自宅で毒ヘビ五十一匹を飼育したとして、警視庁保安課は二十七日、動物愛護法違反(無許可飼育)容疑で東京都渋谷区神宮前、港湾作業員柏木信一容疑者(41)を逮捕した。
保安課によると、柏木容疑者は七月十五日、コブラ科のヘビに餌をやろうとして左手の指をかまれ、自ら一一九番し違法飼育が発覚。病院に搬送され一時重体になったが、退院したため逮捕した。
かんだヘビはアフリカに生息し、世界有数の猛毒を持つトウブグリーンマンバで体長約一八五センチ。専門家は「よく死ななかった」と話しているという。同課は飼育の動機や入手先を調べている。
調べでは、柏木容疑者は七月十五日、自宅マンションでコブラ科などの毒ヘビ五十一匹を無許可で飼育した疑い。
ヘビは一匹ずつプラスチックケースに入れて飼育。マンションの部屋にケースが積み重ねられていた。昨年十一月には、このマンションを訪れた女性がヘビにかまれる騒ぎがあり、保安課は関連を調べる。
【写真説明】<上>ヘビが飼育されていたケースなど=27日午前、東京・原宿署 <下>柏木信一容疑者をかんだ毒ヘビ(日本蛇族学術研究所提供)
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