2008年8月28日 12時24分更新
熊本市の産婦人科の病院、「熊本産院」について、市民のおよそ70%が「廃止」に賛成していることが熊本市の市議会議員の調査で分かりました。
この調査は、熊本市の保守系無所属の市議会議員、10人で結成された会派、「くまもと未来」が、ことし7月から8月にかけて、市民6000人を対象に行ったもので、2135人から郵送による回答を得ました。
これによりますと、▼熊本産院を廃止し、市民病院と一体化させる計画について「賛成」「どちらかといえば賛成」と答えた人は1501人で、全体の70・3%に達しています。
これについて「くまもと未来」の下川寛団長は「熊本産院と市民病院の一体化にこれほど多くの市民が賛成していることに正直、驚かされた。市民の声なき声と受け止め、市議会での判断の参考にしたい」と話しています。
熊本市は来月3日から開かれる定例市議会に熊本産院を廃止した上で市民病院と一体化し、「助産師外来」を設けることなどを盛り込んだ議案を提出することにしています。
一方、この方針に反対する市民グループが座り込みを行ったり署名を集めたりして熊本産院の存続を訴えています。