」というような考えがあるそうです。利便性なんかなく、早くもないし安くもないし、場合によってはうまくもないかもしれないけどその郷土で取れた食材を大切にしようと。そしてこうした考え方が広く国民に受け入れられると言うような民族的な、というか社会的な土壌があるため、農業保護政策に対しここよりかは幾分か支持されるのでしょう。
ちょっとネットで調べたことを書き込んだだけなんですが、調べてて、あぁ、そうだよね、そういうことを僕は言いたかったんだという感じでしたよ。
日本でもそうした考えが支持されるか多数決ですね。政治家先生方にはこういう主張の仕方もしていただきたいものです。
勿体ない
(
山田
)
2007-09-11 11:18:01
江戸川さん、第三世界の貧困の構造は先進国が農産物の輸入を増やしたところで変わりませんよ。農産物の輸入を日本が増やせば第三世界の貧困が解消されるならそれは幸せなことです。アフリカ、ODAに関してはまた、別の問題で、その不平等を許す傀儡政権を支えてきたのが先進国であったわけです。日本の農業とは関係ないことはあなたもご存じなのに、意地悪!!!もちろんあなたが言うように今の市場経済が直接の関係はないですが、とうの昔に事は済んでいます。自給自足的な生活を破壊し市場経済に取り込んできた歴史ですね。このことはあなたもご存じなのに。意地悪なあなた。
>つまりあなたの要求は、日給500円の国の人と同じ仕事で、一般の日本人並みの収入をくれと。そんな虫の良い話は無いでしょう。
それは日本人すべて、先進国すべての人にこれは当てはまるんですが・・・何をおっしゃいますやら。あなたも私も含めてね、農業従事者だけではなく、国会議員も学校の先生も工場労働者も髪結いも大工も事務員も多くの会社員もすべて第三世界の収入レベルに合わせるの?・・・もし同じ土俵で価格競争をするなら日本の3次産業は存在できません。生産性の違いは無いですからね。
だから2次、3次産業も競争は無いとは言えませんが、農業の競争とは違う次元で間接的な競争でしょう、あなた判っているのに、意地悪。中国インドのIT技術者が自由に日本で働けるわけでもなし、日給¥500で働いてる訳でもないし。
>あなたは、一見途上国に同情的な事を言っていますが、彼らが仮に真っ当な政府になって、農作物を日本に輸出しようとしても、拒否するんですよ。
それは真意ではありません、当事国の内政の問題ですが、まず第一に第三世界では商品作物を作り自国のステープルフードの生産がおろそかになり、人々は飢えるという構造でしょう、輸出売り上げの金は人々の懐には入らず、ごく一部の者の懐を潤すだけです。その商品作物の相場が暴落したら、少々のおこぼれさえ入ってこなくなり、農業労働者は困窮に喘ぐ事になります。ずっとこれを繰り返して来たではありませんか。現在でも砂糖やバナナはたくさん輸入しています。それらの生産地の人々が豊かになりましたか?逆でしょう。また、第3世界で輸出余力があるのはタイの米ぐらいしか思いつきませんが、後は先進国の補助金付きのもの。多くの第三世界の農業は大土地所有者によってステープルフードフードの生産を犠牲にして輸出作物を作るという傾向にあると思いますが、違いますか?まさか、商品作物が個々の農業従事者の自らの選択でより豊かになるために転換されたなんてばかげたことを繰り返し、おっしゃらないで下さいね。
そして、農産物は唯一と言って好いぐらいの日本で産出出来る天然資源です。日本のような温暖で水に恵まれた地域はそうそうありませんよ。これを捨て去るのは勿体ない。
日本の農産物価格が国際競争に耐えられないのは日本の生活水準が高くて、円が高いから価格競争力がないだけで、日本の農業の生産は極めて高いものです。あなたや私のような第三次産業従事者より豊かな自然の恵みのせいで余程生産性は高いですよ。あまり天狗にならない方が好い。第三次産業の国際間の生産性の差なんて無きに等しい、ただ稼げるポジションにいるから稼げているだけで、やっている中味は大差はないものです。第二次産業のように、レバレッジは効かせようがないですから。
農業従事者が日給¥500/日で好いなら今すぐ、国際競争力を取り戻します。
ご存じのくせに意地悪なんだから、江戸さん。
管理人より
(
池田信夫
)
2007-09-11 11:26:34
このスレは延々と続いていますが、当事者以外には何を議論しているのかわかりません。コメントが長すぎるからです。
何度もいっているように、20行を超えるコメントは削除します。
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-11 11:58:48
>EUだって保護主義路線を変更しつつあるようですよ。
ほぉ…
>あの保守的な「農業大国」フランスですら、市場原理路線のサルコジが大統領に選出されましたしね。
…だけ?
ん?
あなたのおっしゃるEUってどこの国のことですか?
それとサルコジ氏は「WTO、グローバル化からフランス農業、欧州市民を護れ」と言う立場にあるようですよ?あなたちょっと大丈夫ですか?
まぁあなたの書き込みは雑音のようなものと捕らえてたのですがあまりに哀愁が漂ってたので…。市場原理路線のサルコジ氏ですか。あなたにとっては神様のような方なんですね?見事に梯子を外されたようで大変気の毒ですが(笑)。
Unknown
(
要は
)
2007-09-11 12:49:56
経済学の理論を信じている人(自由貿易派)VS経済学はともかくとして農業については詳しい人(保護貿易派)という構図があるみたいですね。
ただし、保護貿易論者の中に、経済学の知識のある人も混ざっているようなので、そこが話をややこしくしている要因なのかもしれませんね。
Unknown
(
Unknown
)
2007-09-11 16:17:18
農協解体・改革について、具体的に議論が深まらなかったのが残念です。
コストの問題ではない
(
Inoue
)
2007-09-11 17:36:55
>日本の農産物価格が国際競争に耐えられないのは日本の生活水準が高くて、円が高いから価格競争力がないだけで、日本の農業の生産は極めて高いものです。
で、それがどうかしたのですか?
生産性が高くて競争力があっても、農地(耕地+草地)がドイツの1/4、イギリスの1/8、フランスの1/13しかないのですから、どうやっても、日本の食糧は輸入に頼らざるを得ないのです。
政府が腐敗しているから飢餓が生じる
(
Inoue
)
2007-09-11 17:48:52
>多くの第三世界の農業は大土地所有者によってステープルフードフードの生産を犠牲にして輸出作物を作るという傾向にあると思いますが、違いますか?
