許可なく毒ヘビ51匹を飼育したとして、警視庁は27日、東京都渋谷区神宮前6丁目、港湾作業員柏木信一容疑者(41)を動物愛護法違反(特定動物の無許可飼養)の疑いで逮捕したと発表した。同庁によると、51匹の押収は同法違反事件として過去最多。
保安課と原宿署などによると、柏木容疑者は7月15日、自宅マンションで、必要な知事の許可を得ず、毒ヘビ51匹を飼育した疑い。この日、柏木容疑者がエサをやろうとした際、コブラ科トウブグリーンマンバ(体長約190センチ)に左手人さし指をかまれ、一時意識不明になった。119番通報からの転送で原宿署が違法飼育を知り、退院を待って27日に逮捕した。
押収されたヘビはコブラ科12種25匹、クサリヘビ科19種23匹、ナミヘビ科1種3匹で、群馬県の日本蛇族学術研究所に引き取られた。容疑者をかんだ蛇は屈指の猛毒があるといい、同研究所は「死ななかったのは奇跡に近い」としている。