大野病院判決で日本医学会が声明
福島県立大野病院事件の無罪判決を受け、日本医学会(高久史麿会長)は、「第三者機関の設立を要望するとともに、医療の管理は、刑事司法ではなく、専門家集団である医師らが自律的に行う仕組みの構築を要する」などとする声明を発表した。
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声明は冒頭、亡くなった患者と遺族に対し、哀悼の意を表明している。
事件については、「被告となった執刀医が行った医療行為は、産科的に見て極めて標準的な治療で、逮捕、起訴は不当な刑事司法行為」と指摘。無罪は妥当との見解を示し、検察に控訴しないことを求めている。
医療関連死に関しては、「予期しない患者死亡が発生した場合、警察署に届け出るという現行の制度を変更するとともに、異状死に関する適切な医療評価が行われるような新制度を確立することを要望してきた」とし、あらためて中立的な第三者機関の設立を要望している。
更新:2008/08/27 21:01 キャリアブレイン
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