【ジャカルタ=代慶達也】インドネシア政府は2009年前半から初めて中国に輸出を始める液化天然ガス(LNG)の価格を大幅に引き上げる方針を決めた。06年に100万BTU(英熱量単位)当たり3.8ドルとすることで合意したが、原油価格が急騰したため、合意を見直し、同15―20ドルに値上げする方針で、中国側と本格交渉に入る。
インドネシアのカラ副大統領は25日、訪問先の北京で中国側にLNGの大幅値上げを要請。今後、両国で再交渉に入るという。中国には現在建設中の西パプア州タングーのLNG基地から年間260万トンのLNGを輸出する計画で02年に同2.6ドルで長期売買契約に調印した。(07:00)