その金が食料輸入に回れば、自国で生産するよりもずっと多くの食料を確保できたはずですよ。
なぜ回らないかって、それで稼いだ富を、下層階級に再分配するシステムがないからです。
壮大な実験の終わり
(
江戸川アダモ
)
2007-09-11 19:37:15
そろそろ来るころだと思いましたが、ついに池田先生の打ち止め宣言が来ましたね。
確かに意味不明の長々とした発言が続いていますので、これ以上議論しても無駄でしょう。
まあ、これを見てた一般の人は、農業信奉者の生態はお解かりいただけたと思います。
Unknown
(
山田
)
2007-09-12 08:51:08
江戸さん、お見事。
そうですね、人は自分の信じたい都合の好い事を信じてしまうものです。事実に基づくものか、嘘に基づくものか、それはどうでも好い、小泉は賢かった、事実にも正義にも倫理にも捕らわれなかった、自分の利害をただ追求する。これからの日本はこれでしょう。
(Inoue)さんそれは絵に描いた餅、その様なことが出来ないように先進国が圧力を掛けてきたわけで、中南米の近代を見たら判ろうに。今、中南米では急進的なベネズエラのみならずブラジルや穏健な他国も非米化方向に進んでいます。経済的な圧力のみならず、大国はIMFやらに、小国は軍事的な工作にずっと翻弄され、今、ようやっと方向の転換をしようとしています。またアメリカの覇権の縮小という意図も裏打ちしていますが。
別に私は輸入反対でも保護賛成派でも無いのですよ、農業をただ存続させたいだけだし、日本に農業は必要だと考えてるだけです。輸入も自由、国内の農家も全くの自由競争下で、やっていけることが理想です。それが、できるような案があれば(絵に描いた餅でなければ)出していただければ、みんなの幸せというものです。でも現実は農業をするよりゴルフ場を経営する方が稼げるつうことです。第3世界の食糧問題と同様に絶対的な農地の広さの問題ではなく、経済的なインセンティブ、分配の問題です。
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農水省に限ったことではないでしょう
農業の雇用対策と農産物の安全確保は厚生労働省、FTAは外務省、水産は国土交通省、林野は環境省、農地集約は地方自治体にやらせればいいです。農林水産省解体の出来上がり。
文化庁と特許庁を統合、資源エネルギー庁を環境省に統合、中小企業庁を廃止。これで経済産業省も解体できます。
そんな事したら農水省が解体する前に自民党が消滅してしまいますわな。
助成金が削減されたら、即座に授業料として、多くの国民の懐をダイレクトに直撃します。
文部省はまだまだ安泰ですね。
民主党が政権をとっても、自民党が私学助成金へメスを入れたら、自民党もすぐ政権を取り戻せるかもしれないですね。すると、政治が混迷する限り、霞ヶ関だけが安泰で、形だけの「霞ヶ関」だけが存続することなるでしょうかね。
補助金や助成金は、一度制度として導入すると、有権者も官僚も政治家も「既得権益化してしまうのでしょうね。、甘い蜜の味を知ってしまった人々から熱烈支持されてしまうのでしょうね。
ところで、山崎 元氏が『「ベーシックインカム」を支持します』という、とても興味深いブログ記事を書いていらっしゃいます。http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/d/20070828
ベーシック・インカムを導入しないと、今の日本ではどんな行政府改革も無理なんじゃないでしょうか?
けれども、誰が「ベーシックインカム」を今の日本で導入すると言うのでしょうか???
思うから、農協の解体なら賛成です。
農水省をいったん解体し、編成しなおすのも一案かと
思います。
しかし、日本の農業、農家の保護・育成は、非常に
重要な国家の仕事であり、池田さんの考えには賛同
できません。
雪印食品のときは立件したんだから、今回の問題も同様にすべきと思いますが…
こうした省庁解体案を民主党があるタイミングで出してくるのを期待しています。
『「帰属意識」と「自壊する行政府」と「バーシック・インカム」』。
http://diary.jp.aol.com/applet/uvsmfn2xc/20070903/archive
ただ今度の改造で「小泉派」がほとんどいなくなり、バラマキ派の額賀氏が財務相になり、経済財政諮問会議もほとんど無視されるようになったので、情勢は悲観的ですね。
額賀氏が財務官僚をアゴで使って、バラマキを飲ませるのは無理でしょう。
むしろ、この人事は、バラマキ派である津島派を押さえつける為の一手と考えます。
津島派としても自派のプリンスが総裁候補となる為には重要閣僚を経験させる必要がありますから、ここはあえて、財務大臣の椅子を掴み取ったのでしょう。
政権運営は安倍総理の手を既に離れ、麻生-与謝野-官僚ラインで動かされています。安倍さんの判断はほとんど重要視されないでしょう。
麻生氏も多少のバラマキはするかも知れませんが、安倍総理が官僚に手痛いしっぺがえしを食っているのを目の前で見ていますから、財政再建路線を崩すような政策は、次の総理の椅子を狙う人間としては、出来ないはずです。
でも、そうなったら、農業政策の一貫性を保つのが、ますます難しくなるかと思います。地方には、農協の応援団みたいな県議さんとかたくさんいますから。
農水省を解体するにしても、地方移管するにしても、農協を解体ないし弱体化させてからでないと、農協の大爆走が始まります、
そういう意味で、農水省には農協解体という最後の一仕事を仕上げて欲しいですね。
対するケアさえ、しっかりすれば、農家からの
抵抗はないと思いますよ。(キレイなばら撒き)
それで、抵抗すれば、まさしく農家への寄生虫。
山間部などの限界的農地で外部効用があれば、農業
公社を自治体毎につくってもいいと考えます。
水産資源に関しても、キレイなばら撒きをやって、
一時的に漁業を抑制しないと、わが国近海の水産
資源は枯渇しかねません。
しかも事件の度に規模が小さくなっているところを見ると、立件できる事件で規模が大きい物から順番にという感じでしょうか。
もういっそのこと、閣僚になるには一度農水省を経験しないといけない、みたいなルールを作れば面白いのに。
どうせ大臣の仕事なんて官僚の作った書類に判押してるだけだろうし、そもそも業務自体が不要なんだし。
バラマキの対象となる、農家の民主党に対する支持率が増加したという統計はあるのでしょうか。
民主党に対する、次の選挙に向けたネガティブキャンペーンではないですか?
ただ「首相支配」でも読みましたが、経済財政諮問会議を無視する流れは一時のゆり戻しであって、内閣の力が強くなっていることは事実だと思います。現政権ではそのゆり戻しがきているわけですが、大勢は変わらず、省庁はさらに再編されるでしょうし。ただすぱっとなくならないのが省庁でしょう。生物と同じで存続が最大の目的ですし。
大蔵省を叩き、外務省を叩き、そして社会保険庁と農林水産庁まで叩き始めて「廃止・解体」ですか。その結果、日本は結果論として良くなったのかどうか。例えば財金分離とか大騒ぎしてやった大蔵省解体。これで日本の金融は正常になりましたかね(苦笑)。外務省だってこのザマじゃないですか。
学生運動の延長じゃないんで。そこんとこよろしく。
地方自治体は国から。病院や診療所、薬局は保険組合から。大学は文部省やグラントから。中小企業はいろんな助成制度から…
政治は学生運動ではありません
国民から徴収した税金を公正に再分配するのが仕事です
国会は学校ではないので、出来の悪い子にコストをかけるような事をするべきではないですし、税金から給料が支払われている役人が税金の無駄遣いをしているのでは存在理由がないどころか有害です
農家の保護と農業の保護は分けて考えるべき。農家の過保護が農業をダメにしているのではないか?
