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万能細胞を高効率で遺伝子操作 埼玉医大など新技術

2008年8月27日

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 ヒトの万能細胞(ES細胞やiPS細胞)を効率よく遺伝子操作する技術を、埼玉医科大と京都大などのグループが開発した。米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。

 目的の遺伝子を細胞に送り込む際、各種のウイルスが運び屋(ベクター)として広く使われる。今回、殻の部分だけにしたアデノウイルスに目的の遺伝子を入れ、細胞に感染させて送り込む新たな技術を開発した。

 ヒトのES細胞による実験では、従来の倍以上の97〜98%の効率で遺伝子を送り込めた。ウイルス自身の遺伝子を含まないため安全性が高いほか、多くの遺伝子を詰め込めるという。

 一方、ヒトのES細胞では、細胞内の狙った染色体に遺伝子を組み込むのは難しいが、今回、従来の50倍近い効率で組み込めた。埼玉医科大の三谷幸之介教授は「ES細胞やiPS細胞をより確実に神経や肝臓、心臓などの細胞に分化させることが可能になる」と話す。(行方史郎)

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