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外貨準備高:上位10カ国中、韓国だけが減少

 外貨準備高で世界上位10カ国のうち、韓国だけが今年に入って準備高が減少している。

 韓国銀行は21日、韓国の外貨準備高が7月末の時点で2475億2266万ドル(約26兆8537億円)となり、昨年末に比べて147億140万ドル(約1兆5963億円、5.6%)減少したことを明らかにした。今年3月以来、4カ月連続で減少したことになる。韓国の通貨当局が輸入品の物価安定のため、ウォンの通貨防衛に向け今年7月だけで推定で200億ドル(約2兆1698億円)のドル売り介入を行うなど、外国為替市場に積極的に介入してきたからだ。

 このような状況の中、韓国銀行がフレディマックやファニーメイなど、米国の政府系金融機関の債権をおよそ370億ドル(約4兆115億円)保有していたことが明らかになり、これが損失として計上される可能性までささやかれていることから、外貨準備高の管理に不安の声が出始めている。

 昨年まではこの二つの金融機関が発行する債権は国債と同じぐらい安定しているとされてきたが、サブプライム問題の影響で元金にも損失が出る恐れが出てきた。今月18日には米国財務省が両行に公的資金を投入して国有化し、債権を安く買い戻すのでは、と米国のマスコミ各社が報じていた。

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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