ただ普通に地域でできたものを食べたい。
何でもかんでも市場経済至上主義みたいなのには賛成できない。
本能的に危険を感じる。
そーゆーのには知恵とか分別ってモノが感じられない。
てか、傲慢で浅はかな感じさえする。
日本の農業が衰退・絶滅しない方法で考えて欲しい。
初めて起業する人を対象にした助成金制度がありますが、
現行の社長が友人や従業員に子会社・グループ会社を起業させて助成金をとる人がいるんですけどね。
まぁよくあることでしょう。
ゼロベースというのは最近ではないにしても、40代から50代の「おやじ世代」が君たちのころにはありませんでした。
消費集団(国家)の予算は基本的にはゼロベースではなく、ゼロが良い。
それをどう維持していくがが、世の関心の俎上に上がっているかと思います。
そういう意味でいえば、たしかにGDP比でいえば1%にすぎない国内の農業
生産率ですが、単純に経済性の問題だけで論じることは、少し性急な論法だと
思いました。
それは単純な流通の問題であり、他国に日本並みの「品質と安全性」を
徹底すれば済むのかもしれませんが、隣大陸の現況を見るにつけて、
それはかなりの困難な道であり、場合によっては他国の食の価値観に、
こちらが渋々合わさなければならないというこが、起こりうるかも
しれません。
http://opendoors.asahi.com/data/detail/8332.shtml
今回、池田様の過去記事を読み、「なるほど、やはり」と納得した次第です。
既に御存知でしたら、どうぞ削除なさってください。エントリーとは直接関係無いコメント、失礼しました。
農業を取り上げる気ですか?
国内の1次産業をどうやって守っていく気ですか?
まずは、離農したい農家が安心して、離農できる
仕組みづくりが一番な課題です。
昔、NHKブックスに離農というタイトルの本がありました。離農は不幸ではないと書いてあります。
食料問題と農家の問題は、いったん切り離す時期です。
簡単な話、検疫業務の人員増やして、輸出国との連携も強化すれば済むことです。
日本の安全基準に従わない輸出国の産品は輸入禁止というペナルティを課せばいいわけです。相手の安全基準に従う必要はない。
食料なくして人は生きていけません。
極論を言えば科学技術や経済が存在しなくても、水と食料があれば生きて行ける。
これは国以前の問題ですが、人が国を形成する以上農業という手段で効率的に農産物を生産するのは必須です。
それを統括する農水省を、ただGDPうんぬんで廃止するというのは短慮と思います。
食糧庁が無くなったように、縮小、効率化はあるべきですが、農業を統括するしかるべき省は必要と私は思います。
ただし、食糧安定供給政策に携わる省庁は必要です。人が生きるのに必要なのは、食糧安定供給であり、国内農業ではありません。
人間は食料が無くては生きていけない⇒農業を守れ、自由化は反対!と。すばらしく一次元の論理です。
こちらが幾ら、市場のメカニズムについて説明しても、理解できないししようともしない。
どうやら、テクノロジーや経済など、自分たちに理解できないもの⇒本能的に嫌い⇒必要ない、とすばらしくシンプルな自己防衛システムが作動しているようです。
こういう人類が一人一票持っているんですから、そりゃあ政治もおかしくなりますわな。池田さんの農水省解体プランも夢のまた夢。
そんなに農業信奉しているのなら、自分でどこかに土地買って、原始生活でも何でも勝手にやっててもらえませんかね。
電気もガスもテレビもネットもあらゆる物資も絶って、自給自足の暮らしをしたらいいじゃないですか。
そうしたら、誰も文句を言わないし、嫌いなよそ者も入って来ませんよ。
こっちは、人の金(税金)で自分たちの嗜好を満足させようとするな、と言ってるだけですから。
農業に関しては、高価格はある意味質を求める上での必然という話を受け入れられるかという話でしょう。日本は中国農作物に品質保証を求める代償として、2倍の値段を支払っているという韓国の新聞の報告があります。中国でも安全な食材は高いんですよ。
http://www.chosunonline.com/article/20070819000017
>衛生的な設備を備えれば、その分だけ補償してくれる。
>日本は餃子用のニラを1トン800ドル(約9万3000円)で買ってくれるが、韓国ではそれが400ドル(約4万6000円)になってしまう
中国産野菜を求めたのは一般消費者もありますが、むしろ飲食店が求めた要素でもあります。チェーン店は一年に一回メニューを設定して全店統一食材を使う関係上、どうしても大量生産と規格化した食材を求めますので。なので日本の農作物は、大規模チェーン店の外食産業が盛んな限り競争上は不利な立場におかれます。フランスの農家がマクドナルドでテロをやるのも、そこに問題の本質があるからです。
農家に必要なのは、補助金より何より、「営業部隊」であるとおもいます。
補助金をもらっているのは、農業者だけではないでしょう。企業ももらっているのではないですか? 補助金をもらっている企業の製品を買って自分たちの嗜好を満足させている人はどうなのでしょうか?
企業ならば、補助金をもらったり優遇税制を受けるのは、問題ないのでしょうか。
充分な競争力が無いところを補助金で補うことに問題はないと思いますよ。
知恵も分別も無く、浅はかで傲慢。
代表選手出た…。
しかし、その産業の多くが国際競争力を失い低迷しているか、独占による超過利潤を得ているのが日本の現状なんです。
ですから農業に限らず生存権を直接脅かさない規制はすべて撤廃するのが望ましいんです。
生存権を保障する為に所得と富の再分配は必要ですが、それを各産業ごとにやるのは効率が悪いといわざるを得ません。
実際、内務省の復活は戦後のかなり早い時期に検討されて、実現寸前までいったのですが、建設官僚に説得された社会党が直前に姿勢を変えたため、おじゃんになり(社会党はいつもこうだ)、今のように、諸官庁が独立して、巨大な利権を手にするようになったんだそうです。中公新書かなにかの「内務省」という本に出ていたことです。
現在は必要と判断されているので、それを支えるための政策を立案する農水省があるわけで。
ほっておいたらつぶれる産業を支えるわけですから政策としてもきわめて難しく、省クラスでないとという理屈ではないでしょうかね。
国に全てをまかせるわけではなく、創意工夫、気概をもつことは、大事なこととおもいます。
隣が 農家なのに野菜は、農協を通さなければいけないし決められた量しか出荷できない 残りは自分の家で処分です。
最近は、残った野菜はご自由にどうぞなんて書いてありますけど10年前は、それもできなかったんです。
農協 漁協があるから農水省があるんです。
農水省管理でなくても大丈夫じゃないですか?
自由化されれば、農業国に行って帰ってくるのも簡単になるのではないかと。日本の気候に合わせた研究だけではなくなるので幅が広がりそうです。カナダの北方で日本で品種改良されたお米は作れないのかな。
公務員である職員を解雇クビにできるのでしょうか?
