DATE: CATEGORY:社会問題
■ 私の体験1(貢献してもクビに) ■



派遣の身で、複数の会社を回り、幾つもの経営スタイルを見ていれば、次第に目利きが聞くようになるものだ。
新しい会社に派遣されれば、この会社は他社と比べてどこが劣りどこが勝るのか、嫌でも分かってしまう。
団結力も社愛精神も勤労意欲も向上心も無いダメな会社などは、最初に社長を見、ついで幹部を見、最後に食堂や休憩室の様子を見れば、直ぐに判別できてしまうものだ。

社長(職種によってはオーナー)が働かない会社は、基本的に幹部も積極的には働かない。そして、社長も幹部も働かない会社の下(もと)では、社員に勤労意欲が生じることはない。
また、働かない癖に、やたら下の者に説教をし、現場に口出しするような社長(オーナー)がいる会社では、社員の間に激しい反目が生じているものだ。
幹部の中に、全く働かない人がいる会社(私が今まで行った会社の半数に、全く働かない幹部がいた)でも、同じような現象が生じる。
ましてや、その人が人事を勤めている場合などは、社員の反目の激しさは最悪だ。

また、幹部が残業をしない会社は、下級管理職も積極的に残業をしたがらない。
幹部が定時で帰る・・・・すなわち、“幹部の目を気にする必要がない”状態になれば、下級管理職らも最低限度の責務だけはたして、さっさと帰ってしまう事が多い。
下級管理職からすれば、「上の奴らが定時で帰ってるのに、なんでオレが貢献しなくちゃならないんだ」という心境なのだろう。
そして、残業を押し付けられた若い社員や派遣は、上の目がない(監視する人がいない)のをいい事に、一時間で済むような残業をサボリながら二時間も掛けたりする。

どこの会社も、まず上から崩れる。
社長と幹部さえ見れば、勤労意欲や向上心があるか否かなど、容易に察せられるものだ。

会社内の連絡・報告・申告がスムーズに行われているか否かを知りたければ、食堂や休憩室で社員の様子を見るといい。
社長や幹部が、下級管理職や若い社員とテーブルを共にし、談笑する事があるか?
下級管理職が、若い社員や派遣とテーブルを共にし、談笑する事があるか?
社員と派遣が、テーブルを共にし、談笑する事があるか?
そして、テーブルを共にするだけでなく、一緒に飲みに行くなどの付き合いがあるか?
良く談笑し、飲みに行く付き合いもあれば、それは“上下の社員の関係が親密”な証拠だ。
上下の社員の関係が親密な会社は、連絡・報告・申告・助言が非常にスムーズに行き渡り易いものだ。

上下の社員が疎遠な会社では、“要望”一つ取っても、まず社員から下級管理職へ何度も申告し、下級管理職から幹部へやっと申告してもらえるという段階を経なければ、上まで届かない。
そして、幹部に申告が届いても、日頃現場で働かない幹部には、その重要性も有効性も理解できない為、中々、承諾・実行してもらえない。
実に、最初の申告から承諾・対処が行われるまで、数ヶ月から一年以上もの時間を要してしまう事もある。
所が、上下の社員が親密な会社では、小さな事は一々申告せずとも、食堂で談笑するだけで済む。同じテーブルで“談笑”という形を通して、社員から幹部にダイレクトに要望を伝えられるからだ。
しかも、上下の社員が親密な会社は、幹部も社員と肩を並べて現場で良く働く為、その重要性や有効性を直ぐに理解してもらえる。
(そもそも、共に肩を並べて同じ仕事に携わるからこそ、社員と幹部という間柄でも談笑する機会が増え、親しみが湧くのである)
ゆえに、他の会社ならば一年前後も掛かってしまうような事柄が、その日の内に承諾を得、対処してもらえたりする。




数年前に私が派遣された会社は、社長が全く働かない所だった。
幹部にも勤労意欲が見られず、終始マイペースでしか動かない。
食堂でも休憩室でも、幹部と社員が親しく談笑する事もなかった。いや、談笑どころか、年配の幹部は若い社員や派遣とは、ろくに口を聞こうともしなかった。
社員と派遣の間には、共にテーブルを囲む程度の親しみはあったが、飲みに行くほどの付き合いはなかった。
私は初日に、社長と幹部を見、食堂や休憩室を見て、「この会社はダメだ」と思った。そして、数日を経たずして、予想通りの酷い内情を見た。

上の者に勤労意欲がない為に、その影響を強く反映する社員。彼らは現場では、面倒な仕事は全て派遣に押し付けていた。
本来なら熟練を要する作業。長時間の立ち仕事。汗を流すような仕事は、全部、派遣の仕事になっていた。
低賃金であるにも関わらず、過酷な仕事を任される・・・・・まあ、派遣の世界では良くある事だ。
私を含め三名の派遣が配属されると共に、入れ替わる形で三人の派遣が辞めていったが、彼らはこれが気に入らなかったらしい。

連絡事項の非スムーズさも予想通り。
この会社では、一日に何種類かの製品を製造する。一つの製品を一定量製造し終われば、次の製品を製造する為に新しい機材や備品を用意する必要がある。
その役割を幹部社員が担当していたが、日頃からろくに口を聞かない幹部に、誰も進んで報告や依頼を行うとしないのだ。
現場の社員は派遣の子に「○○さん(幹部)に報告してきて」と頼み、派遣の子は「自分は一回報告したから」と拒否し、同僚に「代わりに行ってくれ」と頼む始末。
たかが報告と依頼。言葉を紡ぐだけであり、五分も掛からない。だが、それが全然、スムーズに進まないときている。しかも、毎日そんな調子なのだ。

さらに、予想通りの欠陥が現場にチラホラ見られた。
作業に必要な諸道具が全然足りていない。備品も常に不足しているが、なかなか補充されない。
作業場や棚や設備の位置も不合理だ。
「Aの仕事を終えたら、Bの仕事に取りかかり、それを終えたらAの仕事に戻る。その合間にCの仕事を行う」という工程を行う場合、当然、そのABCを行うべき作業場は、最短距離におかれるべきだ。そして、ABCの作業場で使用される備品や資料が用意された棚等は、ABCの作業場から最も取りやすい位置に置かれるべきだ。
だが、ABCの作業場も棚の位置も不合理な上に、それを誰も改正しようとしないのだ。
全てがダメときている。
これほど酷い会社は、久しぶりだった。

「こんなんアカンやろ」
「ここ、時給はそこそこいいけど、このままやと一年も経たん内に、規模縮小して仕事無くなってしまうんと違いますか?」

新しく配属された派遣仲間には、私よりも沢山の会社を回ってきた人が一人いた。
私以上に、この会社のダメぶりに気付いていた。
気付いた者が二人いれば十分だ。
二人は、休憩の度に愚痴り、会社の不安定さに危機感を抱き続けた。
そして、どちらがいうでもなく自然と、私たちは、この会社の“改善”に努め始めた。
幾つもの会社を回ってきた派遣やフリーターは、各会社が行ってきた幾つもの“思案”と“改革”を見てきている。
ゆえに、どんな方法が“改善”に繋がり、どんな方法が“改悪”に繋がるのかは、嫌というほど知っている。
会社を改善するには、それを実行すれば良いだけだ。
私たち二人が中心となって始めた改善は、以下の通りだった。




[改善1 必要な諸道具は全て揃えきる]

