神戸放送局

2008年8月28日 12時0分更新

医師不足の病院に当直医派遣

深刻な医師不足に陥っている丹波市の県立柏原病院で、医師の負担を軽くしようと、夜間の当直医をほかの県立病院から派遣してもらうシステムが始まりました。

丹波市にある県立柏原病院は、4年前に43人だった常勤の医師が、年々減少していまでは18人となり、深刻な医師不足に陥っています。
このため柏原病院では、常勤の医師が受け持つ夜間の当直勤務の回数がこれまでの倍以上になり、病院側から改善策を求める声が出ていました。
こうしたことから兵庫県は、医師の負担を減らそうと、毎週火曜日と水曜日の2回、ほかの県立病院から交代で、柏原病院の当直に医師を派遣するシステムを作り、きのう初めて、県立尼崎病院から当直医が派遣されました。
派遣された医師は、柏原病院に到着すると、早速、医師や看護師から病院のシステムや入院患者の様態などについて引き継ぎを受けていました。
今回の当直医の派遣により医師の負担は軽減されますが、柏原病院の医師不足は依然として解決しておらず、柏原病院では今後、常勤の医師の派遣にも期待を寄せています。