東京ガス、東北電力、石油資源開発は共同で、2010年に民営化する仙台市ガス事業の買収に乗り出す。3社が共同出資会社を設立、9月に事業継承の公募に応札する方向で最終調整している。買収金額は公営ガス買収で最大となる600億円超の見通し。東京ガスは営業地域と事業規模を拡大しコスト競争力を高める。全国に約30ある公営ガス事業者は燃料価格高騰で先行きが厳しく、今後民営化が進むとみられる。大手企業による買収で水道や交通を含む公営事業の再編に弾みがつきそうだ。
仙台市ガスは都市ガスを提供している日本最大の公営ガス事業者で、公募・入札をへて09年3月末までに譲渡先企業を決める予定。現時点で東京ガスなど3社以外に買収意向を示している企業はなく、最有力とみられる。地元企業が加わる可能性もあり、出資比率など詳細は今後詰める。(07:00)