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韓国:「現政権が仏教を差別」 僧侶ら6万人が抗議デモ

27日、李明博大統領の「宗教差別」に抗議し、ソウル市内をデモ行進する韓国の僧侶ら=AP
27日、李明博大統領の「宗教差別」に抗議し、ソウル市内をデモ行進する韓国の僧侶ら=AP

 【ソウル中島哲夫】熱心なキリスト教信者である李明博(イミョンバク)韓国大統領の政権が仏教を差別しているとして、主な宗派の僧侶や信徒6万人以上が27日、ソウル市庁前広場と周辺で抗議集会を開き、街頭デモ行進も行った。極めて異例の事態だ。

 李大統領はプロテスタント系教会の幹部信者。韓国紙によると、ソウル市長時代に「ソウル市を神にささげる」と発言して他宗教の反発を招いた。李政権発足後は大統領の所属教会に連なる人脈が政府高官に起用されているとの批判や、閣僚の「信仰心が不足して社会福祉政策が失敗した」といった発言など問題が続出。最近は大規模信者を抱える教会の牧師が「仏教国はみな貧しい」「坊さんたちは無駄なことはやめて早くイエスを信じなければ」などと発言、李政権のキリスト教偏重を背景とする仏教蔑視(べっし)だと騒ぎになった。

 全国各地から抗議集会に参加した僧侶らは、李大統領の謝罪と「宗教差別根絶」のための立法措置などを要求した。中央日報によると05年統計で、韓国国民約4700万人のうち仏教徒が1072万人、プロテスタント861万人、カトリック514万人という。

毎日新聞 2008年8月27日 20時16分(最終更新 8月27日 23時34分)

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