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横浜市会で反省の弁/学位謝礼金受領の脳血管センター長
- 政治・行政
- 2008/08/26
十五日付で就任した横浜市立脳血管医療センター(磯子区)の山本勇夫センター長が二十六日、市会常任委員会で、市大医学部教授時代に学位取得の謝礼を受領していたことについて「深く反省している」と述べた。しかし、一部委員からは「病院トップとしてふさわしいのか」と疑問の声が上がった。
山本センター長は「脳神経外科四十年の経験を基に、脳卒中に特化した病院の良さを発揮し、市民から信頼を得られる病院にしたい」と抱負を語った。市病院経営局の原正道局長は「謝礼金受領は長い間の慣行とはいえ、モラルに反する」との認識を示したが、「経験豊富な専門家で専門医療機関の長として適任」と述べ、各委員に理解を求めた。
これに対し、関美恵子委員(共産党、港南区)は「能力が高ければ許されるという問題ではない」「市民の信頼は得られない」などと指摘。牧嶋秀昭委員(公明党、鶴見区)も、共同所有するヨットをめぐって市民病院長が七月に書類送検された問題を引き合いに、「市の二病院のトップがこうした問題にかかわっているのはどうなのか」と、市のコンプライアンス(法令順守)意識に疑問を投げ掛けた。
同センター長は、市大の対策委員会の調査で、計二十六万円の謝礼を受領したことを認めている。
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