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止まらないウォン安、当局が市場介入(上)

 急速なウォン安ドル高の進行を受け、為替当局が積極的な市場介入に乗り出した。

 企画財政部の崔鍾球(チェ・ジョング)国際金融局長は27日午前、政府果川庁舎で記者懇談会を開き、為替市場の動向に警告メッセージを送った。

 企画財政部は「物価安定を考慮すると、最近のウォン安は憂慮すべきだ。市場の状況を鋭意中止している」と述べた。異常なウォン安は座視しないという口先介入に踏み切った格好だ。 

◆異常なウォン安基調

 為替当局者が公の場で口先介入を行ったのは、市場の状況がそれだけ差し迫っていることを意味する。ウォンの対ドル相場は今月に入り7.1%も下落した。7月に政府が原油高による物価高を防ぐため「強引な市場介入」を行って以降、為替レートは一時的に安定を取り戻したかのように見えた。しかし、最近数日でウォン安が急速に進み、為替相場はウォン売り一色の展開となっている。

 最近のウォン安にはさまざまな要因が複雑に作用している。まず、世界的なドル高で各国通貨が値下がりしている。その上、韓国株式市場で外国人による売りが他国より優勢で、原油高による経常収支の赤字も悪化している。

金起勲(キム・ギフン)記者

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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