2008年8月27日 21時50分更新
運転免許の取り消し処分の対象となる事故や交通違反をした倉敷市の男性2人が、決められた講習を受けて処分が免除されることになっていたにも関わらず、警察の事務処理のミスによって誤って免許を取り消されていたことがわかりました。
岡山県警察本部によりますと、誤って運転免許を取り消されたのはいずれも倉敷市に住む19歳の男性2人です。
2人は免許をとってから1年以内に免許取り消し処分の対象となる減点3点以上の事故や交通違反をしましたが、決められた講習を受ければ処分は免除されるため、2人ともこの講習を受けたということです。
しかし岡山県運転免許センターの21歳の女性職員が、2人が講習を受けたことをデータに入力するのを忘れたため、2人に免許を改めて取得するための試験を受けるよう促す通知が送られ、試験を受けた結果、不合格となって免許は取り消されたということです。
警察では2人の免許取り消し処分を撤回するとともに、慰謝料を含めあわせて22万円余りの賠償金を支払うことにしています。
岡山県警察本部監察課の二宮茂課長は「県民に重大な損害を与えてしまい本当に申し訳ない。指導を強化して再発防止に努めたい」と話しています。