コロラド州デンバー──民主党全国大会は27日、コロラド州デンバー市内のペプシ・センターで3日目の予定を開始し、大統領選の同党候補の指名投票でバラク・オバマ上院議員を正式指名した。主要政党が黒人を大統領候補に指名したのは、米国史上初めて。
指名争いでオバマ氏に敗れたヒラリー・クリントン上院議員は、氏名点呼投票を途中で切り上げるよう緊急動議を提出。「未来を見据え、勝利に向けて精神的に団結し、党とこの国に対する信念を持って、オバマ氏がわれわれの大統領候補であると声を一つにして宣言しよう」と、4400人余りの代議員らに促した。
ペロシ下院議長の呼びかけで発声投票が行われ、代議員らはオバマ氏を大統領候補として認めた。長期にわたり激しい接戦が展開されたクリントン氏とオバマ氏の指名争いは、これで正式に幕となった。
この日はクリントン氏の夫であるビル・クリントン前大統領や、副大統領候補に起用されたジョー・バイデン上院議員が演壇に立つ。バイデン氏の指名投票も予定されている。
オバマ氏は大会最終日28日に、指名受諾演説を行う。