記事が記事を生む好循環

Oh! MyLifeへの期待を込めて

林田 力(2008-08-27 11:10)
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 渡辺亮記者によるマンガ『リングにかけろ2』レビュー記事が掲載された。マンガをレビューした拙記事を読まれた渡辺記者が「自分でも書いてみよう」と思われたことが執筆の動機という。読者が記者になる市民メディアならではの展開である。これはオーマイニュースからリニューアルするOh! MyLifeにおいても参考になる出来事と考えるので、考察したい。

 私がマンガのレビュー記事を書いてきたのは、書評記事があるならばマンガのレビューもあってよいという発想からであった。加えて、マスメディアの報道をニュースととらえる傾向への違和感もあった。

 リニューアルが告知された現在において、後出しジャンケンのように聞こえるかもしれない。しかし、身近な見聞を出発点にしている拙記事の傾向から理解してもらえるはずである。記事を書き続けることによって、ほかの記者も参考にするひとつのスタイルが形成される。記事が記事を生む好循環となったと自負している。

 翻ってオーマイニュースを見ると、市民記者から運営方法に対する注文が多かったという印象を受ける。まるで市民記者の自治により運営することが求められているかのようであった。市民メディアは市民が記者となって記事を発信できる媒体であるが、それは市民記者の自治によって運営する媒体であることに直結しない。

 しかし、これは市民記者が媒体に対して完全に無力であることも意味しない。市民記者が市民記者たりうるのは記事を書くからである。これまで掲載されていなかった類の記事が掲載される。これが市民メディアに対する市民記者の力である。

 もちろん、すべての記事が掲載されるわけではない。地道な積み重ねが市民メディアを形成していく。編集部にストレートな提言を出し、受け入れられなかったから絶望するというのは少し急ぎすぎているように感じられる。

 さて、Oh! MyLifeでは消費者の商品・サービス体験レポートがメインになる。記者は前から自分が購入した商品の報告記事を書いていた。そのためにOh! MyLifeの試験的記事と誤解されることもあった。しかし、拙記事からOh! MyLife的な記事を選択するならば、純粋な商品紹介記事よりも、新幹線と飛行機を乗り比べた「新幹線と飛行機、どちらを選ぶ?」やポイントサービスについて述べた「イトーヨーカドーの商売上手」を挙げたい。

 両記事ともサービスそのものの説明よりもサービスを体験して発見したことを前面に出している。両記事ともコメント欄では「自分は○○している」と自分に置き換えたコメントが寄せられた。

 商品・サービスの体験談で終始するのではなく、体験による気付きを含める。それが共感や異論を呼び、新たなコメントや記事が生まれ、サイトが盛り上がる。このような好循環をOh! MyLifeには期待したい。

 Oh! MyLifeでは誰もが関心を持ち、何気なく読んでしまういわゆる「ニュース」では勝負しないという、あえて厳しい選択を行った。読者であるほかの市民記者の心を動かすような記事が集まるか。これがOh! MyLifeの成功要因のひとつになると考える。

■関連リンク
新幹線と飛行機、どちらを選ぶ?
イトーヨーカドーの商売上手



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