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「問題ない」 太田農水相が辞任を否定 事務所費問題
このニュースのトピックス:汚職・政治家疑惑
太田誠一農水相の政治団体が秘書官宅に多額の事務所費を計上していた問題で、太田氏は26日午前の閣議後記者会見で「問題は全くないと思っている」と強調、辞任については「そういう質問は理解できない」と否定した。
太田氏は「落選中は赤坂に事務所を借りていたが、17年の当選後、議員会館には置けないのでやむなく秘書の自宅に置いた」と説明。事務所費の内訳については「経費は実際に使用しているものを計上している。印刷物の仕事などに関わった非常勤職員への謝礼などだ」としたうえで、「いつまでにとは言えないが、(領収書などを)公開したい」と述べた。
町村信孝官房長官は26日午前、首相官邸で閣議前に太田誠一農林水産相に会い、この問題について説明を求めた。太田氏は「しっかりとやっている」と答えたという。
この後、町村氏は記者会見で「政治資金の透明性確保はすべての政治家にとって大きな課題であり責任である。特に閣僚についてはより大きな責任があることは間違いない」と強調。その上で「事務所費の中にはいろいろな支出項目があり、秘書の自宅を事務所として届け出ていたからといって全部不正であるとは言い切れないのではないか」と述べ、太田氏を擁護した。進退については「そういうことをうんぬんする話ではない」と否定した。
自民党の麻生太郎幹事長は26日午前、役員会後の記者会見で「個人事務所(の問題)なので説明責任は政治家個人に問われている」と言及を避けた。笹川堯総務会長は「国民から疑念を持たれないように大臣も我々も懸命に努力することが大切だ」と述べた。
一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日午前、都内で記者団に「臨時国会の開会前にお辞めになるしかないのではないか。福田康夫首相の任命責任も大きい」と述べた。