ダメな会社は、作業に必要な諸道具が常に不足しているものだ。申告しても、いつまで経っても支給されない事が多い。
こういう場合は、自腹を切って、自分たちで用意するしかない。
私たちは、会社帰りにホームセンターに立ち寄ると、必要な諸道具を自分たちの分だけ買い揃えた。そして、その足で百円均一shipにおもむき、さらに同じものを複数買い集めた。
百円均一shipで買い集めた方は、各作業場に配備しておく分だ。安物で申し訳ないが、少しは同僚たちの助けにはなるだろう。


[改善2 必要なものは、最初に全て手元へ]

必要なものを必要になった時に用意していては時間の浪費だ。
朝一で、今日一日に行うであろう作業を全て予測し、自分の手元や各作業場に事前に用意しておく事にした。
むろん、各作業場の周囲に適当に置いただけでは、どれをどこに置いたのか分からなくなってしまう。また、小物の類ならば、そこらに適当においているようでは、紛失の恐れもある。
ゆえに、各作業場に、ホームセンターで購入した小さな棚や手作りの棚を設置し、小物の類の置き場を新たに設けた。
大物の類は、周辺の邪魔にならぬ位置に整頓して置き、何の目的で置いてあるのか、いつ使うものなのか、他の同僚にも理解できるようメモを張っておく事にした。
むろん、口頭でも直接説明し、テキストにして渡しておく事も忘れない。


[改善3 距離の短縮]

これは、仕事を効率良くこなす上で、最も重要な事だ。
備品や在庫を取りに行く棚や置き場が、作業場から離れている・・・・これは最も時間を浪費してしまう欠点だ。
棚や置き場の位置を変え、作業場に最も近い場所に配置しなければならない。
十歩掛かる所にある棚は、手を伸ばせば届く位置に。棚が大きすぎて移動できぬ場合は、小棚を用意し、そこに必要な分だけ移しておく。
複数の作業場の者たちが利用する棚は、その複数の作業場に取って最短距離となる位置・角度に移動する。どうしても移動できない棚や一人だけ離れている作業場がある場合は、代わりに、作業場から棚の間にある障害物(机・機械・不要な棚など)を退(ど)かし、最短ルートを確保する。
十歩掛かる所を三歩に。三歩掛かる所を、手を伸ばせば届く位置に。大回りを要するルートは、障害物を退かす事で短縮化。
この一つ一つの小さな短縮が、一日八時間の労働を通して、大きな効率へと繋がるのだ。


[改善4 アクション数を減らす]

この場合のアクション数とは、作業に用いる動作の事を指す。
例えば、機械に部品をセッティングする作業があるとする。
部品はトレイに整然と並べられており、それを取り出し、機械にセッティングする。ただし、トレイから取り出した部品は、一旦、裏返してから機械にセッティングしなければならないとする。
このような場合、

1)片手でトレイから部品を取りだす(1アクション)
2)片手に取った部品を反対側の手に持ち替える事で、部品を裏返す(2アクション)
3)最後に部品を持ち替えた手で機械にセッティングする(3アクション)

という3アクションを要する事になる。
作業の効率を高めるには、このアクション数を減らす必要がある。
この前記ケースならば、トレイに部品を陳列する際、初めから裏返しの状態にしておくことで“2アクション目”を排除する事ができる。
すなわち、3アクションかかる動作が2アクションで済むのだ。
私たちは、各作業のアクション数を減らす為に、色々と工夫を行った。
前記のような方法はもちろん、
“数回置きに高所に手を伸ばして部品を下ろす”というアクションがある作業場では、事前に手元に部品を置けるスペースを用意し、この動作を排除した。
“不良品が出る度に、屈みこんで、机の下にある不良品置き場に廃棄する”というアクションがある作業場では、不良品置き場の位置を腰の高さに変える事で、この動作を排除した。
作業の効率を高める上で、“アクション数を減らす”という工夫は、“距離の短縮”に並んで非常に重要だ。
この一動作一動作の節約が、数千個の製品を扱った時、大きな効率を生み出す事になる。


[改善5 暇の活用]

どんな作業でも、必ず暇が生じる時が訪れるものだ。
作業の内容によっては、一回の作業ごとに10秒前後の暇が生じる場合もある。時には、30秒以上にも及ぶ大きな暇が生じる時だってある。
このような数秒から数十秒の暇は、有効活用せねばならない。
機械に部品をセッティングし、稼動させる。その機械が作業を終えるまで10秒掛かり、その間、作業員の手が空くとする。ならば、その10秒の間に別の軽作業を行えば良い。
五分ごとに暇な時間が十秒生じるならば、その十秒の間でできる別の作業を行う。そうすれば、五分毎に一回、一時間で12回、八時間で96回、別の仕事を行う事ができる。
上手く行けば、一人で二つの作業を終えてしまう事だってできる。
また、30秒以上にも及ぶ長い暇が生じた場合などは、他の作業場の人たちのサポートをしてやると良い。


[改善6 視界の活用]

扱う機械によっては、定期的に作業員が調節するだけでよいというものもある。
また、完全自動だが、目視で状況を常に確認せねばならない機械もある。
そのような機械に、作業員を一人一人配置していては、人手の無駄使いだ。
このような場合は、機械の配置を変えると良い。
常に手作業を要する機械を扱っている作業員の“視界に入る位置”に、そういった機械を移動すれば良いのだ。
そうすれば、作業員は一つの機械を扱いつつ、視野に入った他の機械もチェックする事ができる。
機械の配置を変え、さらに前述の“暇の活用”を用いれば、今まで五人で担当していた作業が、三人で済んだりするものだ。


[改善7 無駄な作業の排除]

どこの会社にも、どんな職種にも、必ずと言ってよいほど、無駄な作業が存在する。
誰も統計を取っておらず、今までもこれからも活用される見込みがないにも関わらず、延々とアナログ作業でとられ続けるデータ。
廃棄場所が同じであるにも関わらず、必要以上に分解・分別される廃棄物。
このような無駄な作業は、片っ端から廃止するに限る。必要な時が訪れれば、その時に再開すればよい。
この“無駄な作業の排除”を実行するには、上の人たちを説得する必要がある。だが、この会社では、幸いにも現場で一緒に働いている社員さんを説得するだけで済んだ。
上の幹部らは日頃現場で働いていない為に、下の者が勝手に廃しても気付かなかったのだ。


[改善8 働かない幹部の仕事を自分でやってしまう]

団塊世代は働き者だったという。
だが、それは過去のものとなり、今や年功に安住してしまった人が多い。
私はあちこちの会社で定年退職前の団塊世代を数多く見てきたが、“働き者”の団塊世代とやらは、ほとんど目撃する事ができなかった。
この会社も例に漏れず、工場長(団塊世代)以外の年配の幹部社員は、終始マイペースでしか働かなかった。
既に、
「この会社では、一日に何種類かの製品を製造する。一つの製品を一定量製造し終われば、次の製品を製造する為に新しい機材や備品を用意する必要がある。その役割を幹部社員が担当していた」
と前述したが、彼らがマイペースでしか動かず、しかも彼らと現場の社員は口を利きたがらない為、次の作業にスムーズに取り掛かる事ができずにいた。
こういう場合は、彼ら幹部社員が動くのを待たずに、自分たちでさっさとやってしまった方がよい。
私は、彼らの仕事内容を観察すると、その手順を憶えた。
憶えると、彼らの出番が来る度に「次は、○○倉庫の○○を使うんですよね。フォークリフトなら扱った事があるんで、自分で出しといていいですか?」と願い出ては仕事を横取りし始めた。そして、仕舞いには、彼らに報告・依頼するまでもなく、現場の社員と派遣の判断だけで、次の作業に必要な機材や備品を用意してしまう習慣を作る事に成功した。
マイペースでしか働かない上司の仕事を自分たちでやってしまう事も、効率を上げる為には必要な事だ。


