2008年8月26日 9時33分更新
各地で深刻さを増している医師不足を少しでも解消しようと、医師を目指す学生たちに地域医療の現場を見学してもらう研修会が、25日から会津地方で始まりました。
この研修会は福島県が3年前から開いているもので、25日から始まった3日間の研修には県立医科大学と新潟大学医学部の学生、あわせて5人が参加しました。
今回は、会津地方の中でも特に山あいの地域にある金山町、只見町、三島町、昭和村の4つの町村で、診療現場の見学などを行うことになっています。
初日の25日は金山町の福祉施設を訪れ、町で唯一の常勤の医師で、町営診療所の押部伸之医師が週に二回行っている訪問診療の様子を見学しました。
研修を行う地域は高齢化が県内でも最も深刻で患者もお年寄りが多い一方、交通の便が悪いなど生活条件も厳しいことなどから医師の確保が難しくなっています。
参加した学生は、押部医師から話しを聞きながら地域医療の実態や必要性を感じていました。
医師不足の地域を見てみたいと思って参加したという学生は、「少ない医師に大きな負担がかかっているのがわかった。
将来は地域医療を担う医師になりたい」と話していました。