27日の県内は、午前中を中心に各地で激しい雨が降りました。大雨の影響で、東九州自動車道では、法面が崩壊し、西都・宮崎西間が、上下線とも全面通行止めとなっています。復旧のめどはたっていないということです。27日の宮崎県地方は、低気圧の影響で、27日朝から大雨になっていて、国富町では、27日正午までの1時間に、43ミリの激しい雨が降りました。この大雨の影響で、宮崎市では、住宅1棟が床下浸水となりました。さらに・・・(中木場記者リポート)「法面崩壊の現場に来ていますが、ご覧のように、土砂が道路をふさいでいます。現在も雨水や土砂が流れ出しているのがわかります」宮崎市佐土原町の東九州自動車道では、27日午前7時40分頃、道路の法面が幅30メートルにわたって崩壊しました。この影響で、宮崎西インターチェンジと西都インターチェンジ間が、上下線とも、通行止めとなっています。復旧のメドは立っていないということです。県内は、28日にかけても、局地的に、雷を伴って激しい雨の降る恐れがあり、土砂災害や河川の増水などに注意が必要です。
原油価格の下落を受け、石油元売り大手の新日本石油は、27日、9月出荷分のガソリンの卸値を、引き下げることを明らかにしました。これにより、ガソリン価格は、暫定税率が一時的に失効した今年4月以来、5か月ぶりに値下がりし、県内では、レギュラーガソリンの平均価格が、175円前後となる見込みです。石油情報センターによりますと、県内のレギュラーガソリンの平均価格は、25日現在、1リットルあたり181.6円と、前の週より1.3円値下がりしました。こうした中、石油元売り最大手の新日本石油は、27日、原油価格の下落を受け、9月出荷分のガソリンの卸値を、5.1円引き下げることを明らかにしました。これにより、ガソリン価格は、暫定税率が一時的に失効した今年4月以来、5か月ぶりに、値下がりすることになりました。県石油商業組合では、県内の値下げは、6円から7円程度とみていて、レギュラーガソリンの平均価格は、1リットルあたり、175円前後になると予想しています。しかし、宮崎市内を中心に、ガソリンの値下げ競争が激化し、すでに、170円前半で販売しているスタンドもあることから、県石油商業組合では、「逆に、平均価格に引き上げる店もでてくるのではないか」と話しています。
原油価格の下落により、漁船の燃料となるA重油も、9月、1リットルあたり、9円値下がりすることが分かりました。A重油の値下げは、1年7か月ぶりとなります。県漁業協同組合連合会によりますと、原油価格の下落を受け、県内19の漁協に供給するA重油の価格は、9月1日から、1リットルあたり、9円値下がりするということです。これにより、A重油の価格は、1リットル120円前後となる見込みで、去年2月以来、1年7か月ぶりに値下がりすることになります。今後の価格動向について、県漁連では、「ニューヨーク原油先物相場に左右されるため、予測できない」と話していますが、久しぶりの値下げは、漁師にとって朗報となりそうです。
東国原知事の誕生で、全国的に有名になった宮崎県。しかし、他の県の人たちからは、東北の宮城県と間違われることも多いようです。そこで、宮崎と宮城の知事がタッグを組み、27日、東京で農産物をPRしました。これは、大手ビールメーカーのキャンペーンの一環として行われたもので、東国原知事は、すき焼き用の「宮崎牛」を、そして、宮城県の村井知事は、米の「ひとめぼれ」をPRしました。(東国原知事)「宮崎県出身ですと言うと、だいたい『あっ宮城県ですか』と言われる時代があったんです。間違われるんだったら、同じような『宮宮』でコんビを組んで、お互い民民の形で共同歩調というか、お互い手をたずさえて連携してPRしていこうと」「宮宮コンビ」としてタッグを組んだ2人の知事。東国原知事は、早速、村井知事と一緒に宮崎牛を試食しました。(宮城県・村井嘉浩知事)「仙台牛もおいしいですけど、宮崎牛もおいしいです」また、訪れた人たちには、全国の農産物とともに、宮崎牛もふるまわれました。間違われやすいことが縁で、手を取り合った宮崎県と宮城県。2つの県とも、東京に、アンテナショップを展開していることから、今後は、お互いの店舗を活用した、共同のイベントなども行っていきたいとしています。
