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【産科医解体新書】(1)同期6人のうち4人が去った (2/2ページ)

2008.8.27 07:11

 それでも毎日よく怒られました。点滴を失敗して患者さんに、検査入力を忘れて看護師さんに、書類が遅くて事務さんに、最後は全部まとめて上司に怒られました。おかげで、多少仕事を覚えることができました。でも、まだまだ学ぶことばかりです。何年もかかって、やっとこの程度の医者であるという現実に満足しているわけではありませんが、これ以上早い成長は見込めそうもありません。

 医者が出来上がるのには年単位の時間がかかり、出来上がっても全員が名医になるわけではありません。しかも、出来上がる産婦人科医の数よりも去っていく医者の数が多い。こうした事情をふまえて、僕が見た産婦人科の状況を紹介させていただきます。

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 社会問題となっている産科医不足など産婦人科の現状を、当の産科医はどう受け止めているのだろう。中堅医師の本音コラムを連載する。

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【プロフィル】田村正明

 たむら・まさあき 埼玉県出身。昭和46年9月生まれ。日本大学医学部卒業後、産婦人科医局に入局し、同大付属病院で診療。現在はフリーの産科医として複数のクリニックで働く。ブログ「毒舌ドクターBermudaの三角形な気持ち」では、産婦人科医の現状の一端をフィクション仕立てで書いている。

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