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ウォン安進行、1ドル=1089ウォンで悲喜交錯(中)

◆至る所から悲鳴

 ウォン安の直撃を受けるのは、米国、中国、日本などに子供を留学させている親たちだ。昨年から米東海岸に娘(25)を留学させている男性(60)は「ウォン安に現地の物価上昇が重なり、今年の春学期より約20%、昨年の同じ時期より約50%も送金額が増えた」と話した。

 輸入企業も悩みは深刻だ。建設用重機や倉庫用機械を輸入している男性(42)は「昨年6月に契約した装備を輸入する際、ウォン相場が5%も下落し、大きな為替差損が出た。あらかじめ代金を受け取った顧客には事実上損失を出す形で商品を納入した」と述べた。

 最近は輸出企業までもが悲鳴を上げている。輸出を手がける中小企業は昨年為替相場が930-960ウォンだった際にドル安を予想し、為替ヘッジ商品に集中投資したが、反対にドル高が進み大きな損失を出している。

 京畿道金浦市の機械部品メーカーC社の場合、ウォン急落を受け、28日に為替ヘッジ商品のポジションを解消するのに1億ウォンの資金が吹っ飛んだ。C社関係者は「輸出代金が来月初めに入るが、当面資金がないため私的に借金してでも乗り切らなければならない」と話した。

チョン・チョルファン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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