政府系テレビ局を占拠し、気勢をあげる「民主市民連合」のメンバーら=26日午後、バンコク(共同) 反タクシン派が首相府突入 軍はクーデター否定【バンコク26日共同】タイの反タクシン元首相派の市民団体「民主市民連合」は26日午後も、サマック首相辞任などを求めて首都バンコクにある政府系テレビ局の占拠を継続、首相府周辺でデモを行っていた1万人以上が首相府敷地内に突入した。 首相は「法に基づき、段階的に措置を取る」と警告し、軍と政権の協力関係を強調。アヌポン陸軍司令官も、混乱に乗じたクーデターの可能性を否定した。 同日の反政府抗議行動には数万人が参加。警察は強硬手段に訴えておらず、デモ参加者との間で本格的な衝突は起きていない。 タクシン元首相夫妻は今月、汚職疑惑の公判を避けて英国に逃亡したが、同連合は「政権はタクシン元首相に操られている」と非難、国内対立が収まる気配はない。 首相府周辺では、道路を封鎖していたデモ参加者の一部が柵を乗り越えて首相府敷地内に入り、その後に門からも突入した。参加者らは、タイ南部に続く高速道路上にテントを張って交通を封鎖したほか、北部や東北部とつながる高速道路にも集まり、通行を妨げた。
【共同通信】
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