何かの法律に違反はしないのでしょうか?
将来的には北海道が米どころの本場になりそうですなあ。
九州の農家は米づくりをやめてバナナかパイナップルを作ってはどうでしょうか。
バナナやパイナップルの自給率も上がって民主党も万歳三唱ってことでOK牧場!
そういう体質を改めることを、政治家と農水省には考えてもらいたいものです。
日本の農業というのは、すでに崩壊しているんだろうなぁと思いました。
農業を理解するような教育がなされてこなかった結果がこういう状況を生んでしまったのでしょう。
将来を考えると、暗澹たる思いです。
農業が、明らかに別の産業と違うという点が理解されていませんよね。
別の産業と違うから保護されているわけなのですが、保護されているということに関して、否定的攻撃的な意見ばかりです。
自分が所属している経済体系に当てはめること自体が無謀なんですけど、その無謀な論理が正論のように聞こえてしまう。
やはり、農業を理解する教育がなされてこなかった弊害だと思います。
農産物は、増産したくてもすぐに対応できるものではないです。
株価や企業の増収のように、短いサイクルでは動きません。
農地の整備を含め、数年単位。
場合によっては5年以上10年程度の余裕が必要なんですよね。
とにかく農地に何かを作って、農地として使用可能な状態にしておかなければ、次に作物が作れなくなる。
筋力トレーニングを1年間さぼったら、すっかり衰えてしまった、というのと同じような状況になります。
3年から5年放置されたら、回復困難です。
だから、農産物は輸入すればいいんだという考え方は一見合理的に思われますが。
社会全体がこういう流れに変わったときに、食材費の高騰がやってくると思います。
世界的に考えても、現在の発展途上国が経済的に潤ってきて、食料構成を基にした食材供給バランスが変わってくる時期と重なるのではないかと考えられるからです。
人為的な原因だけでないにしろ、事実として地球温暖化は進行していますから、小麦生産量が激減するでしょうし。
#すでにその兆候があらわれはじめてますが。
前回エントリーで、各国の自給率が伸びているという数字が出されていましたが、国家がそういう現状をきちんと分析して、すでに対応を始めているのだと思います。
幸い日本は南北に細長いので、いざとなれば北海道で穀物が作れるでしょうが、作物が安定生産できるようになるには10年近くかかると予想できます。
そのためには莫大な費用もかかるでしょう。
開墾とタネの開発が必要になります。
その間輸入に頼ればいいかというと、発展途上国の生産体系がどのようになっているのかは不明です。
農産物輸出中心でやっていこうという国がどれくらいあるか、温暖化にもかかわらず安定生産できる国がどれくらい残っているのか・・・。
新たに農産物の輸出国となる国を作ろうとしても、何年もかかるんです。
例えすでに農地があったとしても、日本人向けの作物を作るためには、その国の気候に合ったタネを作らなければいけないわけで。
その間、農家の収入はマイナスになります。
そういう農業をやる国があるのか?ということです。
ODA使いますか?
日本の状況が刻一刻と変化しているのと同様に、諸外国でも状況は刻一刻と変化しています。
農産物の安定した供給が必要だと考えるなら、農産物生産地としての植民地が必要になるかもしれません。
こういう切羽詰った時期、農協、農水省の抜本的な改革には大賛成です。
農業に対して国民にマイナスイメージしか与えられなかったという罪は重い。
でも、アフリカの現在の漁業のあり方を考えたら判りますが、多数の漁獲物の中からヨーロッパに高く売れるものだけ収穫し、残りは捨てると言う、壮大な無駄が行われています。その結果漁場は荒れ、現地の人にとって唯一の動物性タンパク源だった魚を手に入れることが出来ない地域が増えています。漁場の使い捨てのような状況が起こりつつあります。
ですから、日本が農産物をすべて輸入するとなると、このようなことを引き起こすことが容易に想像できます。日本向けの農産物を生産するために現地の人々が飢える。死のうがどうしようが勝手と考えるのもありだし、安定供給が無理な時は、パンがなければケーキを食べるというのもありでしょう。
でも、農協ー農政は農家をと税金を食い物にするだけだから駄目、これだけは明白です。
そうですね。
しばらくは持つかもしれない。
農・水・畜産物、それぞれに違う問題を抱えていると思います。
確かに水産物に関しては、アフリカ地域が残っているので、手段を選ばなければ、なんとか確保できるのかもしれません。
世界レベルで漁獲高制限がかけられないかぎりは、なんとかなるかもしれませんね。
しかし、安値で安定供給ということになると、難しくなってきていると考えています。
日本人が、どちらかというと寒冷な海域に生息する魚を好むことが、問題を深刻化させる可能性を孕んでいるように思います。
まぐろについては、すでにニュースなどでは取り上げられていますが・・・。
ノルウェー鯖も高騰していますし、鮭はアラスカからチリの養殖モノにシフトしましたが、欧米・中国などからの引き合いも増え、高値になってきています。
安値で供給するために、脂肪分の少ない鮭に油を注入して、日本人好みに仕上げるというような方法を取るケースもあるようです。
ミートホープの魚版というところでしょうか。
寒冷水域に生息するタラなどは、各国の引き合いが増えているので、高騰しています。
かまぼこ・さつま揚げなどの製品も企業努力では追いつかなくなってくるような気配です。
>、安定供給が無理な時は、パンがなければケーキを食べるというのもありでしょう。
まったくその通りだと思います。
好みにこだわらず、ケーキを食べればなんとかなるんですから。
その覚悟をしておけばいいっていうことです。
それに加えて。
この先引き合いに加わる国が増えたり、海水温の変動によって漁獲量が減少することがないように願う、というのも必要だと思いますが・・・。
県の農政関係職員でも理解できないくらい複雑だと言っていますね。。。執行権限のある立場じゃないとは言え。。。
米の代わりにバナナを主食にする覚悟ができますか?
農業問題の解決は簡単ではないですねえ。トホホ
工業製品なら、今売れるものだけを簡単に作れるとでも思っているのですか?