[改善9 機械の修復方法も憶えておく]

会社の機械は、古いものも多く、その多くは安全装置すらついていなかった。
(安全装置がついていない機械を使っている会社が、どれほど多い事だろうか?)
作業中、たびたび故障する事があり、その度に若い頃から使い慣れている幹部社員を呼び出しては、修復してもらわねばならなかった。
これも自分たちで修復方法を覚え、故障が生じれば、自力で直せるようにした。
一々、故障の度に工場長や幹部社員を呼んでいては、効率に大きく響いてしまうからだ。


[改善10 マニュアルの作成]

これは、私が最も得意とする作業だ。
新しく入ってきた子達の為に、各作業場や各製品の作業手順を図解化したものをPDFで作成し、配布しようかと思っていのだが・・・・これは未遂に終わった。
その前に、○○になった為だ。(○○の部分は、後を読めば分かる)




以上が、私たちが行った改善策だった。
だが、このように現場の人間が改善に努めても、どこの会社でも、必ず弊害となるものが遅かれ早かれ訪れるものだ。それは、現場の事を丸で理解していない上からの“デタラメな指導”だ。
なぜ、効率が落ちたのか?
なぜ、効率が上がらないのか?
そういう事は、現場に入って働いてみるなり、現場のベテランの人(特に、他社のやり方を見てきている派遣)に聞くなりすれば、容易に分かる事だ。
所が、現場に入らず、現場の人間に聞きもせずに、上の者(あるいは、本社の人)が勝手に“改善策”を考え、実行してしまう事が多い。
そして、現場の事を知りもせずに行われた“改善指導”というものは、百%“改悪”になる。

中でも、最も多い“改悪”は、現場の労働者の意見を聞かずに行われる“整理整頓”指導だ。
なぜ、機械や棚が、このような配置になっているのか?
なぜ、作業場に一見不要に見える棚や諸道具が置かれているのか?
上の者たちは、そういった点を何も聞きもせずに、勝手に配置を変え、無断で諸道具や棚を撤去させたりする。
こちらは考え合って配置しているにも関わらずだ。
見た目が整然と良ければ、効率が上がるとでも思っているのだろう。
このように、上からの指導のせいで、却って効率が落ちてしまう事が多い。
効率が落ちれば、現場の人間の責任にされてしまう為、我々は“上の指導によって行われた改悪を維持したまま、それを改善する”為に頭を悩まさなければならないのだ。

そして、私たちが「改善してやろう」と立ち上がった会社では、毎度、障害として立ち塞がったのは、社長だった。
社長が、たびたびシャシャリ出てきては、「ワシの方がよく知っている」とばかりに、現場の指導を始めるのだ。事務所でタバコをふかしているだけでは、社員に示しが付かないとでも思っているのだろう。
しかし、日頃現場に立たぬ社長の指導などデタラメ過ぎて話にならない。社長が指導する度に、効率が落ちてしまい、我々は困り果ててしまった。
社長が事務所に戻ったスキに、元の効率の良い手順に戻すという事を何度繰り返したことだろうか?

これが最大の障害であり、私は、この障害を克服する為に、一計を案じた。
それは、社長がシャシャリ出てくる余地をなくしてしまうという方法だ。
私は、始業前に現場に入ると、社長が出勤する前に、全ての準備を終えてしまう事にしたのだ。休憩時間も次の準備の為に費やし、社長が口出しする余地をなくした。
これで九割方、社長の弊害を克服する事ができたのである。




かくして我々は、半年掛けて会社の改善に成功した。
以前は一日の生産量は3500〜4000(扱う製品によって、生産量は変わる)だった。
だが半年後には、一日の生産量を4500〜5000にまでUPし、その状態を維持できるようになっていた。
実に、一日1000UPであり、週六日の労働で6000UP、一ヶ月で24000UPだ。24000の生産量は、ちょうど以前の一週間分の生産量に当たる。
実に、一ヶ月にプラス一週間分も生産量を上げる事に成功したのだ。

お陰で、社長には非常に喜ばれた。
そして、会社の方からは、夏期から正社員を数人入れるという話まで流れ出した。
若い社員さんたちは、当然、貢献した派遣の子が何人か正社員にしてもらえるのだと思い、「良かったな」と喜んでくれた。
若い派遣の子たちも、それを期待し、喜んだ。
だが、私は期待していなかった。会社に貢献した所で、派遣が正社員にしてもらえるケースなど滅多にない。
おそらく新卒かしっかりとした職歴のある人を雇用するのだろう。だが、少なくとも、これでしばらくは我々がクビになる事はあるまい。
貢献したのだ。上手く行けば、派遣会社の方から交渉し、時給を少し上げてもらえるかも知れない。
胸の内に、少しばかり希望の灯(とぼしび)があった。しかし、私は間もなく妙な事に気づいた。
既に夏期が近いというのに、派遣社員だけ、いまだに夏服が支給されないのだ。

「まさか、なあ・・・・・」

ほんの少し希望の灯に吹き込んだ、小さな微風。わずかに私の胸中を揺らした不安。
それは、直ぐに灯をかき消す突風となり、私の胸から大きな嘆息を吐き出させた。

「ごめん。もう今週一杯で仕事ないんやわ」

これは、派遣元の担当者から電話が掛かってきた時の言葉だ。
何と社長は、正社員を入れると、貢献した我々派遣を全員クビにしてしまったのだ!
見返りは期待できない事は分かっていた。だが、まさか貢献したのにクビになるとは夢にも思わなかった。
ショックだったが・・・・・まあクビは慣れている為、社長を恨みはしなかった。
そして、当の社長は、クビにした事を悪びれる様子もなく、最終日にあっけらかんと言ってくれた。

「君らのお陰で、何年かぶりに正社員入れる事できたわ。有難うな。また、急がしなった時に来てくれたら助かるわ」

派遣は、正社員を雇用するまでの“代替品”に過ぎない。それが多くの雇用側に共通する認識だ。
貢献しようがしまいが、結局は、使い捨てになる。
そして、社長の口ぶりから分かる通り、“派遣労働者が正社員雇用を切望している”事を雇用側は認識していないのだ。
“派遣は好きな時に働き、好きな時に遊ぶなんて、スタイルで暮らしている”と思い込んでいる雇用主も多い。
遊べる程の賃金を払ってもいない癖にだ。

そして、今回の場合、私たちが会社の業績を上げてしまったが為に、会社に正社員を入れる余裕ができてしまった。その為に、正社員と入れ替わる形で、“代替品”である私たちはクビになってしまったのだ。
何とも・・・・・私たちは、クビにして頂く為に半年間も貢献した訳だ・・・・・。

何とバカバカしい話だろうか?
貢献してもクビになる・・・・これが派遣労働の世界の現実であり、これが派遣労働における最大の問題の一つなのだ。
派遣問題を解決するには、この悪習を正さねばならない。
<続く>




