岡山放送局

2008年8月26日 20時55分更新

ハンセン病問題対策協議会


ハンセン病をめぐる様々な問題について、弁護士や元患者などが話し合う協議会が26日、岡山市で開かれ、ハンセン病療養所の将来のあり方などについて意見が交わされました。

この協議会は、岡山県が毎年、開いているもので、県内にある2つのハンセン病療養所の入所者や弁護士などおよそ20人が参加しました。

まず、南智委員長が「邑久長島大橋の開通20周年を迎えるなど、ことしは大変意義のある年です。意見を出し合いましょう」と述べました。

続いて出席者から、ハンセン病をめぐる問題について発言があり、このうち、療養所の入所者らは「入所者の高齢化に伴ってハンセン病問題の風化が進んだり、歴史館の運営が難しくなったりしてきている。」と報告しました。

これに対して出席者からは「入所者を支援するハンセン病問題基本法が施行される来年に向け、療養所の将来のあり方などを改めて考え直す必要がある」という意見が出されました。
岡山県では26日の議論を踏まえ、ハンセン病の啓発活動などに取り組んでいくことにしています。