一旦撤退したら、再参入が難しいのはどんな産業も同じ。巨額の研究開発費や、設備投資を回収しようと思えば、本来は同じものを多量に作り続けるのが有利に決まってるじゃないですか。
そこを不断の企業努力によって、なんとか現在のような多品種少量生産を実現しているのです。
そんなことも判らないということは、実社会を全く理解していない証拠。「自分たちだけは特別大変なんだ。だから助けろよ。」と言う、規制(寄生)産業従事者の戯言です。
また、「農産物のグローバル化が途上国の食料危機を招いている」という議論もよくありますが、これも筋違いです。
途上国の人は何故商品作物を作り始めたんですか?それは、伝統的な自給自足のスタイルよりも、商品作物を売って得たお金で、必要な食べ物を購入した方が豊かな暮らしが出来ると考えたからでしょう。
もし、そうならなかったのなら、見通しが甘かったか、やり方がまずかっただけの事です。それを市場経済のせいにするのはおかど違いです。自給自足が本当に最適なら、それで通せばよかったのです。
思い切りかいつまんで言うと、途上国にも貧富の差があり、ケーキを食べている階層と、パンすら買えない層に二極分化しているので、飢餓がおこるということです。食料の絶対量が足りていても、平等に分配されない。
足らないのは食料じゃない。富の再分配を行う、清廉潔白で有能な政府が足らないんです。
>途上国の人は何故商品作物を作り始めたんですか?それは、伝統的な自給自足のスタイルよりも、商品作物を売って得たお金で、必要な食べ物を購入した方が豊かな暮らしが出来ると考えたからでしょう。
あなたはマリーアントワネットですか?パンがなければケーキを食べる?彼らは自分の土地なんか持っていないですよ。中米のバナナ農園なんて外国人資本だったりします。自分でどの作物を作るなんて決定権なんてありません。大多数は単なる農業労働者です。
>自給自足が本当に最適なら、それで通せばよかったのです。
これまた、現状あるいはその過程をご存じないようですね。自分で好きこのんで商品作物に転換したわけで刃に。そうじゃなくて、自給自足の生活を破壊して農場労働者に転換させ市場経済に取り込んだんだよ。少しだけで好いから何か本を読んでみて下さい。そして事実に基づいた話をしましょうよ。
いや、まったくそのとおりで(笑)
同じ農地と労働力を投入して、商品作物を作って食料輸入するのと、自国消費用の食料を作るのと、どちらが多くの食料が得られるかを計算すれば、自分がどれだけ的外れなことを言ってるかわかるでしょうに。
前者の方が、より多くの食料が得られるんです。自給自足経済では、GDPが減少し、国民のさらに多くが窮乏化します。GDPが増えても飢餓がなくならないのは、貧富の差が激しいからです。
日本だって餓死する人が少数だけどいるでしょう。あれは自給率が低いからですか?
私は仕事で何カ国か行きましたが、空港の職員は何かというと金をせびってきますし、ホテルの従業員や路上の子供まで同様です。しかも、必ず米ドルをよこせと。自国の金はホテルの支払いですら拒否されることがあります。
ようは、完全に経済が破綻しているのです。その元凶はInoueさんも仰っているように、ODAを食い物にする政府役人連中です。彼らは何もしないのに援助は自分の手柄みたいにやたらと威張っています。ばら撒きは人間を堕落させると言う見本ですね。
と言うわけで、私の言いたかったのは、彼らの貧困の原因はそういう国内事情であって、市場経済そのものではない、ということです。我々が農作物を輸入するのはむしろチャンスなのに、それを生かせない国家が悪いのです。
次に「農産物のみ第三世界と同じ土俵にいます」ってまた出ましたね。どれだけ世間知らずなんですか。
IT企業がインドでエンジニアをアウトソーシングしたり、中国に工場を建てて車や服を作ったり、日本の自動車工場に中南米から出稼ぎに来たり、そういうのって聞いたことありませんか?
もはや労働市場の国家障壁は崩れ去ろうとしているんですよ。日本の2次3次産業の労働者も国際競争にさらされているんです。
また、農業だから大資本も技術蓄積も必要ないって?そんなはずは無いでしょう。
それはむしろ堕落した日本の農業の実態を言ってるだけじゃないですか?だから、途上国と競争して勝ち目が無いと。そりゃそうです。
つまりあなたの要求は、日給500円の国の人と同じ仕事で、一般の日本人並みの収入をくれと。そんな虫の良い話は無いでしょう。
あなたは、一見途上国に同情的な事を言っていますが、彼らが仮に真っ当な政府になって、農作物を日本に輸出しようとしても、拒否するんですよね。
自給自足なんて優雅な暮らしだと思いますか?安い労働力を武器に一次産品を輸出するのが、貧困から抜け出すための最初のステップです。なのに、あなたはそのチャンスを与えないといってるんですよ。「お前ら、市場経済とか余計なことはせずに、中世と同じ自給自足してれば良いんだよ」と。
ようはあなた方農業信奉者は、第3世界の貧困を憂いているわけでもなければ、日本人の食生活を心配している訳でもない。何かともっともらしい理由を見つけて自分たちの利権を守ろうとしているだけなのです。
工業と、農業は全く違う分野の産業で、それを同じ収益体系で考えることに問題があるということなんです。
産業分類というものをご存知ですか?
小学校や中学校の社会科で、おおよその分類方法を習ったと思うのですが・・・。
これについてはwikipediaがわかりやすいので、ご参考までに。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A3%E6%A5%AD
命題としてあげていらっしゃる根拠が間違っている場合、どんなに論理構築が正しくとも、出てくる答えは間違いなのです。
収益構造が違う産業を並べて比較してみても、正しい答えは導き出せません。
産業分類というのは、国別で多少の違いはあるものの、世界共通の考え方ですから、一個人の考え方で勝手に動かすことはできません。
学術レベルの根拠と行政レベルの根拠で決定されているものです。
農業と工業の産業形態や収益体系、また管理の方法についてはそれぞれ個別に対処しなくてはならない。
つまり、1次産業、2次産業、それぞれに特別な事情があるということです。
農業礼賛とか布教活動ではなくて、社会科の話なんですけど・・・。
>自給自足が本当に最適なら、それで通せばよかったのです。
自給率という言葉が、「自給自足」という言葉を連想させてしまったんでしょうね。
自給率ってなんだかご存知ですが?
算出方法には3つあり、以下に算出方法のURLを貼り付けておきますね。
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyuuritsu/011.html
本来注目すべきは品目別自給率なんですが、これについては以下のURLをご参考までに。
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyu/report14/refer4.pdf
なぜ、前回のエントリーを含めてカロリーベースの自給率ばかりが問題にされているのか?
これについては、前回のエントリーで、WTOやGATTの問題について書かれているブログが紹介されていましたが、アレを読んだときにお気づきになりませんでしたか?
