知られざる現代の「お金持ち」の生活と意識とは?
「新・富裕層」(=ニュー・リッチ)という言葉が日本で一般化したのは、2005年以後のことだ。それからわずか数年、いまや世界中で、ニュー・リッチたちがトレンドをつくり、この時代を動かすようになった。では、彼らはいったいどのように暮らし、どんな考えを持っているのか?
私たちがお金持ちに対して抱いているイメージどおりに、ラグジュアリーな生活を送っているのだろうか?
高級ブランド、高級車、大型ヨット、プラーベートジェット、高級リゾート、ハイエンド教育……など、ラグジュアリー情報は溢れているが、ニュー・リッチの人々の実像は、これまで私たちは知らないできた。
本書は、いままでの「富裕層本」が、いかにこの層のニーズをつかみ、モノを売るかという観点から書かれたマーケティング本なのに対して、まったく違ったアプローチを取っている。
本書中にはさまざまなニュー・リッチの人々が登場するが、みな実際に会って取材した人々である。その意味で本書は、“いまの時代”そのものを描いている。また、グローバル経済とスーパー資本主義の影響で拡大する「格差」にも、スポットを当てた。
はたして、現代のお金持ちたちは、私たち一般層とはまったく違う「別の国」で暮らしているのだろうか? 格差が固定されつつあると言われるなか、私たちも努力してチャンスをつかめば、ニュー・リッチになれる可能性はあるのだろうか? |