千葉

　県ドクターヘリ運営事業実施病院選定委員会（委員長・小川雅司県健康福祉部長）が、県内で２機目となるドクターヘリの配置先を君津中央病院（木更津市）に決めたことを受け、堂本暁子知事は２６日会見し、「２機体制による効果的な運用で、県全域がカバーできる」と述べ、今年中に予定されている運用開始に期待を示した。

　２機目のドクターヘリは、０８年度中の県南部への配備を目指し、選定委が君津中央病院と亀田総合病院（鴨川市）を候補に選定を進めていた。２５日にあった３回目の選定委で、「君津中央病院が適当」との結論が出され、２６日に堂本知事に報告、正式決定した。

　ドクターヘリが１５分以内で到着できるとされる半径５０キロ以内の人口は、亀田総合病院が１００万人台にとどまるのに対し、君津中央病院は東葛南部を含めて約４００万人。災害時には東京都、神奈川県への出動も可能で、小川健康福祉部長は「カバーできる人口など、地理的要因から判断した」と説明。堂本知事は「両方の病院に特長があった。君津中央病院は医師が少ないという面もあったが、ヘリの行動範囲で勝っている」と話した。【神足俊輔】