高松市民病院(宮脇町2)と香川病院(香川町浅野)を統合してつくる新病院について、高松市は25日、現在70床ある精神病床を設置しない考えを明らかにした。市新病院基本構想検討懇談会(会長=井原健雄・香川大名誉教授)で提案した。
市病院部によると、新病院では精神疾患以外にも病状がある合併症患者の治療に特化する。精神疾患のみの患者の外来診療は引き続き行うが、入院スペースは設けない方針。
市内には200床以上の精神科病院が複数あるため、連携を図って補うという。
新病院はがん治療に力を入れ、地域がん診療連携拠点病院を目指すことや、災害拠点病院として整備を進めることを提案した。
市は、同懇談会や市議会で検討しながら今年度中に基本構想を策定する予定。【三上健太郎】
毎日新聞 2008年8月26日 地方版