約140年ぶり県境画定へ 十和田湖、青森6秋田41871年の廃藩置県以来、未画定となっていた十和田湖の青森・秋田県境が、約140年の年月を経て画定する見通しとなった。 関係者によると、湖畔の青森県十和田市や秋田県小坂町、両県の間で、湖面の面積比率を青森6、秋田4で分割する内容で最終調整している。29日に青森市で開催される北海道・北東北知事サミットの際に三村申吾青森県知事と寺田典城秋田県知事らが基本合意し、その後、境界線画定のため測量に入るという。寺田知事は25日の記者会見で「前向きに進んでいる」と述べた。 十和田湖は面積約61平方キロメートルで国内12番目の広さ。江戸時代は南部藩の所領だった。廃藩置県で湖面の東側を青森県、西側を秋田県としたが正式な境界線は定まっていなかった。 今回、湖の北側の御鼻部山付近と、南側の中山半島の西を結ぶ線を境界線にする見通しで、県境が画定すれば、青森県と十和田市に約37平方キロメートル、秋田県と小坂町には約24平方キロメートルが加えられる。
【共同通信】
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