日曜日のフジTV「サキヨミ」の特集で、医療事故に司法と警察が介入するべきかどうかの
アンケート調査がありました。
事前の医師(医療関係者?)への調査では、司法と警察の介入は必要ないとする数値は98%でした。
しかし、大野病院医師が無罪になったり、各新聞社が判決は妥当とする記事を書いたり、
事前の医師アンケート調査結果であったのに、一般人のアンケートは、なんと68%の人が、
医療事故に司法と警察の介入は必要と思っていることが明らかになりました。
「サキヨミ」のゲストで「介入必要なし」と言っていた人も、この数字には
驚いていたようです。それが面白かったですね。
国民は、ますます「患者の死」が不透明なところに置かれるだろうことが分かっているのです。
「事故調」があてにならないと言うことを感じいているわけです。
この世論を気にしたのでしょうか、本日、永田町でこのような動きがあったとのこと。
政権交代があるにしても、ないにしても、こればかりは世論を受け入れられない政治家が多いという
ことは、扱いの難しさ、臭いものにどこかで蓋をするという発想でしょう。
産婦人科で起こった事故は、被害者は常に女性と子供、ましては、妊娠出産とは本来、
病気ではないわけで、この裁判の判例で、すべての医療事故に司法や警察は介入しなくてもよい
という医療者側の常識に、世論を持っていくことができるのでしょうか?
この超党派議員に、女性議員はいるのでしょうか?
医師個人を責めるというより、コストを第一義にしているプロトコルの不備、それを放置している、
医師、行政、政治家、の怠慢も原因の一つであり、つまり医療制度の不備であり、
医学に限界があるのはわかりますが、
医療の不備を訂正することはできると思います。
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<大野病院医療事故>医師無罪に超党派議連「控訴断念を」
8月27日12時6分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080827-00000036-mai-pol
福島県立大野病院の医療事故で、産婦人科医を無罪とした福島地裁判決(20日)について、超党派の国会議員150人でつくる「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」(会長・尾辻秀久元厚生労働相)は27日、保岡興治法相と舛添要一厚生労働相に控訴断念を求める要望書を提出した。
要望書は「(事故が刑事事件になったため)ハイリスクな医療では、通常の医療行為でも刑事訴追される不安がまん延し、医療崩壊に拍車をかけた」と指摘。控訴断念を求める理由を「医療現場を不安と混乱のまま放置しないため」としている。
超党派議員、法相に“大野病院事件”の控訴断念を要請
8月27日10時52分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080827-00000011-yom-pol
超党派の「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」の尾辻秀久会長(元厚労相)らが
27日午前、保岡法相と法務省で会い、福島県立大野病院で起きた医療事故で業務上過失致死罪などに
問われた産婦人科医に無罪判決が出た裁判での控訴を断念するよう要請した。
議連は「事件後、ハイリスクな医療では刑事訴追される不安がまんえんし、産科空白地帯が急速に
拡大した。控訴がなされないようお願い申し上げる」とする要望書を法相に手渡した。保岡法相は
「(控訴については)現場の判断に任せる」と述べた。
最終更新:8月27日10時52分
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患者の死が不透明どころか、これでは普通の医療すらまともに受けられなくなっていくのだということを国民はおそらく全くわかっていないのでしょうね。
梅澤充先生のブログを紹介します。ご一読ください
http://umezawa.blog44.fc2.com/blog-entry-975.html
2008/8/27(水) 午後 10:48 [ ひろ ]
せっかくコメントをいただきましたので、後ほど読ませていただきます。ひろさんはドクターではないですね。本意が通じていないようなので、少し訂正しました。一般人も患者も、これからもっともっと賢くなりますよ。PCでいろいろな情報を専門家と同じように検索できるのですから。患者会の賢さやパワーを政治家は一番知っているのです。私など微力ですから。あまり一般人を侮らないほうがいいですよ。
2008/8/28(木) 午前 1:07
今後行政がやるべきことは、医療システム整備にどれだけの費用が必要であり、国民がどれだけの費用負担を覚悟できるのか問うことなのに、選挙で人気のないテーマですからみんな触れたくないのでしょう。
かくして、医療崩壊はますます進むわけです。
2008/8/28(木) 午前 11:21 [ cal**jp ]