農水省の政策に問題があるのです。
WTOやGATTで、日本の主張を通すには、カロリーベースの自給率に頼るしかないということです。
数字を出して正当性を示すには、カロリーベースの自給率が最適だったというだけです。
大きく政策転換して諸外国と足並みをそろえれば矛盾は解消されるのでしょうが、それもまた難しい。
農業について、国民が理解できるような教育をしてこなかったですから。
ここでの論議を見ても、農業保護という言葉に、コレだけ否定的攻撃的な発言が続くようでは、諸外国のような農政に転換するのは、無理でしょうね。
反発が強すぎる。
ごちゃごちゃしているが故に利権もあれこれ発生していると予想できますから、そういう意味でも政策転換は難しいでしょうし・・・。
合理的な農政が不可能な以上、数字で誤魔化すしかないんですよ。
誤解する人が出ても、根拠のない感情論ばかりだから、なんとかやりすごせる。
現状は、農家のための農政になってないと思っています。
別エントリでコメントしている元塾講師さんは逆だと言ってますよ。国語も社会も、農業礼賛、反市場原理、ポストモダンばかりだと。私も、義務教育を受けながらそう感じてました。義務教育は、稲作は教えるくせに、金融業の資金調達の仕組みや金利すら教えない。
あなたの言う「農業はほかの産業と違う」論は、総論は賛成ですが、「工業はほかの産業とは違う」「金融は」「医療は」「教育は」・・・と同様のことを言っているに過ぎません。違うのは当たり前、取り扱いも違って当たり前です。
しかし、ここで問題になっているのは、農業の個別の取り扱いが、著しく不当だということです。
だって、
>現状は、農家のための農政になってないと思っています。
こんな発想自体、おかしいと思わないんですか?どうして農業だけ農業従事者を保護するんですか?そこに何か合理的理由があるんでしょうか?
金融危機のときに、金融安定化は日本に不可欠だという理由で、膨大な公的資金がつぎ込まれましたが、銀行員を保護しようとか、街金を保護しようなんて話はありませんでした。
>同じ農地と労働力を投入して、商品作物を作って食料輸入するのと、自国消費用の食料を作るのと、どちらが多くの食料が得られるかを計算すれば〜
とおっしゃられてますがどういうことなのでしょう?貴方にすらわかる、私ですら理解できたことを前述の国々の偉い方々にはわからないのでしょうか?
ヨーロッパなどの先進諸国における「国防」という概念は日本の軍事的なそれのみとは違い、それこそエネルギー、食糧、文化、伝統など多岐にわたるものだという話を聞いたことがあります。前にこのブログ内で農業と文化について言及された書き込みに対しカルト宗教だのなんだのといった猛烈な反論がありましたが日本よりずっと前から先進国をやっていた国ではそうしたことこそが当たり前らしいですし、私も同感です。
書き込みを見てると確かに効率や経済などという面などでは農業を保護する合理的な理由は難しそうですね。外国輸入でやっていけそうです。ですが私個人としては「有事(戦争のみに限らず、何らかの非常事態)に備えて」、「文化を守るため」で充分だと思うのですが。
>銀行員を保護しようとか、街金を保護しようなんて話はありませんでした。
銀行員を保護するのではなく、銀行を保護したわけですよね。
個人商店は保護されませんでしたが、ダイエーは保護されました。
社会的影響が大きいからというのが、その理由だったと記憶しています。
結果として個人の救済につながり失業者がでないようにするため、会社単位で保護するということでしたよね。
農業は個人事業ですから、1戸あたりの保護が行われるということではないでしょうか。
1戸あたりの規模が小さいですし、個人的に保護されているというような流れに近くなってしまうことはやむを得ないのかもしれませんが・・・。
>現状は、農家のための農政になってないと思っています。
これは、誤解を生みやすい文章でした。
国として農業を保護するためには、ストレートに農家に届く保護でなくては効果が薄い。
現状の農政(農協システムを含む)では、どうしようもないだろうということが書きたかったんです。
誤魔化して、その場しのぎを繰り返して、ムダが多く、効果が薄い援助をしているように感じられます。
その意味では、
>農業の個別の取り扱いが、著しく不当だということです。
他業種にこう感じさせてしまう要因になってしまうと思いますし、正当性を示す根拠を行政側がもっと説明すべきですよね。
カロリーベースの自給率を示すだけでは、ダメだと思います。
私も他業種に属した人間なので、農政には問題を感じます。
そして、教育の件ですが。
>義務教育は、稲作は教えるくせに、金融業の資金調達の仕組みや金利すら教えない。
教育する過程の中で、単元として扱っていれば教育したことになるか?ということだと思いますね。
最近では稲作を実際に行ってみたりしているようですが、稲作だけ教えるというのもヘンだなぁと思っています。
金融業については、学校預金(現金は扱わないようですが)などを行って、預金・金利・貸し出しなどを実地教育している話もよく聞きます。
学校によっては、教育用オンライントレーディングを利用した教育を始めたようです。
参加校は中学校以上が多いようですが、増加しています。
単元で扱うかどうかということだけが教育ではないと思いますし、内容について、教え方について、そういうことの方が重要ではないでしょうか。
農業保護政策に加えて、農地が多いからです。パンを作れる小麦を栽培できる農地があり、畜産のできる草地がある。少々、保護をすればカロリー自給率は維持が可能です。
途上国には国内農業保護をするだけの予算がない。
日本は予算はいくらでもありますが、農地が絶望的に少ない。国産小麦ではパンは作れませんし、放牧に向いた草地も少ない。
(国産小麦で作ったパンってのもありますが、コストは高い上に、必要量が確保できません)
文化や風景を守りたいという人々が社会の中に一定量いるのは間違いない。
農業以外にも例えば、地方に大型店が次々に出来て、商店街が「シャッター通り」と化したとき、それを嘆く人がいる一方で、豊富な品揃えで安い大型店の商品が買えるからよかったという人もいる。
ただし、農業を保存することによる社会全体の効用をどのように測ればいいのかは、難しい問題だろうと思うので、どの程度保護するかを決めるのも難しいと思う。どちらにせよ、農業のためというよりは、社会全体のためという視点が重要であると思われる。そもそも、農業だけが特別であるという主張には合理性が感じられない。
食の安全保障や安定供給のために保護するという主張もあるが、保護するための後付の口実という印象しかない。