皆さんは、宮崎の観光ルート「ひむか神話街道」をご存知でしょうか?高千穂町から高原町へと通じる約300キロの道路ですが、詳しくご存知でない方も多いようです。そこで、道路をPRしようと、沿線の神話や伝説にちなんだモニュメントが設置され、27日、五ヶ瀬町で除幕式が行われました。「ひむか神話街道」は、高千穂町から高原町までの10の市町村をむすぶ観光ルートで、平成15年の全線開通以来、沿線では、神話や伝説を活かした地域づくりが進められています。そしてこのほど、県商工会議所連合会が、沿線の神話や伝説にまつわるモニュメントを設置することになり、27日は、五ヶ瀬町で除幕式が行われました。今回完成したのは、五ヶ瀬町の「イザナギノミコト」や、高千穂町の「アマテラスオオミカミ」などあわせて5基の像で、高さは、台座まで含めると約2メートル、すべて強化プラスチックでできています。(県商工会議所連合会・中島勝美会頭)「本当によくできている。道路だけではなくて、何かそこ(沿線)に良いものをという考えで作ったので、観光のために役立つと思う。大いに期待している」県商工会議所連合会では、今年度中に、椎葉村など3つの市町村に、あわせて10基のモニュメントを設置することにしていて、「神話街道の知名度アップや観光客誘致につなげたい」としています。
「エコクリーンプラザみやざき」の問題で、県の外部調査委員会は、27日、施設を管理する県環境整備公社の役職員から、聞き取り調査を行いました。聞き取り調査は、非公開で行われ、27日は、田中義信理事長ら3人の役職員から話を聞きました。県によりますと、調査では、調整池の建設工法を決めた意思決定の過程などについて、委員が質問したということです。聞き取り調査の対象は、平成12年度以降の理事長や常勤の副理事長など、あわせて17人で、外部調査委員会では、9月10日までに、4回にわけて、事情を聞くことにしています。外部調査委員会では、すでに、業者などからも話を聞いていて、今年度中に、最終報告をまとめることにしています。
都城市にある廃棄物最終処分場の調整池から、地下水が湧き出ていた問題で、都城市は、約2億3千万円をかけて、大規模な補修工事を行うことになりました。補修工事は、湧き水対策として、調整池の底に、厚さ約70センチのコンクリートと、遮水シートを張る他、地下水の水圧を下げるための集水井戸が、設置されることになっています。工事費は、9月市議会の補正予算に計上されることになっています。処分場は、2億円余りをかけて建設されており、今回、施設の不備で、ほぼ同じ費用をかけて補修されることになります。
半導体関連企業に就職を希望している大学生などを対象に、宮崎市で人材育成セミナーが開かれています。このセミナーは、若手技術者を育成しようと、県と宮崎大学が初めて開いたもので、27日は、県内の理工系学部の学生など、約70人が参加しました。学生たちは、宮崎大学の専門家から、半導体の仕組みや半導体産業の歴史などを学んでいました。現在、県内には、約40の半導体関連企業があり、県の担当者は、「このセミナーを通じて、学生たちが県内の企業に、就職する機会を提供したい」と、話していました。このセミナーは、27日午後5時頃まで開かれ、午後からは、県内の半導体関連企業の担当者も参加して、具体的な事業内容などが紹介されます。
串間市の男性が、ペットボトルを使って、花の飾り台などを製作し、再利用のユニークな取り組みとして、地域の話題となっています。こちらが、ペットボトルから誕生した花の飾り台です。使い捨てられるペットボトルが、工夫を凝らして再利用されています。製作したのは、串間市本城の高野悟さんで、3年前から、ペットボトルを利用した物作りに取り組み始めました。(高野さん)「自分の飲んでいるペットボトルを、これだけの形で作ってあるのに、何か再利用できないかと思って…」今では、知り合いから大小様々なペットボトルをもらい受けては、自宅に設けた工房で、作品づくりを楽しむ日々を送っています。(近所の人は)「上手ですよ。花飾りももらいましたし…」最近では、趣味を生かして、ペットボトル製の捕獲器で、エビを獲るのに夢中になっている高野さん、次は、どんなアイデアが登場するか、ユニークな再利用が注目されています。