Print this Post Article Lists Back

ベトナム経済に危機説、最大投資国・韓国に懸念広まる

 企画財政部によると、1988年から現在までの韓国による対ベトナム投資額は累計で135億ドル(1兆4320億円)に達し、世界各国で最も多いため、ベトナムが経済危機に陥った場合、巨額の投資損失が懸念されている。

 

 韓国による昨年の対ベトナム投資額は45億8000万ドル(約4860億円)で、2年連続で最大の投資国となった。累計投資額のうち27億ドル(約2860億円)は投資ファンドによるものだ。

 また、事業費5兆5000億ウォン(約5830億円)規模のハタイ新都市に建設会社5社が参入するなど、117件の大型プロジェクトに韓国の建設会社70社余りが参加している。

 韓国政府はベトナムの主要株価指数のVN指数が昨年3月の最高値から68%下落するなど、資産価格の低下が目立つことから、投資リスク管理の強化が必要だと指摘している。

 ベトナムは最近、貿易赤字が増大し、物価が年率25%上昇するなど経済危機説が強まっている。格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とフィッチ・レーティングスは今年5月、同国のソブリン格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に下方修正した。投資銀行のモルガンスタンレーは通貨危機が到来する可能性を警告している。

 ベトナム政府は今年の経済成長目標を9%から7%に下方修正し、物価安定に向け政策金利を年14%台まで引き上げるなど金融引き締め政策を取っている。

金洪秀(キム・ホンス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
このページのトップに戻る