ラブアゲイン




| BLOG TOP |
DATE: CATEGORY:2ch問題

『mixi内に、反2chを標榜するコミュニティーが幾つかある』
『私は、それらコミュニティーに入ってはいない』





私は、反2ch活動を思い立った時、最初に始めたのが武装化だった。
自己防衛の為の、法とスキルで固めた武装化だ。
一から、民事提訴の仕組み、刑事告訴の条件、セキュリティー対策、ストーキング対策を学んだ。
ブックマークに関連サイトを揃え、本屋や図書館で関連資料を揃えた。
会社の休憩時間を利用し、それらを読み漁った。
戦いに臨むには、丸腰ではならない。まずは、己の身を守る方法、そして、戦う術を模索せねばならないと考えたのだ。
戦場に立つからには、弓の射方(提訴の術)、矢を防ぐ術(不法行為にならない範囲ギリギリの活動方法)、鉄砲の撃ち方(告訴の術)、弾丸を防ぐ術(刑法に触れない範囲の活動方法)は、最低限度、憶えておかねばなるまい。
相手が奇襲(クラッキング)や伏兵(ストーキング)を用いるならば、こちらも、それを活用する術を身につけねばなるまい。

他にも、プログラミングを勉強し、同志らの為に役立つツールを作成する事も思い立った。しかし、私にはそちらの分野にまで手を広げる時間は無かった。
だが、私個人に時間がなくとも、それはイコール“不可能な活動”だとは思わなかった。
私は願い、信じたものだ。
「きっと他の被害者らも、個々に武装化し始める事だろう。私が身に付けることができなかった分野は、他の被害者らが身に付けてくださるはずだ」
・・・・と。
私は、私のように一から戦う術を学び、後に続く人々が必ず現れるだろうと信じていた。
プログラミングを学び、同志の為にツールを作成する者。
法律を学び、ネット関連の判例集を作成し、同志の為の法律相談に乗り出す者。
リアル世界で、2ch関係者の周辺調査を行う者。
そういった勇士が続くものだと信じていた。


だが、どうだろうか?
一体、被害者の内、いかほどの人々が武装化を試みた事だろうか?
乗っ取り組や駆け込み寺興信所の奥平のような詐欺師を除けば、ほとんどの被害者は武装化せず“丸腰”であり続けた。
戦う術を学び、最低でも戦力1になっておけば、被害者が百人集まれば戦力100になる。
だが、戦力0では、何百人集まっても0は0のままだ。
なぜ、誰も、最低でも戦力1になろうと試みないのか!?

私は、被害者らが基本的な事を習得し易いようにと、
≪2ch裏の歴史と噂話と真相≫
上記のようなサイトまで立てた。
このサイトに、基本的な事はほとんど網羅した。だが、被害者らの多くは、それすら学ぼうとしなかった。


反2ch勢力が連戦連敗を続けている最大の理由は、反2ch勢力が一撃も2chに打撃を与える事ができずにいる理由は、まさに、ここにある。

2chという牙城の前に、寸鉄帯びぬ丸裸で突っ立っているだけ・・・・それが今の反2ch勢力の大勢(たいぜい)だ。
勝つだの、一撃を浴びせるだの以前に、多くの被害者は武装すらしていないのだ。


冒頭の言葉を繰り返そう。
mixi内に、反2chを標榜するコミュニティーが幾つかある。
私は、それらコミュニティーに入ってはいない。

その理由は、数百人もの被害者が参加しているコミュニティー内ですら、武装化しようと試みる人々が見当たらなかったからだ。
私は、2chが被害者を出し続ける限り、反2ch勢力は無限に兵力を補充し続ける事ができると思い込んでいた。
だが、ここに、それが誤りであった事を認めよう。




私は、時おり、コミュニティー内を覗く。少しばかり。
住人らの間で、私や回天の名前が取り上げられている場面をしばし見かける。
だが、私は、じっくりと閲覧する気にはなれない。投稿内容を目に留めても、私には意味が分からないからだ。
私と誰かが同一人物という事になっているかと思えば、私が某事件と関わっているだの、誰々と繋がっているだの・・・・何の話だ?
話題に上がる名前が誰の事を指しているのかも、私の名と共に取り上げられる事件が何の事件の事を指しているのかも、分からない。
いつの間にか、私の知らない所で、勝手に私やレジスタンスらの名前が出され、勝手にストーリーが作られ、当の私には意味も理解もできない話題が展開されている。
案の定、宇宙えびがコミュニティー内に侵入し、私に関して、好き勝手に言いふらしてくれていた。どうも彼が犯人らしい。
今しがた、その悪質な一例を目に留めた為、ここに張り出す。

作り話

上記の中で言われている「回天」とは、私の事を指している(多分)。
「このページ」とは、私の≪2ch裏の歴史と噂話と真相≫サイトの事だ。
「野上」とは、2004年に、我々レジスタンスを裏切った政治団体の親玉の事だ。
「裁判」とは、この宇宙えびなる老人と政治団体の間で起きた民事裁判の事だ。
しかしまあ、何と呆れた話だろうか?
彼、宇宙えびの話では、「回天」が1chで叩かれた事になっているらしい。
一体、いつ、そんな事件が起きたと言うのか?
(元プロ固定・竹田友二氏の匿名投稿を“回天”の投稿に認定して騒いでいたことはあったが)
さらに、彼が政治団体に訴えられたのも、「回天」の陰謀だそうだ。
彼が提訴された時期は、ちょうど、我々レジスタンスがその政治団体に裏切られ、連絡を断っていた時期である為、私は詳しい経緯は知らない。
人伝に聞いた話では、この老人が某政治団体と電話でやり取りを行った際に、中傷した事が発端だったと聞いている。その後、ネット上でも中傷を続けたが為に訴えられたと。
所が、この宇宙えびなる老人は、こともあろうか、自分が訴えられたのは“ 我々レジスタンスの陰謀だ”と主張しているのだ。
レジスタンスが政治団体と決裂した後に起きた出来事であるにも関わらずだ!
しかも、私の≪2ch裏の歴史と噂話と真相≫サイトも、政治団体に宇宙えびを訴えさせる為に構築したものだという。

≪2ch裏の歴史と噂話と真相≫を開局したのは、2005年7月17日。対し、宇宙えびが政治団体とトラブルを起し出したのは、2004年の半ば当たりだ。
順番があべこべではないか・・・・!

よくもまあ、よくもまあ・・・・こんな作り話ができたものだ。

しかも呆れた事に、コミュニティーの住人らは、彼らの辻褄の会わぬ無茶苦茶な主張を真に受けているらしい。
バカバカしくて・・・・バカバカしくて・・・・わざわざ否定や抗議の為に突撃し、大事な時間を潰す気にはなれない。
今後も、コミュニティーに私が参加することはあるまい。好きにするがいい。




真面目に反2chを願う皆様方に対し、私は告げる。
本当に2ch打倒を目指すならば、どうか武装されたし。
せめて戦力1になる事を目指して頂きたい。
法律の知識ゼロ、HP作成の知識ゼロ、セキュリティーの知識ゼロから始まった私ですら、かような巨大サイトが作れたのだ。
ならば、誰にでも出来るはずではないか・・・・。






ラブアゲイン





| BLOG TOP |
DATE: CATEGORY:社会問題
以下は、私の知人が関西のラジオ番組(ABC)の『おはようパーソナリティ 道上洋三です』に投稿した愚痴である。(番組では取り上げてもらえなかったようだが)
私のブログで取り上げてくれといわれた為、ここに掲載すると共に、氷河期世代、派遣労働問題、フリーターについて語らせて頂こうと思う。
だが、時間が無い為、この第一回目では、解説を添えるに留める。



<以下、転載文>

(前略)

私は、いわゆる氷河期世代と呼ばれる者です。
私が大学を卒業した2000年度は、不況で、就職口がありませんでした。
みな、志望ランクを落とし、高卒が行くような所を選ぶなど、さんざん妥協したものです。しかし、それでも就職内定率が55.8%にしかならないという最悪の年でした。{1}
30社、40社と回っても就職できず、悲観して練炭自殺する人が相次ぎ、当時は社会問題にもなっていました。

