医学部定員を1・5倍に 厚労省検討会が提言深刻化する医師不足対策などを議論している厚生労働省の「安心と希望の医療確保ビジョン具体化に関する検討会」(座長・高久史麿自治医大学長)は27日、会合を開き、大学医学部の定員を将来的に現在の1・5倍程度となる約1万2000人に増やす必要があるとした中間報告書をまとめた。 会合に出席した舛添要一厚労相は「今後の予算編成や政策に反映させたい」と述べた。 報告書では、経済協力開発機構(OECD)加盟国の人口10万人当たりの平均医師数が日本の約1・5倍であることなどを踏まえ、現在約7900人の医学部定員数を将来的に5割増とすることを目指すべきだとした。 短期的には、来年度の定員数を過去最大となる8360人程度にするよう求めている。 産婦人科や小児科、救急などの診療科で目立つ医師不足のほか、地域によって医師数がばらつく実態も深刻だと指摘。医師確保に向けて、勤務医の労働条件や各種手当など待遇面の改善が必要とした。
【共同通信】
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