Print this Post Article Lists Back

女性スパイ:韓国人将校らの暗殺命令受ける(中)

◆ファン・ジャンヨプ氏らの居所を把握し報告

 在中保衛部からの指令の中には、対北情報要員の活動内容の把握と、中国へのおびき出しはもちろんのこと、これら人物に対する暗殺まで含まれていた。殺害工作のために毒薬と毒針も手渡された。

 韓国の情報機関とつながりのある韓国人事業家と親しくなることで、軍の将校らに近づき、軍事機密を引き出すことも、元容疑者の任務だった。特に、ファン・ジャンヨプ氏や、韓国国内の脱北者社会でリーダーを務めるキム・ソンミン自由北朝鮮放送代表など、北朝鮮を脱出した主な人物に関するデータや居所を把握するよう命じられていた。

 北朝鮮保衛部は、元容疑者に現金3万4000ドル(約370万6000円)や薬品など、合わせて6万ドル(約654万円)相当の工作資金を支給した。そして、2005年から本格的に軍の将校に近付き始めた。結婚情報業者を通じて数人の現役将校の紹介を受け、中には同居にまで至った将校がいたほか、交際したキム少領(少佐に相当)を中国に誘い出そうとした。また、100人近い軍将校に関するデータを北朝鮮当局に送った。

カン・フン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事 記事リスト
このページのトップに戻る