あの頃は、就職口が無かった多くの人たちが、不安定なフリーターに身をやつしました。
当時、そんなフリーターの受け入れ口となっていたのが派遣業界です。

派遣社員になれば、非正社員として仕事先を紹介してもらえます。
非正社員は、低賃金で、昇給も昇進もボーナスもありません。
でも、法律では、三年働けば正社員雇用してもらえる事になっています。

「初めの数年間は過酷でも、一生懸命頑張れば正規雇用してもらえる」

多くの若者がそう信じ、派遣に身をおきました。
当時の私も、「努力さえすれば、報われるんだ」と信じ、派遣に入りました。
あの頃は、“世の中は、努力すれば報われる仕組みになっているんだ”と信じていたものです。
数年後、私は、これが全くの間違いで大嘘だという事に気付かされました。


派遣社員は低賃金だからといって、その賃金の低さに見合った仕事を与えら得る訳ではありません。
会社によっては、社員と同じ仕事をするだけでOKという所や、何かと配慮してもらえる所もあります。
でも、大抵の場合、派遣は“社員が嫌がる仕事”をあてがわれるんです。
派遣だけで残業をさせられたり、労働基準法を無視した長時間労働をさせらえたり、社員が休んでいる日も出勤させられる事は良くあります。
酷い所では、現場の仕事を全て派遣に任せ、社員の人は「監督」と称して全く働かないような所もありました。
でも、そんな扱いを受けても、私は「それを堪えて、一生懸命働けば報われる」と信じていました。
でも、違ったんですね・・・・。

道上さん。
我々フリーターが、派遣として、一生懸命、会社に貢献したとします。
人件費が安く済み、しかも貢献してくれたお陰で、会社の業績が上がったとします。
そのお陰で、会社に“正社員を雇用する余裕が出来た”とします。
さて、そうすると会社側はどうすると思いますか?
貢献した派遣を正規雇用してくれると思いますか?
中には、そんな変わった会社もあるでしょう。でも、ほとんどの場合は逆なんです。
会社は、「もう、非正社員はいらないから」と貢献した派遣を全員解雇して、“新卒の子”を正社員として入れるんです。
一生懸命貢献しても、その報いが解雇なんです!
酷い話だと思われるかも知れませんが、どこの会社もこんな事をやってるんです。


法律では、派遣は三年働けば正社員にしてもらえる事になっています。{2}所が、三年頑張れば雇用してやろうなんて会社も、現実にはほとんどないんです。
散々、低賃金でこき使っておきながら、三年経つ前に、契約を切られてしまうんです。
いえ、まだ三年キッチリ働かせてくれる所はいいほうです。
派遣は、幾らでも“替え”が効く上に、退職金を支払う必要もない為、些細な事でも簡単に解雇されてしまうんです。
どこの会社でも、まず、初めに二週間の試し期間があります。
この期間で、不況でリストラされて派遣に流れてきた年配の人、就労経験のない若い子など、戦力になるまで時間が掛かってしまうような人材は直ぐにクビになります。{3}
試し期間が過ぎても、会社によっては、病気で数日入院するとか、会社の人と揉めるとか、はては「時給上げて下さい」と嘆願しただけでも、簡単に切り捨てられるんです。
たとえ順調に働いていても、仕事の少ない時期が訪れれば、人員調整が行われ、理由も無く解雇されてしまいます。
しかも、一、二ヶ月ごとに行う“契約”を更新しないという形態を取られる為{4}、労働基準法に規定された“解雇”とは見なされず、退職金もでません。

若かった頃、「努力さえすれば、報われる」と信じていました。
でも、現実は、どんなに努力・貢献しようが、雇用側はそれに報いる気など初めから無く、文字通り“使い捨て”にされてしまうんです。


“使い捨て”にされるだけでは、永遠に正規雇用にありつく事はできません。
二十代半ばを過ぎた頃、私は「努力しても報われない」と気付くと、一時期、派遣を止めて中途採用を探しました。
たとえ不況でも、何十社と回り続ければ雇用してくれる所が見つかると思ったんです。
所が、これも大きな間違いでした。
道上さん、中途採用を受ける時は、自分の職歴と経験を知ってもらう為に、「職務経歴書」を提出しますよね。
道上さん、ご存知ですか?
日本では、“職歴”として扱ってもらえるのは“正社員雇用歴”だけだという事を。
非正社員は、どんなに働いても職歴にならないんです。
我々フリーターは、派遣としてどんなに働きづめの生活を送っても、どんなに経験を積んでも、「職務経歴書」になにも書く事ができなんです。
我々氷河期世代の「職務経歴書」の中は、真っ白なんです。
20代後半になれば只でさえ就職口が狭くなります。その上、職歴も無い。これでは、どこにも相手にされないんです。
(ただし、地域によっては、「職歴」が無くとも雇用してくれる町工場なんかもあるそうです。私の知り合いは、その為に、わざわざ引っ越しました){5}


どんなに努力しても使い捨てられ、職歴にもならないのであれば、最後の望みは、ただただ景気が回復するのを待つしかありません。
ここ数年、本当に景気回復を祈り続けました。
景気さえ回復すれば、雇用が拡大して、今まで冷遇されてきた私たちにも機会が訪れると思ったんです。
そして、今、まさに好景気が到来しています。
・・・・・所がどうでしょうか?
今、正社員雇用されているのは、全て新卒ばかりなんです。{6}好景気なのに、私たちフリーターの雇用率は、全然増えないんです。
不況の中、十年近くもの間、低賃金で働き企業を支えてきた私たち氷河期世代の存在は、完全に無視されているんです!
それどころか、新卒の子が大量に正社員として入ったせいで、人件費を削減する為に、私たち非正社員の待遇が不況時代よりも悪くなっているんです。
今年の四月から、大量に非正社員が切られたり、土日に出勤しても祝日出勤扱いしてくれなくなったりと、より酷くなっているんです。{7}一体、この世の中はどうなってるんでしょうか!!!
私たちに、一生奴隷で過ごせというのでしょうか!!?


最後に、どうしても許せない事があります。
それは何を勘違いしているのか、「フリーターは、好きな時に働き、好きな時に遊んでいる人だ」と思い込んでいる人が意外なほど多い事です。
道上さん。好きな時にだけ働けて、それで生活できるような仕事って、そんなんどこの国にありますか?
フリーターの中でも独り暮らしの人は、家賃代も払わないといけない為、休みの日も日雇いやバイトをやってるのが普通です。
何年間も休み無しの生活をしている人だって、ざらにいます。
また、何を勘違いしているのか、「フリーターは、自分に会った仕事を見つける為に、好き好んでフリーターをやっている」と思い込んでいる人も結構いるんです。
自分に会った仕事が見つかるまでって・・・・じゃあ、自分に会った仕事が見つかれば、イコール就職できるんですか?
んな、訳ないでしょ!
確かに、不況時代は、「就職できなかった」とは恥ずかしくていえない為、大概の人は「就職できない訳じゃない。自分に会った仕事が見つかるまで就職しないだけなんだ」と言い訳したもんです。
でも、そんなもん只の見栄で言っているだけじゃありませんか!
低賃金で、昇給も昇進もボーナスもないんですよ。直ぐに切り捨てられ、退職金もでず、職歴にもならないんです。
そんな境遇、誰が好き好んでなりますか!?
そんなもん、考えりゃ分かるでしょう!!{8}


