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神戸にパンダの赤ちゃん、人工授精国内20年ぶり

タンタンと、生まれた赤ちゃん(王子動物園提供)

 神戸市立王子動物園(灘区)は26日、ジャイアントパンダ「コウコウ(興興)」(オス、12歳)と「タンタン(旦旦)」(メス、12歳)の間に、国内の人工授精では20年ぶり4例目となる赤ちゃんが誕生したと発表。出産直後をとらえた画像を公開した。

 誕生の瞬間、映像に

 神戸市立王子動物園(灘区)で26日、ジャイアントパンダの赤ちゃんが産声を上げた。国内では上野動物園(東京都)、アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)に続き3園目で、人工授精による出産は上野動物園以来。王子動物園で同夜、記者会見した矢田立郎市長は「北京五輪に続き、神戸でも日中の懸け橋となる金メダルが生まれた」と喜びを語った。

 神戸市によると、飼育員が産室内に設置されたモニターで母親タンタンの出産を確認したのは午後3時46分。赤ちゃんの性別は不明で体長は20センチほどという。

 会見ではタンタンがいきみ始めた直後、「キー、キー」と産声を上げる赤ちゃんの映像が公開された。タンタンはわが子をくわえたり、脚に挟んだりしていとおしんでいた。

 同園は2000年に中国と合同で繁殖研究を始め、03年から毎年、人工授精してきたが失敗。しかし、今年は4月30日〜5月2日に計3回、人工授精をしたところ、7月下旬、タンタンに妊娠の兆候が出ていた。同園は27日から数日間パンダ館を閉鎖するが、赤ちゃんは順調に育てば、11月下旬ごろ公開できるという。

2008年8月27日  読売新聞)

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