中国産の作物が本当に危険ならば、産地や生産者の特定できる日本の安全な作物を買えばいい。消費者が食の安全に気を使うならば、危険な作物は淘汰されるはずだ。また、日本の耕地面積を考えれば、世界中に食糧の調達先を分散させたほうが安定供給できるに決まっている。
なるほど。効果的に機能している政策と元来から農業に向いた地理的な条件などから無理なくああいった自給率を実現でき、市場としてもちゃんと成立するわけですか。確かに日本とは少々違いますね。
同時に少し安心しました。農業保護政策と農地があってこそ「あれだけの自給率が実現されている」んですね。国の保護無しで、それこそ市場経済に任せていて、今のドイツの農業があるのではないのですね。保護政策がなければどうなっていたのでしょう。そして時の政府がそのような政策を打ち出そうと考えた動機についてはどう思われます?「ドイツが国内の農業を保護しようと考えた合理的な理由」です。貴方のこれまでの書き込みによるなら食糧は輸入すればよいではないですか。
>同じ農地と労働力を投入して、商品作物を作って食料輸入するのと、自国消費用の食料を作るのと(中略)
>「前者の方が、より多くの食料が得られるんです。」
ドイツなどでは輸入するより自国で作るほうが「より多くの食糧が得られ」たのですか?おそらく違うでしょう。
金融安定化のためなら膨大な公的資金の投入もある程度やむをえませんね。国民の生活に直結します。非常にわかりやすい。ですが農業は…どうなんですかねぇ。
少々情けないのですが今の私には「先達の先進諸国の歴々がそうしてらっしゃる。自国の農業を公的に保護してらっしゃる。きっと貴方にも私にも納得できるような理由があるに違いない」としか言えませんね。ちょっと調べてみます。
ただ、私自身には農業に対する何となく大切で尊いものであると言うような観念が根底にあり、そうしたものに突き動かされてこうした拙い書き込みをしているということは素直に認めます。
前のコメント江戸川さんのコメント
>その時々の需要に対して、最適な生産者が供給するには、市場(それも出来るだけ大きな)が必要なのです。
ヨーロッパの自給率が上がったのはユーロが導入されたために市場が拡大したからだろうと単純に思ってしまいましたよ。まぁつまり儲けるからかと。
それと日本は人口密度が高いです。面積はフランスと同じぐらいだけど人口が倍です。
たぶん、米の代賛は芋になるんじゃないかな?バナナはきついですね(笑)
ODAと言い、農水省の政策と言い、やっぱり自民の政治家は問題があるんじゃないかと強く感じますよ。
まぁヨーロッパは税金も高いみたいですが。給与の半額は持っていかれるし、結婚しないと税は免除されないし。
日本に米議員がいれば、欧米には小麦議員がいるわけです。
但し、日本が特殊なのは、農業保護の理由に「食料安全保障論」を主張するところです。食料自給なんて、農地面積の問題で絶対に不可能なのに、それをWTOで主張したって、通るはずがない。
この論争は何故「食料自給率」を上げなくてはならないかという合理的・論理的な説明が一切行われないからだと思います。一方、規制撤廃派・自由貿易推進派は合理的な理由を述べています。
食料を海外に依存する事への安全面からの指摘も論破されていますね。商社などが海外に出資して、日本規格で作ればいいし、それでも不安であれば日本で調達すればいい、ただしその場合は高付加価値製品を求める事と同意でありカロリーベース自給率は下がる方向に向かいますが。(安全性を国内に求めれば金額ベースとカロリーベースは相反します。カロリーベースを求めるという事は収量重視で食料の多様性や収益を否定する事という論理矛盾が生じているので論破してください)
産業ごとの技術的な事や、反論の揚げ足取りをしていても納得できるとは思えません、また個別の政策(権益分配方法等)も大筋とは違うはずです。文化的・政治的な主張でもいいから論理的な主張を期待します。(貿易が途絶えたときを想定している事はなんとなく想像できますが、そのためのコストを払うことと、国内の農業を育成する事をごっちゃにしているように見えます。)
山田さんは、散々農業は他の産業と違う(だから保護すべきだ)と言って来ましたが、そのでたらめさを指摘されると、しらーっと論点をそらしてきましたね。
で、最後に何を言い出すかと思えば、「第一次産業とは?」「自給率の算出方法」…って、それの何処が農業保護しなきゃいけない理由なのかと。
結局、農業ロビイストの言い分を突き詰めてみれば「途上国の連中と競争なんて出来ないよ、助けてくれよ」ということのようですね。EUだって北米だって、みんな農業は保護されてるじゃないか(うらやましいぞ)と。
最初「安全保障」たら「産業の特質がどう」たらもっともらしい大儀を掲げるから、こちらが真面目に反論してるのに、結局「ぐうたら」だったのかよと。
そこで諦めの手助けになるかどうか判りませんが、EUだって保護主義路線を変更しつつあるようですよ。
あの保守的な「農業大国」フランスですら、市場原理路線のサルコジが大統領に選出されましたしね。「文化」を理由に保護を正当化しても、何も問題は解決しないとようやく悟ったようです。
私には、全くそう感じられなかったんですが・・・。
>この論争は何故「食料自給率」を上げなくてはならないかという合理的・論理的な説明が一切行われないからだと思います。
この点について合理的・論理的な説明をするのは、両者ともに難しいと思っています。
自給率が下がってもいいという主張をされている方達からは、将来に渡って安定的に輸入できるはずだという話がでているだけで、その根拠は何も書かれていませんから。
何を根拠に安定的な輸入が保証されていると言えるのか、それを説明しないと論理的な説明にならないですよ。
安定的な輸入が約束された文書などが存在しているのなら、提示していただければと思います。
オーストラリアと小麦輸入について交わされていた文書も変更されましたよね。
低価格で安定的に輸入できていたものが、昨年より変動価格制で不安定高価格になってしまいました。
このように、海外の状況は刻一刻と変化しています。
ちなみに、小麦生産と輸入相手国の資料は以下の通りです。
http://www.teikokushoin.co.jp/statistics/map/index02.html
この状況で、将来に渡って安定的に輸入できるのかどうか、根拠をもって論理的に説明できますか?
つまり、これについては、双方ともそうそう簡単に説明できるはずはないということです。
根拠について資料提示まで行なわないと、論理的とは言えないですよね。
>食料を海外に依存する事への安全面からの指摘も論破されていますね。
これって、論破されてましたか?