・・・・・・・どうも、長い愚痴を書かせて頂きすみません。
でも、書き終わった今、胸に溜まっていたものが吐き出せたようで、少し楽になったような気がします。
これから先、何も明るい未来はありませんが、歯を食いしばって頑張って行くつもりです。
中には、努力しても報われない事に絶望して、働くこと自体止めてしまうような人もいるそうですが{9}、私は家族もいる為、それだけは意地でも避けるつもりです。
どうも、有難うございました・・・・。

<転載終わり>






■ 解説 ■

{1}私も、当時は就職口が無い為、高卒が行くような所を選んで面接を重ねたが、これが却って不味かったような気がする。
というのも、高卒が行くような会社では、大卒を倦厭(けんえん)する傾向があったからだ。
和(ニコ)やかだった面接官が、私の履歴書を見て大卒だと分かった途端、「君、なんでうちにきたん?」と怪訝な表情をした事が幾度かあった。

{2}これは本人の勘違い。
「三年働けば正社員雇用してもらえる」という法律はない。
労働者派遣法の第40条の5には、次のように書かれている。
『派遣先は、当該派遣先の事業所その他派遣就業の場所ごとの同一の業務(第40条の2第1項各号に掲げる業務に限る。)について、派遣元事業主から3年を超える期間継続して同一の派遣労働者に係る労働者派遣の役務の提供を受けている場合において、当該同一の業務に労働者を従事させるため、当該3年が経過した日以後労働者を雇い入れようとするときは、当該同一の派遣労働者に対し、“雇用契約”の申込みをしなければならない。』
(最後の方に記された“雇用契約”とは、正社員雇用という意味)
この条文はあくまで、「会社側が、同じ派遣労働者を3年を越えても使いたい場合は、正社員化しなければならない」という意味であって、「会社側は、3年間頑張った派遣労働者は、必ず正社員化しなければならない」という意味ではない。
つまり、会社の方が正社員雇用を望まないのであれば、三年を迎えた時点で契約を切って構わない事になっている。
実は、これが労働者派遣法の致命的な欠陥であり、この法律を会社側が忠実に守っている為に、我々派遣労働者は浮かばれないのだ。

{3}派遣労働者の中には、元引き篭もりや精神的な問題を抱えている人が混ざる事がある。
こういう人材が混ざってしまうのは、派遣会社が“面接”をろくに行っていない為だ。
私自身、三つの派遣会社に登録しているが、三つとも面接など無かった。ただ、派遣会社の支部に行って、名前と住所さえ書けばOKだった。
派遣会社は、こういった問題のある人材でも、平然と大手の会社に派遣したり、一日十数時間もの労働を要求される会社に派遣したりしている。

{4}こういう形で労働者を切り捨てるのは、ちゃんと“労働者派遣法”や“労働基準法”を守ってくれている会社に限られる。
私は今まで十社近い会社で働いたが、半分以上の会社は、“労働者派遣法”はおろか“労働基準法”すらちゃんと守ってくれてはいなかった。
契約期間が残っているにも関わらず、「今期は仕事が少ない上に、人では足りているから」という理由で、いきなり派遣社員全員が事前告知無しで契約を切られた事もある。
また、小さな会社だと、雇用側が“労働者派遣法”の存在を知らない事も多かった。

{5}職歴無しでもOKという会社なら、幾らでもある。地域によるかも知れないが、少なくとも私の地域には結構ある。実際、派遣仲間の何人かは、最終的にそういう会社に落ち着いている。
だが、そういう会社は雇用条件がかんばしくない。(何しろ「職歴無しでもOK」の会社とは、言い換えれば「新卒や職歴がある人を雇用できるような余裕が無い」会社の事なのだから)
週六日以上働いても、毎日十時間以上働いても、十年近く勤めても、月収が十数万円にしかならない場合が多い。ゆえに、そういう会社に正社員として落ち着いても、生活は少しも安定しないのである。
しかし、そういう会社ですら、35歳を越えた者は相手にしてくれない事が多い。

{6}全くその通りだ。
団塊世代が抜けて人手不足が生じ、しかも景気が回復しているお陰で、雇用は拡大している。だが、雇用されているのは新卒ばかりときている。
派遣労働者の中には、{*3}に記したように問題のある人材が混ざる事もある。だが、それは少数派だ。ほとんどの労働者は働きなれている上に、自ら会社を経営していたような人(不況時代に倒産)や、何種類もの職種を経験してきたお陰で、どんな仕事でもオールランドリーにこなせる人や、生活の為に二つの仕事を掛け持ち昼も夜も働き続けているような人など、経験豊富で勤勉な人材も多数いる。
だが、どこの会社も、“新卒”にばかり固執し、我々非正社員の存在など徹底的に無視している。
就労経験が無いゆえに仕事の「いろは」を知らず、挨拶もままならないような“新卒”の方が良いらしい。

{7}何年間も派遣労働者をやっていて実感するのだが、なぜか、景気回復と反比例して、派遣労働者の待遇が悪くなっている。これはどこの会社も同じだった。
特に、新卒が大量に入るようになってからは、本当に酷くなった。
(公然と、「今年から昇給は無くなる」「今年から祝日は、“祝日出勤”扱いはできない(時給の割増が無くなるという意味)」「祝日出勤の時に支給していた食事は、これからは無しになる」と冷遇化を宣言しておきながら、その癖、「今年からノルマを上げるので、もっと貢献してもらわねば困る」と要求されるのだからたまらない)
最近では、働きづめの生活をしているのに、家賃代すら稼げず、ネカフェで寝泊りしている人(いわゆるネカフェ難民)が増えているらしいが、新卒の大量雇用が続けば、この手の難民はもっと増える事だろう。

{8}確かにそうなのだが、それだけが原因ではない。
実際に、バブル時代には「好きな時に働いて、好きな時に遊ぶ」「好き好んでフリーターをする」というタイプのフリーターが実在したそうだ。
バブル時代は、そういう働きでも十分に食えたし、気に入った仕事が見つかれば簡単に就職できたらしい。
(バブル時代にフリーターをやっていた方に聞いた事があるのだが、何と、当時は時給二千円の所もざらにあった上に、“寸志”と称したボーナスももらえたそうだ)
おそらく、その時のイメージが残っている為に、フリーターでは食っていけないような時代になっても、このような誤解を受けてしまうのだろう。

{9}“中には、努力しても報われない事に絶望して、働くこと自体止めてしまうような人もいる”という部分。本人から聞いたが、これはニートの事を指している。
他にもニートに関して、このような認識を持っていらっしゃる方がいるようだが、これは大きな誤解である。
私は、派遣労働者からニートに転身した人を幾人も見てきているが、その中で“働く事に絶望してニートになった”という人は一人もいなかった。みな、就活の為に、ニートに転身した人たちばかりだった。
我々、派遣労働者が定職(正社員雇用)を見つけるには、資格を取るか、ひたすら就活を重ねる他ない。しかし、派遣労働者として忙しく働きながらでは、資格習得の勉強や就活に励む時間は得られない。
だからこそ、資格習得の勉強に励む為に、仕事が多い都心に出かけて就活に専念する為に、ニートに転身する者が増えたのだ。
実際、どこのメディアの調査かは忘れたが、ニートのほとんどがアルバイトをやっているという統計結果が最近出ている。
私にいわせれば、その統計結果は驚くべき事ではなく当然の事だ。
彼らは、時間的な余裕が作れるアルバイトをやりながら、勉強や就活を続けているのだ。

