県、桐一高に改善計画提出求める
2008.08.21
桐生第一高校の生徒がかかわる暴力事件や強制わいせつ事件が相次いだことを受け、県は21日午後、同校に対し、生徒指導など管理運営上の問題点についての改善計画書を提出するよう文書で通知する。9月中の提出を求める方針。
また県は20日、事件の再発防止に向けて県が同校側に提案した特別研修について、教職員やPTA向けの研修を25日午後2時から、生徒向けの研修を9月1日午前9時10分から、それぞれ開くことを明らかにした。
教職員ら向けには、私学を所管する県総務部学事法制課が「管理運営体制の改善対応」、県警少年課が「非行防止への取り組み」をテーマに講義する。生徒向けには、県警と県の少年担当職員が「非行防止」「ネットトラブルの現状と対策」「少年犯罪の現状と青少年健全育成条例」をテーマに講義する。
9月1日の生徒向け研修後には、各ホームルームで非行防止について考える時間を設ける。研修はいずれも非公開で行うという。
野球部員を家裁送致
桐生第一高校野球部の2年生部員(16)=太田市=が強制わいせつ容疑で逮捕された事件で、前橋地検太田支部は20日、同部員を強制わいせつの非行事実で前橋家裁太田支部に送致した。同支部は同部員に対し2週間の観護措置を決め、前橋少年鑑別所に収容した。
送致事実などによると、同部員は7月22日午後9時ごろ、太田市内の路上で、帰宅途中の同市内の女子高生(16)に背後から近づき、手で口をふさぐなどして雑木林へ連れ込み、体を触るなどした。
県警によると、事件現場の東武線三枚橋駅周辺では7月に入り、22日以外に2、10、20日にも女子高生や20代の女性が同様の被害に遭っているほか、逮捕後に新たな被害届も出ているという。同部員はこのうち数件の関与を認めているといい、県警では引き続き裏付け捜査を進め、容疑が固まり次第、地検に書類送致する方針だ。