>商社などが海外に出資して、日本規格で作ればいいし
昨年だか一昨年だか、某大手商社がすでに中国でプロジェクトを開始しています。
ご存知だったら、申し訳ないですが・・・。
結果については、今のところ目にしていないのですが、そうそう簡単に答えは出ないだろうと予想しています。
何か、結果をご存知でこのような主張をされているのでしたら、教えてください。
大手商社が中国にプロジェクト先を選んだということは、それ以外の発展途上国ではコスト高につながったり、その他メリットが出ないということの証明です。
日本が海外出資して技術指導までしても、メリットが出る国はそうそうないのだという事実もあります。
もう1つ大切なことは、食料は生ものなので輸送のために長時間かけていると劣化が始まるということです。
細菌・ウィルス・害虫などについても、国内に持ち込まれる前に排除しなくてはなりません。
これを防ぐためには安全性をある程度犠牲にする覚悟は必要です。
現在の基準で十分だと思いますが、国産の物と全く同じ条件ではないということは理解すべきです。
>カロリーベースを求めるという事は収量重視で
カロリーベースについてのマジックですよね。
カロリーベースを上げたければ、油脂の自給率を上げるのが一番手っ取り早い。
日本で小麦を作るよりも、ナタネ栽培や畜産を行うほうがずっと自給率アップに貢献できます。
小麦については、産地・品種によってかなり特性が違いますので、目的栽培なども必要です。
そうそう簡単に自給率を上げられる作物ではない。
このような事実が、食料の多様性や収益を否定することにつながるかどうかはじっくり検証してみないとわかりませんので、申し訳ないですがここで言及できません。
woodさんだけではないですが、産業としての特性を理解しないと、議論になりませんよ。
それが納得できなければ、枝葉末節での論議しか出来ないということなんです。
まず基本的な部分について、正しい理解をする必要があると思います。
納得できるとかできないとか、個人的な感情はともかく、違うものは違うとしか言いようがないです。
そうですね。う〜ん、何故なんでしょう。まぁ上でInoueさんがおっしゃっておられるような政治的な事情というのが一番大きなところであろうと、かつ、このブログ内と異なり、ヨーロッパ諸国ではその政治的な事情に対し、"国民から一定程度の支持を期待できる"と言うのが理由であろうと思います。
ヨーロッパはイタリア産のスローフードという言葉はあまり日本では定着していないようですが、というか体に良い有機野菜を食べようという意味としか知られていないようですが、実際はファーストフード文化に対する批判から来ているそうです。
伝統的な食品を守ろう、小生産者を守ろう、消費者に味の教育をしようというもので、「人とその人が生きる郷土は密接な関係にあるものであり、別々に存在するものではない」というような考えがあるそうです。利便性なんかなく、早くもないし安くもないし、場合によってはうまくもないかもしれないけどその郷土で取れた食材を大切にしようと。そしてこうした考え方が広く国民に受け入れられると言うような民族的な、というか社会的な土壌があるため、農業保護政策に対しここよりかは幾分か支持されるのでしょう。
ちょっとネットで調べたことを書き込んだだけなんですが、調べてて、あぁ、そうだよね、そういうことを僕は言いたかったんだという感じでしたよ。
日本でもそうした考えが支持されるか多数決ですね。政治家先生方にはこういう主張の仕方もしていただきたいものです。
>つまりあなたの要求は、日給500円の国の人と同じ仕事で、一般の日本人並みの収入をくれと。そんな虫の良い話は無いでしょう。
それは日本人すべて、先進国すべての人にこれは当てはまるんですが・・・何をおっしゃいますやら。あなたも私も含めてね、農業従事者だけではなく、国会議員も学校の先生も工場労働者も髪結いも大工も事務員も多くの会社員もすべて第三世界の収入レベルに合わせるの?・・・もし同じ土俵で価格競争をするなら日本の3次産業は存在できません。生産性の違いは無いですからね。
だから2次、3次産業も競争は無いとは言えませんが、農業の競争とは違う次元で間接的な競争でしょう、あなた判っているのに、意地悪。中国インドのIT技術者が自由に日本で働けるわけでもなし、日給¥500で働いてる訳でもないし。
>あなたは、一見途上国に同情的な事を言っていますが、彼らが仮に真っ当な政府になって、農作物を日本に輸出しようとしても、拒否するんですよ。
それは真意ではありません、当事国の内政の問題ですが、まず第一に第三世界では商品作物を作り自国のステープルフードの生産がおろそかになり、人々は飢えるという構造でしょう、輸出売り上げの金は人々の懐には入らず、ごく一部の者の懐を潤すだけです。その商品作物の相場が暴落したら、少々のおこぼれさえ入ってこなくなり、農業労働者は困窮に喘ぐ事になります。ずっとこれを繰り返して来たではありませんか。現在でも砂糖やバナナはたくさん輸入しています。それらの生産地の人々が豊かになりましたか?逆でしょう。また、第3世界で輸出余力があるのはタイの米ぐらいしか思いつきませんが、後は先進国の補助金付きのもの。多くの第三世界の農業は大土地所有者によってステープルフードフードの生産を犠牲にして輸出作物を作るという傾向にあると思いますが、違いますか?まさか、商品作物が個々の農業従事者の自らの選択でより豊かになるために転換されたなんてばかげたことを繰り返し、おっしゃらないで下さいね。
そして、農産物は唯一と言って好いぐらいの日本で産出出来る天然資源です。日本のような温暖で水に恵まれた地域はそうそうありませんよ。これを捨て去るのは勿体ない。
日本の農産物価格が国際競争に耐えられないのは日本の生活水準が高くて、円が高いから価格競争力がないだけで、日本の農業の生産は極めて高いものです。あなたや私のような第三次産業従事者より豊かな自然の恵みのせいで余程生産性は高いですよ。あまり天狗にならない方が好い。第三次産業の国際間の生産性の差なんて無きに等しい、ただ稼げるポジションにいるから稼げているだけで、やっている中味は大差はないものです。第二次産業のように、レバレッジは効かせようがないですから。
農業従事者が日給¥500/日で好いなら今すぐ、国際競争力を取り戻します。
ご存じのくせに意地悪なんだから、江戸さん。
何度もいっているように、20行を超えるコメントは削除します。
ほぉ…
>あの保守的な「農業大国」フランスですら、市場原理路線のサルコジが大統領に選出されましたしね。
…だけ?
ん?
あなたのおっしゃるEUってどこの国のことですか?
それとサルコジ氏は「WTO、グローバル化からフランス農業、欧州市民を護れ」と言う立場にあるようですよ?あなたちょっと大丈夫ですか?
まぁあなたの書き込みは雑音のようなものと捕らえてたのですがあまりに哀愁が漂ってたので…。市場原理路線のサルコジ氏ですか。あなたにとっては神様のような方なんですね?見事に梯子を外されたようで大変気の毒ですが(笑)。
ただし、保護貿易論者の中に、経済学の知識のある人も混ざっているようなので、そこが話をややこしくしている要因なのかもしれませんね。
で、それがどうかしたのですか?
生産性が高くて競争力があっても、農地(耕地+草地)がドイツの1/4、イギリスの1/8、フランスの1/13しかないのですから、どうやっても、日本の食糧は輸入に頼らざるを得ないのです。
その金が食料輸入に回れば、自国で生産するよりもずっと多くの食料を確保できたはずですよ。
なぜ回らないかって、それで稼いだ富を、下層階級に再分配するシステムがないからです。
確かに意味不明の長々とした発言が続いていますので、これ以上議論しても無駄でしょう。
まあ、これを見てた一般の人は、農業信奉者の生態はお解かりいただけたと思います。
そうですね、人は自分の信じたい都合の好い事を信じてしまうものです。事実に基づくものか、嘘に基づくものか、それはどうでも好い、小泉は賢かった、事実にも正義にも倫理にも捕らわれなかった、自分の利害をただ追求する。これからの日本はこれでしょう。
(Inoue)さんそれは絵に描いた餅、その様なことが出来ないように先進国が圧力を掛けてきたわけで、中南米の近代を見たら判ろうに。今、中南米では急進的なベネズエラのみならずブラジルや穏健な他国も非米化方向に進んでいます。経済的な圧力のみならず、大国はIMFやらに、小国は軍事的な工作にずっと翻弄され、今、ようやっと方向の転換をしようとしています。またアメリカの覇権の縮小という意図も裏打ちしていますが。
別に私は輸入反対でも保護賛成派でも無いのですよ、農業をただ存続させたいだけだし、日本に農業は必要だと考えてるだけです。輸入も自由、国内の農家も全くの自由競争下で、やっていけることが理想です。それが、できるような案があれば(絵に描いた餅でなければ)出していただければ、みんなの幸せというものです。でも現実は農業をするよりゴルフ場を経営する方が稼げるつうことです。第3世界の食糧問題と同様に絶対的な農地の広さの問題ではなく、経済的なインセンティブ、分配の問題です。
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