「ニート=働く事を止めた人」というのは、マスコミによって広められた偏見であり、全くの誤解である。
第一考えてみるがいい。“働く事を放棄する”というのは、イコール、“将来、結婚する事も、自分の家庭を持つ事も、人並みの生活を送る事も、人生を楽しむ事も、自分の家を持つ事も、親が死んだ後の生活の保障も全て放棄する”という事だ。
引きこもりのような精神に問題を抱えている人で無い限り、“働いても報われないから”とか“働きたくないから”などという理由で、普通の人間が、そんな簡単に自分の将来を放棄できるはずがあるまい。




以上、今回は転載と解説に留め、第二回目以降より意見を書かせていただく。
第四回目では解決策、第五回目では番外(引きこもり問題)について語らせていただく。





健やか総本舗亀山堂


| BLOG TOP |
DATE: CATEGORY:2ch問題
★★金土日被害者へご案内★★


金土日に中傷・強姦・暴行・ストーキング・クラッキング被害を受けた方及び、金土日に自殺に追いやられた被害者の遺族の皆様へ。

現在、mixiにおいて、某金土日被害者の方が、被害者同士が交流し被害状況を確認しあう為のコミュニティーを立ち上げておられます。
コミュニティーに参加したい被害者の方は、被害内容と証拠となるサイトのアドレス等を明記した上で、自分のmixiページかメールアドレスを添えて、当ブログのコメント欄にご投稿下さい。
コミュニティーの管理人に通知し、コミュニティーに招待できるように手配いたします。

特に、2005年に当方が一時的に設置していたレンタル掲示板において(レンタル掲示板に設置されていたメッセンジャー経由で)、金土日に強姦されたと訴えておられた御二方や、
昨年、当ブログに「PCに残された足跡から、自分の兄が金土日に殺された疑いがある」と訴えてこられた方(再度連絡を入れるので、コメントは閲覧次第消して欲しいと仰っていた方)や、
金土日に自殺に追いやられ、あるいは直接殺害された疑いがあるナコ女史の知り合いの方は、ぜひともご参加下さい。


なお、1ch関係者、当方に大嘘を付かれた有慶館氏、岡本達也氏の参加は固くお断り致します。




健やか総本舗亀山堂



| BLOG TOP |
DATE: CATEGORY:2ch問題
山本一郎率いる2ch乗っ取り組はどうなったんだ?
というご意見がある。
2chの管理人・西村博之の全財産差し押さえの件はどうなったんだ?
と首を長くして待ち続ける人がいる。

わざわざ、説明せねばならぬのだろうか?
彼ら乗っ取り組に“富士見いおた”が参加した時点で、結果が見えていたと思うのだが・・・?
予測が付き、結果が見え始めた時点で、私はこの件は無視していたのだが、どうも気になる方々がいらっしゃるらしい。

結論を述べよう。
自己破産申立は、西村博之の資産が不透明である為に実現しなかったと。
参考)有害情報とフリーライダー - 池田信夫 blog
そして、既に“乗っ取り組”は内部崩壊していると。
ネットウォッチ板で主席と讃えられていた元極悪プロ固定・金土日(坂田宏信)が山本側に寝返った為、山本側が優勢だった頃は、wanwan氏がネットウォッチ板のプロ固定らから攻撃を受けることはなかった。しかし、今や彼も見限られ、攻撃対象となっている。
そして何よりも、wanwan氏はその今までの狂人の如き言動から察せられたように、その正体は犯罪者だった。

詳しくは、ネットウオッチ板に打ち立てられた↓のスレッドを参照されるがいい。
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/net/1202051027/l50

<以下、wanwan(塩田俊平太)氏に関するまとめを転載>

414 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/03/21(金) 02:54:16 ID:TGw//Zr10
ここまで明らかになってきている事実

1)塩沢俊平太がヒルズの虎の甲田英司や山本一郎とで2chのドメインで商売しようと
もちかけた。そこでスマートシステムの大庭慎一郎らともmixiなどで連絡を取る
2)塩沢は甲田にはマイミク申請は成功するが、各種の協力を断られる。大庭も同様。
ところが山本一郎はスマートシステムの役員として出会い系サイトを2chでやりたがったらしい。
スマートシステムはSEO会社なのでそれで有益であろうと言う目論見もあったようだ
3)今は塩沢を詐欺師と言っている>>316-319のたかおんと、東京kittyが犯罪チームに加入。
4)夕刊フジにここまで紹介した甲田と大庭以外の全員が取材を受けてしまう。
5)塩沢がおかしいので東京kittyが犯罪チームから逃げ出す。塩沢はそれを追い込むために
焼き肉おごってやっただの弱みをばらすなど書くが東京kitty逃げっぱなし
6)塩沢といおたが「2ちゃんねる宣言」の編集とライターを敵視。そこで目崎編集と
編集と仲よかった御堂岡と井上俊幸ライターが敵視される。井上俊幸氏はちょうど
山本一郎に○精発言をした後だったので、井上俊幸氏の住所などを山本一郎がばらす。
7)井上俊幸氏の自宅に塩沢といおたが嫌がらせ。井上俊幸氏、即日、ストーカー防止法案にて
塩沢俊平太を告訴。塩沢俊平太は井上氏自宅に近寄れない事態に
8)塩沢俊平太、批判をしているのが御堂岡だと思い込み、悪マニのBeyond氏に住所をもらう
9)塩沢俊平太が御堂岡の住所ばらまき事件
10)塩沢俊平太が住所ばらまき事件をしているIPアドレスUCOMがわかったので、
その他の掲示板荒らしの犯人が塩沢俊平太と判明
11)UCOMへ多数の被害者から同時に開示請求が届けられる
12)UCOMサイド開示
13)山本一郎裁判で、山本一郎と塩沢 VS 目崎と御堂岡の対立が鮮明に
14)いおた、東京kitty同様塩沢から逃げる、しかし塩沢は詐欺師とはっきりmixiに明記>>316-319

mixiの関連コミュニティだとかでこれらは全部書いてあるよ。


416 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/03/21(金) 05:43:46 ID:TGw//Zr10
wanwanのお友達
http://mixi.jp/list_friend.pl?id=6312757
スネークとwanwan自身の複アカが殆ど。本当に友達が居ない奴だとわかる。

本当に関係がある(またはあった)マイミク(mixiのID順)
大庭慎一郎氏(SEO会社のスマートシステムの役員、2chドメインの差し押さえ後運営をさせようとしていたようだが
さすがに塩沢俊平太が頭がおかしいと気付く)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=16915

山本一郎(塩沢俊平太に井上邸襲撃に必要な住居情報などを渡すなど悪質なストーキング行為に手を貸す。
経歴詐称以外にもこのような事をしていた。ひろゆきへの裁判の主任弁護士がワンワンと山本一郎は違う人
と言い続けさせたり、情報操作のプロを自認しているが筒抜けだったようだ。中長期の盗聴されてる可能性有り)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=336579

がんだるふ氏(確か実名も転がってた。有名なネット右翼。数百万単位なのにうちわ配り運動の時に収支報告が遅れ
ネット運動に不信感を与えたが、さくらちゃんを救う会の会計が一億円くらいなのに会計収支報告が遅いと直撃し
嫌がらせを続けた。wanwanと同時に毎日新聞に取材を受けたが、記者の携帯電話番号をもらってなかった。
wanwanは記者の携帯番号をもらっていて、さらに毎日新聞のネット君臨の記事が気に喰わない物に仕上がりそうと
言う事で携帯番号をネット中にばらまく。がんだるふはそれを用いて電凸)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=407136

