世界で唯一、手銛(てもり)でマッコウクジラを捕獲する伝統漁法が行われているインドネシア東部レンバタ島ラマレラ村で、英国などに拠点を置く反捕鯨団体の活動家が「脱捕鯨」計画を進めている。(6面に「揺れる捕鯨の村」)
漁民には反発があるが、活動家は国際環境団体の資金を受け、漁民への経済支援策を提示。16世紀から続く捕鯨文化が消滅の危機に直面している。
漁民によると、活動家らは7月に村を訪問し「クジラは世界的に保護されている」と主張。ホエールウオッチングによる観光振興や代替漁業支援を受け入れ、捕鯨廃止を求めた。【ラマレラ(インドネシア・レンバタ島)で井田純】
毎日新聞 2008年8月26日 東京朝刊