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【千葉】発生備え独自対策 新型インフルエンザ 浦安市 感染防止用品を購入2008年8月27日
新型インフルエンザの発生に備え、浦安市は応急対処計画を策定し、計画に基づき医療関係者や救急隊員用にマスクや手袋など感染防止用品を購入するなどの対策を始めた。備品購入など市町村が独自対策に乗り出すのは県内初という。 同市は東京ディズニーリゾート(TDR)を抱え、成田空港から都心への経由地でもある。国内外から多くの人々が集まり、新型インフルエンザの発生と感染の拡大が懸念される中、被害を最小限に抑えるため独自対策が必要と判断した。 七月に危機管理監を中心に専従班を編成し、同計画をまとめた。感染防止用品の備蓄のほか、市民への情報提供方法、医療機関との連携などについて規定している。 既に医療関係者や救急隊員用にウイルスの吸入を防ぐ特殊マスク三万五千枚、手袋五万枚などを購入。さらに介護施設の職員らのマスク十万枚、医薬品、感染防止用品セットの購入費用として計約千六百三十万円を補正予算案に計上、九月定例市議会に提案する。 国の推計に基づく市内の罹患(りかん)者数は人口約十六万人のうち約四万人で、2%に当たる約八百人が死亡する恐れがあるとしている。 松崎秀樹市長は「周辺市町村との連携策などは国や県がやるべきだが、新型インフルエンザが発生してからでは遅い」と独自対策に乗り出した理由を説明した。 (林容史)
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