2008年8月26日 20時55分更新
去年1月、倉敷市で4歳の男の子の口に七味とうがらしを無理やり入れて窒息死させたとして、傷害致死などの罪に問われている32歳の母親の裁判が岡山地方裁判所で開かれ、母親は起訴事実を否認しました。
倉敷市の無職、光中美幸被告(32歳)は去年1月、次男の翔ちゃん(当時4歳)の口に、大量の七味とうがらしを無理やり入れて窒息死させたとして、傷害致死や暴行などの罪に問われています。
26日から傷害致死の罪についての審理が岡山地方裁判所で始まり、光中被告は「とうがらしを口の中に入れた事実はなく、気づいたときには子どもの口が真っ赤だった」と述べて起訴事実を否認しました。
また弁護側も「翔ちゃんが母親の注意を引こうと自ら飲み込んだ」などと述べて傷害致死の罪をめぐって争う姿勢を示しました。
一方、検察側は冒頭陳述で「翔ちゃんは事件の前にとうがらしを口に入れたことがあり、辛さを認識していた。自ら大量のとうがらしを口に入れるとは考えられない」などと述べて、光中被告が翔ちゃんの口に無理やりとうがらしを入れたと主張しました。
これまでの裁判で光中被告は、翔ちゃんを屋外に放置した保護責任者遺棄の罪については認めていますが、首を絞めたとする暴行の罪については否認しています。