民主党は25日、9月8日告示の党代表選が小沢代表の無投票3選になったとしても、同月21日の臨時党大会までは臨時国会での代表質問に応じない方針を固めた。政府・与党はその場合、代表質問の日程を22日以降に先送りする見通しで、臨時国会の会期設定にも影響を与えそうだ。
民主党が21日まで代表質問に応じないのは、代表選が無投票でも新代表の正式決定は21日となり、党役員人事を経て新体制に移行するのは同日以降になるためだ。
同党参院幹部が25日、「党役員人事が済むまでは代表質問は受けられない」と明言。国対幹部も「代表選に1人しか出なくて無投票になっても人事はある。こちらの日程を無視するなら、今後は一切協力できない」と述べた。
代表選が選挙戦の様相になった19日、山岡賢次国会対策委員長は「代表選の最中に代表質問の日程を入れられても困る」と与党側に申し入れたが、無投票でも方針が変わらないことを示したものだ。
9月12日に臨時国会を召集する方針の政府・与党は、民主党代表選が無投票となることを念頭に、16〜18日に代表質問を行う方向で調整を進めてきた。ただ、民主党の意向を尊重する方針のため、日程は変更される公算が大きい。
福田首相は24、25両日に国連総会などへの出席を予定しているが、政府・与党は9月末には総合経済対策に基づく08年度補正予算案の審議を始めたい考え。審議への影響を避けるため代表質問を優先し、首相が外交日程をキャンセルする可能性も出てきた。