甲田英司(山口組の噂もある、ヒルズの虎。甲田英司は2ちゃんねるで中傷されていたため、塩沢に近づかれる。
甲田英司は2ちゃんねるを何とかします。ドメイン奪取くらい軽い。絶対潰すと言い寄った。
ところが塩沢が山口組がバックと自慢し始めた事やあまりに言う事が怪しいため距離を置いている)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1478923

河野太郎(議員、西村博之と対談した事から、2ちゃんねるは潰すべき意見を聞いてくれと近づく。恫喝と中傷するも
相手にもされず、マイミクも切られず。100%黙殺される)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1553765

おまけ いおたの「塩沢俊平太は詐欺師だよ」日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=726130289&owner_id=1289112


<転載、ここまで>


さて、我らレジスタンスを壊滅に追いやり、こたびの「乗っ取り組」の悪巧みに加担していた富士見いおたは、どうしたか?
彼は、今まで、2chの悪しき花園の外に広がる草むらに潜んでは、新たな冒険家や挑戦者が現れる度にしゃしゃり出てきたものだ。
(旧レジスタンスが活動している時も、彼は、築地警察が2chに対して捜査を始めたという情報を聞きつけるや、突然、しゃしゃり出てきたものだ)
そして、新たな冒険家や挑戦者らが切り開いた道をたどって追い付くと、自分こそが悪しき花園を知る者だと主張し、仲間に加わろうとするのが常だった。
相手の良し悪しを見極めもせずに、とにもかくにも直ぐにリアル世界で会う事を望み、会えさえすれば、その事をブログや日記にわざわざ自慢げに書き綴り、自分が今まさに英雄たちの渦中にいるとアピールする。
これが彼のいつものパターンだ。
そして、間もなく問題を起し、あるいは当てが外れた事に気づくと、そのまま後片付けもせず責任も取りもせずに逃げてしまうのも、いつもの彼のパターンだ。
ある時は「引退宣言」という形で逃亡し、ある時は「沈黙」という形で逃亡。そしてまた、草むらに潜み、同じ事を繰り返す。

で、今回、「乗っ取り組」に参加した彼は、どう振舞ったのだろうか?
山本一郎が、西村博之と同じ穴の狢であった事は、彼が立場柄一番良く知っていたはずだ。
にも関わらず、彼は「山本一郎は2chの改善を望んでいた」などと言い出し、誘いに乗った。
wanwan氏が最も活躍していると知るや、すぐさまリアル世界で面会し、wanwan氏がライターの井上氏に対して行ったストーキング行為にも進んで参加した。
しかも、彼はその事を包み隠さずに、わざわざ自慢げにブログやmixi日記に書き綴っていたのだ。
全ては、彼が自らの売名の為に、自ら進んで行った事だ。
さあ、「乗っ取り組」が内部崩壊した今、彼は、今回はどのような形で逃げ出した事だろうか?

彼は、自分のmixiの中で、次のように言っている。

>平たく言いますと、私個人は「取り込み詐欺」に名義を使われました。東奔西走した結果、一応解決した状態ですが、詐欺師塩沢俊平太がブタ箱に入るまでは予断を許さない状況です。

素晴らしい。まことに素晴らしい。
彼は「取り込み詐欺にあった」そうだ。だからwanwan氏と手を切るそうだ。
過去、私は匿名の人物から、wanwan氏がmixi内で主催したコミュニティーのログを垂れ込まれた事があった。
そのログを見るに、富士見いおたが始めて登場した時、wanwan氏は富士見いおたを取り込む所か問題のある人物としてアク禁にしていた。
そう。wanwan氏が取り込んだのではなく、富士見いおたの方から言い寄っていたのだ。
自分から言い寄っておきながら、自分の方が取り込まれたとは、なんという素晴らしい言い訳だろうか。
「最低」「無責任」「裏切り者」という二文字、三文字、四文字の礫をその身に受けることを恐れない彼の勇気に、そして何年経っても成長しない無垢な彼の思考に、拍手を送りたい。
ただし、打つ掌が怒りで握り拳に変わってしまう為、手を傷めぬ為にも三度打つだけに止めるが。


次に、2chを離反し、山本側に寝返った金土日はどうなったか?
彼は、今、mixiのプロ固定専用のコミュニティーに舞い戻っている。
[mixi] プロ固定養成所
(ミナミの低脳などと名乗っているのが金土日だ)
おそらく、山本側の情報を遠慮なく漏洩させている事だろう。
彼は、一時、山本に対して忠誠を尽くすなどと述べていたが、彼が他人に尽くすなどありえぬ話だ。
そもそも、彼が望むものは忠義を尽くすべき主ではない。彼が望むものは己の身の安全保障ではない。彼が望むものは西村博之に振り下ろされる鉄槌ではない。
莫大な利益でも、地位でも、名誉でもない。
彼が望むものはただ一つ。
絶え間なく伸び続ける己の“中傷”という名の牙と“侮辱”という名の爪を好きなだけ突き立てる事ができる“獲物”だ。
しかも、一体や二体の獲物ではない。何百何千という獲物だ。
彼は、己の狩場である2chが危ういと分かったからこそ離反した。山本一郎が新たな狩場を用意してくれると期待したからこそ、山本側に寝返った。
だが、「乗っ取り組」が失墜し始めた今、彼は山本にこれ以上の期待はすまい。
再び、古き狩場に戻る事を望むだろう。




という訳で、「乗っ取り組」に期待された皆様がたは、遠慮せずに肩を落とし溜め息を付かれる事をお勧めする。
無理に期待感を抱えたまま、我慢なさる事はない。
もっとも、私は彼らの活動を途中から無視していた為、詳細は理解していない。
内部崩壊といっても、まだ彼らには十分な余力が残っているかも知れない。
失墜というのは、私の勘違いかも知れない。
だが、どう転んでも、彼らの“目的と行動”を見る限り、極悪プロ固定は滅される事無く、悪しき花園が閉園を迎える事は無いようだ。


2chが誕生して、はや九年。
既に初期の頃から反2ch運動家は存在していた。だが、未だに一撃を浴びせることも適わず、悪しき花園は一つの花壇も一輪の花も枯れさせることなく健在なままだ。
それもこれも、原因は二つある。
一つは、反2ch運動家側に余りにも詐欺師や犯罪者が多い為だ。
私は過去に、幾人もの反2ch運動家を名乗る詐欺師と出会って来た。詐欺師とまではいかずとも、虚栄心に満たされ、虚言を吐き続ける反2ch運動家を幾人も見てきた。
前述のwanwanや富士見いおたらが、良い例だ。
二つは、反2ch運動家の多くが、無武装の丸裸のままで戦場に立とうとする点だ。
反2ch運動家を名乗っていながら、提訴状の書き方も告訴状の書き方もいまだに覚えず、民事の概念すら理解せず、何らスキルを磨こうとしない者がどれほど多い事だろうか。
弓の射方も鉄砲の撃ち方も覚えず、また矢玉の回避方法も学ばず、いかなる兵法も身に付けずして、どうやって戦うというのか?
せめて戦力ゼロの状態から脱してくれるようにと、私が基礎的な事を延々と当サイトの十四章目十五章目で書き連ねたが、ほとんどが無駄に終わっている。

後ほど、機会と時間があった時に、今まで出会った反2ch運動家を名乗る詐欺師や反2ch運動家の欠点について特集しようと思う。



健やか総本舗亀山堂



| BLOG TOP |

copyright © 最後の砦 all rights reserved.Powered by FC2ブログ